釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

8月26日 出港準備完了

2015年08月26日 | 日記
昨夜の“危機一髪”を逃れた今日は、朝から仲間の船の移動のお手伝い。

台風対策で、避難していた仲間の船を1隻ずつ元の位置に戻す。

そんな中、昨夜ロープが切れて危うく私の船に衝突そうになったプレジャーボートの舳先は、壊れて穴があいていた。

別な放置漁船も、舳先が大きく壊れている。

一日経って、改めて台風の凄さを感じる、2隻の船の傷跡だ。

プレジャーボートについては所有者の言い分等、その後色々と問題があった様で、船仲間や知り合いの漁師さんから話を聞いている。

しかし、プレジャーボートの今後については、港湾事務所に話がしてあるので、ここでは問題外とする。

明日からの、出船に向けて準備を進めたい。

K先輩も、新しい船の手入れに力が入っている。

「明日からでも行けるよ」

既に心の準備は、出来上がっている様だ。

私も、準備を怠る訳にはいかない。



事務所前には、台風の暴風雨に耐えて、百日草の赤い花が咲いている。



私の船も傷つくこと無く、明日からの出船準備は出来ている。

I先輩から「昨日の台風の最中は大変だったみたいだね」と声を掛けて貰った。

O先輩からも「大変やったな」と電話連絡を貰った。

仲間って良いもんだ。



先輩や同級生の船仲間達の船も、それぞれの船の配置で週末の出船に備え始めている。

前の台風の時から、私たちと同じ場所で船を繋ぐ様になったYさんも、船の移動にみんなが協力してくれる姿に嬉しそうな表情をしている。

「本当にありがとうございました。」と、お礼の言葉を頂いた。

知り合いの漁師仲間Sさんは「夜釣りでシブ鯛を狙いたいね」と言っていた。

同じ知り合いの漁師仲間のNさんは、既に昨日から船を出していて

「昨日の沖合は、まだウネリが高かった。ジギングで鰺を釣ってきた。」

と言っていた。

船仲間のUさんも「夜釣りに行って、シブ鯛を釣りたい」と、気合いが感じられる。

台風経過後の船の移動に、みんなが集まり楽しい話をしながら明日の準備をする。

この楽しい雰囲気が、明日の釣果を約束してくれている様な気持ちになる。

8月24日25日 船を守れ2日間

2015年08月25日 | 日記
24日の夕方、船のロープを確認していると朝日新聞の記者が来た。

「台風対策は、皆さんどうされてますか?」

「対岸からロープを取ったり、お互いの船を繋ぎ合わせて固定したりされてます」

と言った話をした。

この頃から、風が少しずつ東から南に、変わりつつある様に感じていた。

夜になり、8時頃から事務所にしている実家に、泊まり込む。

テレビでは、世界陸上を放送しているので、それを見ていると10時頃から少しずつ風が強くなり始め、雨戸を叩く音がある種の緊張感をもたらしてくる。

再度、船のロープを確認する。

仲間の船のロープも確認し、この時点での安全を確認する。

11時、12時と1時間置きに船の様子を見に行くが、雨も段々と激しくなり、着ている服もびしょぬれになる。

合羽を着ていても、風に押された雨が隙間から入ってくる。

「今夜は、徹夜だな」

対岸の西町でも、船に明かりがついて何か作業している様子が見える。

午前1時に船を見回りに行くと、南風が木の枝を大きく揺さぶり「ヒューヒュー」と、怖い様な音を立てている。

壊れた倉庫の、錆びたトタン板が千切れて飛んでくる。

「あぶねぇーな、気をつけよう」

本当の危険はこの後、午前4時頃にやってくる。

午前2時、サイレンを鳴らし、赤色灯を回転させた消防車が、私の居る事務所前で止まった。

「今晩は、あっ細田さん今晩は、消防署に電話されました?」

「いや、何もしてないよ」

署員が確認すると、前の今は使われていない筈の、水産会社の事務所からだった。

その事務所前に移動した消防車の赤色灯が、嫌な色に見える。

私は、その事務所には用はないので、2階の窓から船の様子を見る。

この時点で、風は暴風になっており、なかなか船のそばに行けない。

思いきって行ってみると、風で川に落ちそうになる。

船は、結構上下に揺れており、放置されている漁船の舳先が、護岸に叩き付けられている。

この時は、一旦事務所に帰りテレビの台風情報を見て、台風の今の位置を再確認する。

「もう少しで、暴風域から抜けられるかな」

私の淡い期待は、完全に裏切られた。

台風が、熊本に上陸した。

この時も、台風の目がハッキリとしており、勢力の強さを維持している。

午前4時、船の様子を確認する。

南風が、暴風になり強烈に吹き付ける中、船の様子を見に行ってビックリした。

私の隣に泊まっているプレジャーボートの、船尾から取っていたロープが切れている。

そのボートの船尾が、私の船に当たっている。

何とか、わたしの船のペンダルが間に入って、直接の接触は防げている。

その次の瞬間、私は全力で事務所に走って戻り14ミリのロープを担ぎ、又走った。

この時は「船を守らなきゃ!」の一心。

