◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

自由な投句箱/11月11日~20日

2017-11-12 10:08:44 | Weblog

※当季雑詠3句(冬の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※好きな句の選とコメントを<コメント欄>にお書き込みください。
※お礼などの伝言も<コメント欄>にお書きください。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
主宰:高橋正子・管理:高橋信之

◆俳句添削教室◆
http://www.21style.jp/bbs/kakan02
◆俳句日記/高橋正子◆
http://blog.goo.ne.jp/kakan02
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今日の秀句/11月11日~20日

2017-11-12 10:08:00 | Weblog

11月20日(1句)

★鴨来たり静かに川面に浮かびおり/多田有花
鴨が遠く飛来してきた。長旅を癒すかのようでもあるが、むしろ何事もなく、静かに川面に浮かんでいる。鴨にある静かな「今の時」。(高橋正子)

11月19日(1句)

★吾が影を黒々照らす冬の月/廣田洋一
冬の月のすざましさ。冬の月の研ぎ澄まされた光が吾が影を黒々と映し出す。そのとき、自分の存在のありありとしていることに気づく。(高橋正子)

11月18日(1句)

★冬の雨色とりどりの花屋かな/廣田洋一
冬の雨がしとしと降って、陰鬱な空模様だが、花屋には色とりどりの花があって、明るい気持ちにさせてくれる。生き生きとしているものに出会うと元気が出るものだ。(高橋正子)

11月17日(1句)

★快晴に電気ストーブ届きけり/多田有花
電気店に注文していた電気ストーブが届いた。それもストーブなど必要もなさそうな快晴の日に、だ。ピカピカの電気ストーブがこの冬活躍してくれそうだ。快活な句だ。(高橋正子)

11月16日(2句)

★紅葉散る野球の少年眩しくて/谷口博望 (満天星)
よく晴れた日、少年たちが野球をしているのを見ていると紅葉が散ってくる。少年たちは眩しいほどの光を浴びて元気いっぱいである。(高橋正子)

★冬銀河眺めて限り無し空の旅/廣田洋一
夜間飛行の旅で銀河に出会ったことは私はないけれど、限りなく広がる宇宙の星々を思う。(高橋正子)

11月15日(1句)

<伊予富士登山
★青空へ氷の花を咲かす木々/多田有花
青空に樹氷が花を咲かせるようにきらめく。青空となる空は昨夜、冷え込んだと思われる。寒さが厳しければ、それだけ美しく生き生きとした氷の花だ。(高橋正子)

11月14日(1句)

★駅出でてどっと押し寄す寒さかな/廣田洋一
駅を出たとたんに思わぬ寒さに出くわす。「押し寄す寒さ」に冬到来を思う。(高橋正子)

11月13日(2句)

★冬空に光湧き立つ丸の内/廣田洋一
丸の内の沢山の高層ビルに灯されている光は、「湧き立つ」ようだ。冬なればこその壮観な光の光景。(高橋正子)

<伊予富士登山>
★樹氷よりきらめくものが絶えず落ち/多田有花
樹氷に風が吹いているのだろう。絶えずきらめくものが落ちてくる。美しい。(高橋正子)

11月12日(1句)

★大根のお菜多くて冬に入る/桑本栄太郎
大根は一番消費量の多い野菜だと聞く。大根の美味しさは寒くなってから増して来て、食卓には大根料理がいろいろ並ぶ。冬に入ったことが、出されたお菜で知れる。季節とともにある生活。(高橋正子)

11月11日(1句)

★風吹けば肩に帽子に木の実降る/桑本栄太郎
一陣の風に木の実が降る。傍にいれば、肩にも、帽子にも降る。ぱらぱらと降る木の実の多さに驚く。「帽子」をいれたことで、作者の姿がはっきりと浮かんできた。(高橋正子)
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11月11日~20日

2017-11-12 10:06:31 | Weblog

11月20日(4名)

●小口泰與
校庭の練習試合初時雨★★★★
冬霧や御巣鷹の尾根閉ざされし★★★
ただ一軒残る置屋に冬の雨★★★

●多田有花
ひと雨の降るたび冬が深くなる★★★
午後の陽の明るし木枯のつのる★★★
鴨来たり静かに川面に浮かびおり★★★★
鴨が遠く飛来してきた。長旅を癒すかのようでもあるが、むしろ何事もなく、静かに川面に浮かんでいる。鴨にある静かな「今の時」。(高橋正子)

