釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

4月20日 気持ちは、曇りのち天晴れ

2018年04月20日 | 日記
朝間詰めのベイトは、何処か纏まりが無かった。

海底付近に、それなりの反応は有るのだが、海底に張り付いた感じのベイトだ。



竹本さんがアタリを捕らえたのは、胴回りが両手で掴まないと回らないほどの真鯖。

「この太さは初めて見る気がしますね」と、ちょっとビックリ。

ここから、又アタリが止まる。

航跡を見ていると、潮が変化しつつある。

下り潮が、上り潮に変わり始めた。

「流れは0.7ノット前後ですね。潮が上りになったので、船の位置を入れ替えます」

小さいけど、纏まっているベイトの上を通るように、船を移動。

流し始めて、魚探を見守っていると、竹本さんの声がした。

振り返ると、竿が船縁にへばり付くように、海面に突っ込んでいる。

ドラッグ音が激しくなる。

次の瞬間「あっ…切られた」

PE3号がリーダーとの結び目で切れている。

「昨日、チェックしたばかりなのに…」

「ここは、海底の盛り上がりがありますから、其処に当たったのかもしれませんね」

激しい引きから想像して、可成りの大物だったと思われる。

しかし、ここから苦戦の時間が始まる。



エソの猛攻撃に遭遇。

釣り上げたエソが、白子を出している。

「エソのノッコミか…」

1匹1匹が丸々として、アタリも激しい。

それでも、エソはエソであり、嫌になってくる。

ポイントを変えて、エソ以外の釣果を求める。





どうにか、レンコ鯛が来た。

真鯖も来た、が、気持ちは曇り空。

朝の逃げられた一発が、心に残っている。

沖合の潮行きも、速くなってきた。

「潮が2ノット近くになってきましたね。ポイントを変えましょう」

ポイントを移動すると、ベイト反応の良い感じの所があった。

「潮も1ノット前後になってますよ」

この潮とベイトの変化が、竹本さんに晴れ間をもたらす事になる。

「ベイトが柱になったり、ボールになったりして次々出てきますね」

竹本さんが、粘り強くジグをシャクリ続ける。

すると、突然アタリが来た。



「何か来た。こん引きは、サメみたいですね」

「サメですか」

「でも、少し叩きますね」

強烈な突っ込みを見せる獲物は、なかなか浮いてこない。

ドラッグ調整をしながら、竹本さんが浮かしに掛かる。

「見えてきましたね」

「あれっ、サメと違いますよ」

「あれっ、鰤だ」

海面に浮いてきたのは、丸々と太った鰤。



95センチ、9.1キロの見事な鰤だ。

「サメだと思いましたね」と、二人で大笑い。

「逆転ホームランですね。曇りのち天晴れだ」

「最後に鰤とは、何か持ってますかね」と、笑顔が晴れやか。

出足にラインを切られた時は、ちょっと気持ちが沈んだが、粘り続けて良かった。

笑顔で帰港した。