桜雨とでも言うのだろうか、雨の日が続いている。 寒冬を凌ぎ、せっかくほころんだ花に降り掛かる野暮な雨に心鬱がれる思い。 3月下旬から4月下旬にかけて、意外と雨が多いことに気づく。 春雨、春時雨、桜雨、花時雨、春霖、・・・・・・、等々、この時期を象徴するかのように、季語においても、春の雨にまつわる語彙は多い。 ベランダから南西方向を臨むと、先日投稿したキケマンを撮った平野の森が見渡せる。 近隣の屋根の遥か上、林縁に植えられたヤマザクラのそよぐ姿が “春たけなわ” を感じさせてくれるのだが・・・。 花散らしの雨、なんて無粋なやつなんだ。 猫の額の坪庭、咲くに咲けないニリンソウたちの姿がある。 先日も曇りの日に撮ったカタクリをアップしたが、曇や雨の日に、頑なにほころぶことを拒絶する植物は多い。 これはこれで、ちょっと見シラタマホシクサをみるようでなんとも愛らしいのだが、ニリンソウはニリンソウのままに咲いてほしいのである。 (あっ、この花の開閉に関して追求して見ると、「傾性運動」とか「虫媒花」とか面白いことがわかるかもしれない。一つ言えるのは、植物は無駄な動きは極力しないのだということかな。) 📷2022年4月4日:今日は雨。気温も上がらないし、虫さんたちもお籠りだろうから、閉じたまま過ごします。
タンチョウソウやニリンソウが第一陣だとすると、そろそろ第二陣も芽出しの準備に取り掛かったようだ。 つんと飛び出た芽、ラン科ヒナラン属のイワチドリの鉢だ。なんだか得体の知れない双葉がメッチャ生えてきているが、この正体はいまだ判明しない。 📷2022年4月3日:小さな角が二本、三本と出てきている。周りに湧いているのはアケボノソウかもしれない。
📷2021年4月24日:あの角がこのように遷移する。桃色の千鳥が乱れ飛ぶのだ!。
7本ほどの茎が伸びてきている。チャバナホウチャクソウ(茶花宝鐸草)だ。 唐竹蘭(トウチクラン)ともいい、ユリ科チゴユリ属の多年草とされる。 📷2022年4月3日:長ずると、鮮やかなグリーンが目を惹く。そうクリーム色や黄色ではなく、茶色味を帯びた花が咲く。
📷2021年4月14日:到来した折についていた花。まだ、猫の額での開花実績はない 汗
利休草といういわくありげな名を持つこの植物、百部ともいい、ビャクブ科ビャクブ属のつる性の多年草である。 つる性植物にありがちな融通無碍ともいえるその姿態からか、茶花として重宝されるほか、アレンジに一茎添えるだけで流麗なイメージを演出することができる。 📷2022年4月3日:利休草にも芽出しの季節が訪れた。
📷2021年5月27日:花よりも葉の面白さが推しの利休草だが、1㎝足らずの四弁花も捨てたもんじゃない。
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本当に雨が長く降り続きますね
そして、寒いとくるから、困ったものです。
冬物の服もかなり片づけたあとなので、着るものに苦労します。
人間同様植物たちもじっと暖かくなるのを、耐えてるのでしょうね。
ニリンソウが咲くに咲けない気持ちが良くわかります。
イワチドリ、素敵な名前の植物ですね。
昨年の開花した写真を見ると、名前のとおり千鳥が飛んでいるようです。
利休草の名前の由来、「花は野にあるように」との千利休の教えから、
自然に咲いている本来の姿のように、生ける「投げ入れ」が原則とのこと。
本日も、一つ勉強になりました。(^.^)
Ninbuさん、こんにちは。
雨から開放された庭、これからの2週間ほどは安定した日が続きそうですね。
路傍も野の花も、家々に囲われている園芸種や山野草さえ、その様相が一気に変わっていくのではないでしょうか。
なかなか出来ないことですが、まんまで生きることができたら、どんなに楽だったことでしょう。
なるほど、「投げ入れ」にはそんな意味が込められたいたのですね。
こちらこそ、目からウロコのお言葉でした。
とにかく、この時期は、せめぎ合いですね。
行きつ戻りつ、季節に翻弄されるそんな時期。
これから、晩春の山野草、初夏の花と進み、昨年の例から申し上げますと、変化朝顔へと移りゆくのが猫の額です。
かつてのみん花の頃とは異なり、なんだかんだと季節の花に寄り添い、それを育てながらのKiteなのであります。
今日は、昨日の検査疲れで凹んでましたが、明日はやっと本調子となってきたニリンソウ 銀盃でも投稿しようと考えてます。
いつも、コメント有難うございます<(_ _)>