●廣田洋一
頬冷た風に逆らひ出勤す★★★
ハイヒール高き音立て冬の朝★★★★
寒風や電飾の波広がりぬ★★★

●桑本栄太郎
しぐれ降り歌碑の色濃きかにかく忌★★★★
せせらぎの底に紅葉や高瀬川★★★
見上げれば日差し眩しくしぐれ降る★★★

11月19日(3名)

●廣田洋一
吾が影を黒々照らす冬の月★★★★
冬の月のすざましさ。冬の月の研ぎ澄まされた光が吾が影を黒々と映し出す。そのとき、自分の存在のありありとしていることに気づく。(高橋正子)

卵黄の引き締まりたる冬の月★★★
宴果つ名残の光冬の月★★★

●小口泰與
媼等の囲炉裏を囲む句会かな★★★★
起重機の小春の空を圧しけり★★★
三山の星も飛びけり虎落笛★★★

●桑本栄太郎
その中の一枝緋色や冬紅葉★★★
山茶花のにつとほほ笑む日差しかな★★★
花街の朝の荷降ろす京の冬★★★★

11月18日(3名)

●廣田洋一
窓を打つ小さな雫冬の雨★★★
木の葉打つ音のかそけき冬の雨★★★

冬の雨色とりどりの花屋かな★★★★
冬の雨がしとしと降って、陰鬱な空模様だが、花屋には色とりどりの花があって、明るい気持ちにさせてくれる。生き生きとしているものに出会うと元気が出るものだ。(高橋正子)

●小口泰與
北颪マラソン走者息荒らし★★★
正座せる僧の読経や隙間風★★★
浅間山雪美しきなり小六月(原句)
「浅間山/雪美しきなり/小六月」のように/を入れたところで切れています。3つに切れるのはよくありません。
浅間山雪美(うつく)しき小六月★★★★(正子添削)

●桑本栄太郎
かえで葉の一枝緋色や冬紅葉★★★
山崎の土塀民家や銀杏黄葉★★★★
モンゴルの風の便りや寒波来る★★★

11月17日(4名)

●小口泰與
初霜を撮るアイホンへ朝日出づ★★★
迫り来る電柱の影冬の月(原句)
電柱の影太々と冬の月★★★★(正子添削)
小春日や今でも母は針仕事★★★

●多田有花
三脚を立てて冬紅葉に向かう★★★
乾杯のあと豚しゃぶ鍋を囲む★★★
快晴に電気ストーブ届きけり★★★★
電気店に注文していた電気ストーブが届いた。それもストーブなど必要もなさそうな快晴の日に、だ。ピカピカの電気ストーブがこの冬活躍してくれそうだ。快活な句だ。(高橋正子)

●廣田洋一
落葉掻く老婆の背中日温し(原句)
落葉掻く老婆の背中日当たれる★★★★(正子添削)

ごみ袋溢れんばかりの落葉かな★★★
道路脇車彩る柿落葉★★★

●桑本栄太郎
絵の描かる特急電車やもみじ号★★★
新大阪駅出れば鉄路の草紅葉★★★★
延々とコンテナ列車や冬の駅★★★

11月16日(5名)

●谷口博望 (満天星)
いつの間に台湾楓の真赤つか★★★
マフラーを外せぬ歳やもう晩年★★★
紅葉散る野球少年眩しくて(原句)
紅葉散る野球の少年眩しくて★★★★(正子添削)
よく晴れた日、少年たちが野球をしているのを見ていると紅葉が散ってくる。少年たちは眩しいほどの光を浴びて元気いっぱいである。(高橋正子)

●小口泰與
パラグライダー短日の湖超え行けり★★★★
寒月や吹き千切れたる店の旗★★★
閉し眼に映る荒波小白鳥★★★

●廣田洋一
逝きし人光りいや増す冬銀河★★★
冬銀河眺めて限り無し空の旅★★★★
夜間飛行の旅で銀河に出会ったことは私はないけれど、限りなく広がる宇宙の星々を思う。(高橋正子)
妻いづこ果てなき旅路冬銀河★★★

●多田有花
渓谷の冬紅葉のなか昼ごはん★★★
冬うららトランク積んだオープンカー★★★★
日当たりにうすうす咲けり冬桜★★★

●桑本栄太郎
黄落や昔在りしにフレディー君★★★
検診を終えて家路や石蕗の花★★★★
いずこより団栗落つや二つ三つ★★★

11月15日(4名)