時間を考えず、O先輩に電話して助力をお願いする。

「直ぐ行く」

嬉しい返事を頂いた。

その一方で、南風の暴風も、横殴りの雨も、波立っている川面も、揺れている船も、纏めて闘わなくちゃと思っていた。

何も考えず、大きく揺れるその大型ボートに飛び乗った。

船尾に走り、クリートにロープを縛り付けた。

今度は、残りのロープを纏めて肩に担ぎ、揺れのタイミングを見て護岸にジャンプする。

川に落ちない様に気をつけなくちゃ。

「いけー!」と自分に声を掛ける。

何とか、飛び降りられた。

履いていたスリッパの花尾が切れた。

そんな事は、どうでも良い。

ロープを全力で引っ張り、ボートを私の船から引き離す。

風に体ごと吹き飛ばされそうだ。

火事場の馬鹿力、とはこの時のことを言うのだろう。

ボートが徐々に離れてきた。

直ぐに、ロープを船止めに縛り付ける。

O先輩が到着。漸く安堵する気持ちになった。

今度は、二人で仲間の船を見て回ると、船同士を繋いでいたロープが一本切れている。

私がロープを引っ張り、O先輩が船に乗り込む。

ロープを探して、改めて繋ぎ直す。

この時に、周りが明るくなり始めていることに気が付いた。

O先輩が「台風は、どう変わるかわからん」と言われた。

本当に、その通りだと思った。

気圧の配置で方向が変わり、海水温が高い現状は、台風が最発達しやすい状況にある。

対岸でも、ロープが切れている船が見える。

午前6時になり、知り合いの漁師さんが1人、2人と様子見に集まってきた。

「風が強いかったね。」

と、笑いながら話せる状況になった。


8月23日 船繋いだ

2015年08月24日 | 日記
「23日の午後3時に、集合しましょうか」

「了解、繋ぎましょう」

と言うことで船仲間が、先輩も、同級生も、後輩も集合して台風対策。

「今日も、暑いね」

みんなで額に汗をかきながら、船を繋ぎ合わせる。





2グループに分けて、それぞれ4隻と5隻のグループに分ける。

仲間の船を、船と船の間に入れる時が、一番緊張した。

「ペンドル入れて、しっかり繋いだ方がいいよ」

「錨を、少し沖合に入れますね。」

「ロープが浮かばない様に、鉛を着けますね。」

みんなで、協力して賑やかに作業を終える。

その後は、釣りのポイントや仕掛けの話し。

一緒に船を繋ぐのが、今回で2度目のYさん

「日南の海が、まだ良く分からない」

との事だったので、電話番号を交換し海でも連絡撮れる様にした。

後は、台風が何事もなく過ぎて、一日も早く釣りに行ける様になればいい。

「金曜日には、釣りに行くぞ」

多分、その頃には海も大人しくなっているだろう。

8月22日 嫌なコースだ

2015年08月22日 | 日記
台風15号の進路が、嫌なコースに進んでいる。



毎年、何度かは経験するコースだが、南東の風が強くなるコースだ。

堀川も南からの風の場合、風波が立つことがある。

川に沿って、風が上がっていく。

救いは、台風のスピードがこれまでの台風に比べて、速いことかもしれない。

予想では、北北東に20キロになっているが、もっと速くても良いくらいに思う。

今日の梅ヶ浜も、波が高い。





裸バエは、波を被っている。



夕方、船の状況を見ていると、船仲間の漁師さんがやってきた。

「今度の台風は、風が強いかもね。コースが嫌やもんね。」

「そうよな。熊本方面に上陸する予想になっているけど、もっと韓国側に行ってくれんかな。」

「船は、いつもの様にここに置くの?」

「うん、対岸からロープを張るつもり。」

「西町の船も余り動いちょらんね。」

この後は台風が過ぎて、秋風が吹き始めると動き出すであろう、「鰤」「カンパチ」の話になった。

沖合の主なポイントでは、間詰め時が狙いになるとの事。

タチウオも、涼しくなってきたら期待が持てるとの見通し。

こういった話を暫くして時間を過ごしたが、台風が過ぎたら早速実践してみよう。

8月21日 来るのかな…

2015年08月22日 | 日記
台風15号の今の予想は、九州を縦断する進路になっている。

嫌な進路だ。

南東の風が、強く吹くだろうな。

事務所にして居る実家は、玄関側から風が吹き付けてくる。

雨漏りが泣ければ良いのだが…。

今日の梅ヶ浜は、台風の影響が出始めて、波が高くなってきた。







明日からの台風の影響には、気が抜けない。

来るのかな。

24日の夜は、実家に泊まり込みになるな。

1時間毎には、船の状態を確認する必要がある。

でも、今はまだ気持ちに余裕がある分、不足している釣具を揃えておこう。

都城の釣具店に行って、ジグを購入。

200グラムと150グラムのジグ。

タチウオ用にも、60グラムのジグ。



購入して、自宅に帰って針は船に乗せたままだったことを思い出した。

明日早朝に取りに行って、ジグにセットしておこう。

その後は、船仲間達に連絡を取って、船を繋ぎ台風対策をしなくては。

船が出せないときに、親父が漁の道具を手入れしたり、補充したりしていたのを思い出した。

親父と同じ事をしている自分の気持ちが、親父と重なった。