釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

12月30日 やったね!嬉しいね!

2015年12月30日 | 日記
午前7時過ぎ、その熱い戦いは、突然始まった。

塩田さん父子の初船釣り。

そのドラマの主役は、塩田さんの高校2年生の息子さんの塩田寛明さん。

西風で多少揺れる船の上で、父親の教え通り仕掛けを操っていた。

着底を取って、早巻きでしかけを2、3回巻き上げし、アタリがなければ直ぐに着底を取り直す。

ポイントについての1流し目、寛明さんの竿が何かに引っ張られた。



寛明さんと針掛かりした“大物”との戦いが始まった。

傍では、お兄さんの塩田義和さんも、声援を送っている。

ヘルプには、父親の塩田隆英さんが付いている。

「寛明、竿は此処を握れ」

「慌てるな、ゆっくり巻き上げろ」

要所要所で、的確なお父さんからの指示、弟以上に熱い気持ちで声援を送るお兄さん。



なんとか、釣り上げて欲しい物だ。

巻き上げては、大物に走られる。

ドラッグ音が船中に鳴り響く。

大物が、船底に潜り込もうとしている。

「竿を前に出せ!」

お兄さんからの素早い指示。

寛明さんも必死にラインを巻き取っている。

「見えた!鰤だ!」

海中に、大きな鰤の姿が見える。

寛明さんが、最後の力を振り絞って、鰤を海面に浮かす。

一発でタモ入れ成功。

「やったー!」「おおーでかい」「寛君やったね!」

父と子で祝福のハイタッチ。



7キロの立派な鰤。

釣り上げた喜びと興奮で、寛明さんの足が震えている。

お父さんもお兄さんも、とても嬉しそうで笑顔一杯だ。

船中が大いに盛り上がる。

うっすらとだが、お日様も顔を見せてくれた。



お兄さんの義和さんも、負ける物かと竿を握る手に力が入る。



お父さんも負けていられないと、気合いが入る。

そのお父さんにアタリが来た。



上がってきたのは、2キロはありそうなヒラメ。

「おおっ、ヒラメが来た。これは嬉しい」



正月を迎えるにふさわしい、鰤とヒラメ。



1キロ近くありそうなウッカリカサゴも来た。

楽しいことが続くと、時間が過ぎるのは早いものだ。

帰港する船の中で塩田さんから、今夜の家族食事会の話を聞かせていただいた。

今夜の家族での食卓に、数々の魚が並び、楽しい食事会になることだろう。

笑顔に溢れて、車に乗った。