釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

8月15日 盆の送り

2015年08月15日 | 日記
8月15日、ご先祖様が天国に帰られる日だ。

妻と墓に参り、送り火を焚く。

線香に火をつけ、家族の健康と幸せを願って手を合わせる。

自宅に帰り、玄関先で送り火を焚いていると、何となくホッとしたような、寂しいような気持ちになる。



この東洋欄は、私の祖父が亡くなって形見として私が貰ったもの。

緑色の地味な花だが、毎年咲いて玄関を飾ってくれる。

これからも、大切にして毎年咲く花を楽しみたい。


話は変わるが、昨夜の夜釣りは苦戦した。

何に苦戦したかって、動かない潮に苦戦した。



大島の西側の水深10メートルの位置に碇を降ろす。

釣り始めは、釣り座は北を向き、潮はゆっくりと南に流れる。

「西風に押されているのかな…」

船の向きと、潮行きが全くの逆なのだ。

それでも、夕方6時30分頃から撒き餌を開始して水深8メートルくらいのタナを流していく。

どうにか、釣り座の方向と浮きが流れる方向が北方向に同じになってきた。

浮きの近くに撒き餌を入れ、シブ鯛を狙う。

これまで実績のある場所だけに、期待は持っている。

浮きがモゾモゾと沈んでいくが、勢いがない。

アワセを入れ、掛かってくるのはハマフエフキか、赤餌取り。



赤い餌取りの名前が出てこない。ヘイケだったかな…。

最満潮の時に怒りを入れた場所も、徐々に浅くなって水深9メートル。

ハマフエフキを、何匹釣ったことだろう。

たまに勢いよく浮きが入ることもあるが、針に乗らない。

9時30分、「帰りましょう」との判断。

他の船は、既に帰った船も何隻か有る。

「リベンジします。」

闇夜の中を走りながら、何隻か夜釣りのケミ蛍が見える。

「釣れているのかな…。苦戦しているだろうな…」

そんなことを勝手に思いながら、帰港した。

8月14日 ジギング覚え、鯛ラバで“大物”