●廣田洋一
お参りは五日に済ませ七五三祝★★★
青き目の袴着似合ふ七五三★★★★
産土の神のご加護や七五三★★★

●小口泰與
冬紅葉妙義神社へ晴着の子★★★★
一塊の雲に隠るる雪浅間★★★
野良犬の喰い付きそうや冬の月★★★

●多田有花51
<伊予富士登山三句>
青空へ氷の花を咲かす木々★★★★
青空に樹氷が花を咲かせるようにきらめく。青空となる空は昨夜、冷え込んだと思われる。寒さが厳しければ、それだけ美しく生き生きとした氷の花だ。(高橋正子)

冬麗や遮るものの無き展望★★★
頂に耐寒登山の中高生★★★

●桑本栄太郎
真白なる尾花や風の吹くままに★★★★
冬帽を目深(まぶか)に被りたんぼ道★★★
冬ざれのごろんと転ぶ地軸かな★★★

11月14日(4名)

●小口泰與
初雪を被く浅間山(あさま)や鳥の声★★★
初雪の浅間山に響く鳥の声★★★★(正子添削)
「初雪を被く浅間山」と「鳥の声」が切れ過ぎです。

凩や利根の川原のひろごれる★★★
すき焼や声を張りあう犬と猫★★★

●廣田洋一
新聞受け今日の寒さを推し測る★★★
ああ寒い烏もかあと啼く朝★★★
駅出でてどっと押し寄す寒さかな★★★★
駅を出たとたんに思わぬ寒さに出くわす。「押し寄す寒さ」に冬到来を思う。(高橋正子)

●多田有花
<伊予富士登山三句>
燧灘しまなみ海道冬日和★★★
伊予富士の稜線をゆく冬うらら★★★
伊予土佐を見晴らし笹尾根を歩く
季語は?

●桑本栄太郎
せせらぎの底に紅葉や高瀬川★★★
医科大を蔽う落葉松紅葉かな★★★
逝く人の親しきばかり冬銀河★★★★

11月13日(4名)

●小口泰與
アイホンは無くてはならぬ山の雪★★★
薬籠に溜まる輪ゴムやはずみ玉★★★
常温よと出づる熱燗妻の声★★★

●廣田洋一
冬の空鴉が一羽見上げ居り★★★
光る星雲かき分ける冬の空★★★
冬空に光湧き立つ丸の内★★★★
丸の内の沢山の高層ビルに灯されている光は、「湧き立つ」ようだ。冬なればこその壮観な光の光景。(高橋正子)

●桑本栄太郎
木洩れ日の高き社や神の留守★★★★
風すさび落葉螺旋やつむじ風★★★
ひらひらと青空に舞い紅葉散る★★★

●多田有花
<伊予富士登山三句>
稜線に輝く樹氷仰ぎけり★★★
樹氷よりきらめくものが絶えず落ち★★★★
樹氷に風が吹いているのだろう。絶えずきらめくものが落ちてくる。美しい。(高橋正子)

見上げれば樹氷のうえに昼の月★★★

11月12日(3名)

●廣田洋一
中天に三日月残る冬の朝★★★★
目覚ましを二三度止めし冬の朝★★★
冬の朝勤めに行く足音高し★★★

●小口泰與
冷たさにふと目覚めたる寝汗かな★★★
谷川岳暮るるや底冷迫りける★★★★
羽ばたきて揺れる下枝へ寒雀★★★

●桑本栄太郎
大根のお菜多くて冬に入る★★★★
大根は一番消費量の多い野菜だと聞く。大根の美味しさは寒くなってから増して来て、食卓には大根料理がいろいろ並ぶ。冬に入ったことが、出されたお菜で知れる。季節とともにある生活。(高橋正子)

娶らざる吾子に吹けよと神渡し★★★
木洩れ日の高き梢や冬の鵯★★★

11月11日(3名)

●小口泰與
山茶花や猫の居場所へ日差し差す★★★★
限りなき雨や冬野の鳥の声★★★
落葉降る耳をそばだつ小犬かな★★★

●桑本栄太郎
枯れ来たるとは言え吾はいぼむしり★★★
亜浪忌や孤高を旨といたすべし★★★
風吹けば肩に帽子に木の実降る★★★★
一陣の風に木の実が降る。傍にいれば、肩にも、帽子にも降る。ぱらぱらと降る木の実の多さに驚く。「帽子」をいれたことで、作者の姿がはっきりと浮かんできた。(高橋正子)

●廣田洋一
紫陽花の小さく目立つ帰り花★★★
義士の墓異国語聞こゆ小六月★★★★
泉岳寺墓前に座り日向ぼこ★★★
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