2015年08月15日 | 日記
早朝5時、大島沖を通り水島方面に向かう。

今日は、涼しい時間帯はジギングで、青物を狙うことにしている。

久し振りの山下さんは、ジギング初挑戦。

渡辺さんと、Bさんに要領を教わりながらの、ジギング初挑戦となる。

水深90メートルの海域にベイトの魚影を見つけ、早速ジグを投入する。

スローピッチ、ワンピッチ等々の要領を、渡辺さんが教えている。



「魚探に、凄いベイトの魚影が映っているよ」と、教えたその時、Bさんと山下さんにアタリ。



Bさんは良型のアジ、山下さんは真鯖だった。

その横で、渡辺さんにもヒット。



これも、良型45㎝くらいの真鯖だった。

こんな真鯖や大鰺を餌としている青物が来たら、太刀打ちできるだろうか。

そんな事を心配し始めていると、Bさんと渡辺さんにほぼ同時にヒット。



Bさんの竿を大きく曲げて、強烈な走りを見せたのは6キロ級のニベ。

私もBさんも青物と思っていただけに、ちょっとガッカリ。

渡辺さんがニベを手に持って記念写真をパチリ。



一方の渡辺さんのアタリは、3キロ弱の真鯛。

この時期の真鯛は、結構力強く、強烈な走りと突っ込みを楽しめる。

その後も、ベイトの魚影はずっと写り続けているが、今度は場所を変えて、鯛ラバを引くことにした。

ここに、ドラマが待っていた。

大島の東沖に移動して、鯛ラバを投入。

潮行きがイマイチ良くないせいか、思うようにアタリが出ない。

そんな中、鯛ラバを黙々と引き続けていた、山下さんに大当たりが来た。

ジジーッと、強烈にラインが引き出されていく。

Bさんと渡辺さんの指示で、船の舳先へ移動して獲物と対峙する。

「細田さん、船で追い掛けてもらえますか。」

「ああっ、良いよ。渡辺さん魚の方向を教えてよ。」

獲物の走りに大きく引き出されたラインを回収するため。船で追い掛ける。

右です。左です。バックです。と次々と魚が走る方向を指し示して貰い、船をその方向にゆっくりと走らせる。

どれくらいの時間を、要したのだろうか。

鯛ラバの竿とラインだけに、無理は出来ない。

「見えた。でかいぞ!」

海面に姿を見せたのは、大きな鰤。

渡辺さんが、一発でタモ入れする。



みんなで祝福の拍手。

船上で計ったら、9キロあった。

山下さんは、竿を強く握っていたせいか、はたまたリールを強く握っていたのか「手首が痛い。」と笑顔。

これで、みんなに気合いが入った。

Bさんが、1キロ超の真鯛を上げた。



そして、本日の締めもBさん。



小さいけれど、イトヨリ鯛で締めとなった。

8月13日 盆の入り

2015年08月13日 | 日記
朝、油津の魚市場にどんな魚が揚がっているか見に行く。

チダイやマビキ等が揚がっていた。

そんな魚を見ながら「今日は盆入りだし、お寺さんが回ってくることになってたな。」と、思った。

そう、時間がハッキリしないので今日の出船は中止。

市場から船着き場に行き、船の様子を確認して帰る。

途中、知り合いの老漁師さんと会った。

「今日は、行かんとか」

「盆の入りやし、私が管理している別の位牌が有るからな」

「そうか、なら仕方ねーな」

チョット遠回りして、湾岸道路に行ってみる。

今日は、ベタ凪な感じだ。

昼前、船の先輩に電話してみた。

「海は、北西の風が強いーね。沖は白波がたっちょるが。」

と言う話だった。

別の船仲間にも、連絡してみた。

「北西の風が強くてですよ。船が直ぐに流されて底取りが難しかったです。」

「でも、底取りが出来ればアタリはあり、3キロくらいの真鯛を釣りました。」

羨ましい話だ。

船を出している船友達を羨ましく思っていたが、良いこともあった。

「こんにちは」「はーい」

妻が玄関に出てみると、ご近所の仲良くしている方から「マンゴー」が届いた。



「ほら、マンゴーが届いたよ。」

妻が嬉しそうにしているのを見ると、私も嬉しくなる。

でも、我が家で受け取って行き先は、孫達の処だな。

明日の出船に備えて、準備しよう。

8月12日 ゆっくりスタート

2015年08月12日 | 日記
朝の天気予報で、波が2.5メートルと言っていた。

「チョット、様子を見てからにするか」

この考えが、まずかった。

湾岸道路から見た時、波もウネリもそんなに感じない。

船着き場に来て、仲間の船が出ているのを見て、直ぐに電話する。

「波はどうね?」

「ベタ凪ですよ」

直ぐに準備をして、船を出す。

ゆっくりしたスタートになってしまった。

行き先をどうしよう。

鵜戸方面か、水島方面か、水色のいい方に行こう。

鵜戸方面は、チョット緑掛かった下り潮が最近多い。

水島方面は、沖からの上り潮が入ってくることが多く青味が良い。

そうと決まれば、大島を通って水島方面に船を走らせる。

途中の大島東側の水深60メートルアタリで、魚探に写るベイトが気になった。

船を止め、鯛ラバを落としてみると1投目からアタリ。

上がってきたのは、ガンゾウヒラメ。

次に上がってきたのは、オオモンハタ。



小型の獲物ではあるが、幸先良い釣果だ。

でも、9時30分を過ぎた頃から南西の風が徐々に強くなってきた。



時折、船が大きく揺られるウネリが来る。

その南西の風に押されるように船を流していると、小型だが鯛が当たり出した。





チダイクラスの真鯛だ。

時折、リールのハンドルから思わず手が外れるようなアタリが来るが、乗ってこない。

段々と南西の風が強くなっているので、良型の鯛が欲しいところだ。

周りを見回すと、船の姿が私と2人の船仲間の3隻だけになっている。

帰ろうかなと思っているところに、アタリが来た。

竿先を叩くような鯛独特のアタリ。

ゆっくりと巻き上げ、うっすらと海中に姿が見えてきた。

もう少し、と思ったところで痛恨の針外れ。

仲間も、針外れがあったみたいで「途中で外れる」と悔やんでいる。

「最近、途中での針外れが多いですよ」

残念だけれど、南西の風も強風になってきたこともあり、仲間と帰港した。

8月11日 今日は止めとこうかな

2015年08月11日 | 日記
朝、船着け場まで来ているものの、迷っていた。

「船を出そうかな…止めようかな…」

そんな時、船仲間の漁師さんから電話が来た。

「今から行くんですか?」

「実は、迷っています。」

「昨日は、午後からかなりウネリが落ちてきたけれど、今日のウネリは大きいよ。」

「俺は、今帰ってきたとこやけど、乗せていったもう一人が気持ちが悪いと言ったので帰ってきた。」

「梅ヶ浜から見たときも、なんかウネリが高いなと思ったんですよ。」

「俺は、今日は帰るわ。台風14号の影響やね。」

と言う連絡だった。

漁師さんが言うくらいだから、道路上からでは分からないウネリがあるのだろう。



湾岸道路から改めてみる沖合は、ウネリを感じる。

松島や、裸バエにあたるウネリが、時折白波を立てている。

「今日は、止めよう。」

実は、もう一つ出船を躊躇っていた理由がある。

市役所時代の後輩の、黒岩亘君が亡くなったことだ。

私の船の事や、釣果等色々と気遣いを見せて貰っていた。

「釣れたら、朝市に出してくださいよ。」

笑顔で、こんな話をしたこともある。

大人しく、穏やかな人物だったが、単車の転倒事故で危険な状態にあったらしい。

別な後輩からの連絡では、事故当時、非常に厳しい状態から一度は戻ってきたらしいのだが…残念で溜まらない。

もう一人の後輩からは、メールが来た。

「戻ってこいと言いたいです」

悲しみを堪えている様子が、手に取るように分かる。

通夜の焼香に、行って来た。

今は、冥福を祈るばかりだ。