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晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

【京都】 宇治 宇治神社 ~『百人一首』喜撰法師歌碑と『源氏物語』宇治十帖古蹟「早蕨」碑~

2015年05月09日 | 平安あれこれ

 4月下旬の京都旅行でのこと。

京都府宇治市にある
宇治神社をお参りしました。

 ※宇治神社 公式サイト
 ⇒ http://uji-jinja.com/




昨年、紅葉が美しい11月に訪ねた時は
参拝するための長い行列ができていて驚きましたが
今回はゆっくりお参りすることができました。




ご祭神は、応神天皇の皇子
菟道稚郎子命(うじのわきのいらつこのみこと)です。


菟道稚郎子は、
『源氏物語』宇治十帖に登場する
八の宮(光源氏の異母弟。大君、中の君、浮舟の父。)の
モデルとも考えられているようです。




 喜撰法師の歌碑



境内には、『百人一首』で知られる
喜撰法師の和歌
わが庵は 都のたつみ しかぞすむ
  世をうぢ山と 人はいふなり

の碑があります。





 宇治十帖古蹟「早蕨」



宇治神社の北側には
宇治十帖古蹟のひとつ「早蕨之古蹟」があります。




早蕨の碑。




駒札。


宇治市内には宇治十帖にちなむこのような碑が10ヶ所あります。






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【京都】 宇治 またふりさん ~『源氏物語』浮舟が詠んだ和歌に登場!?~

2015年05月08日 | 平安あれこれ

 4月下旬の京都旅行でのこと。

京都府宇治市宇治又振(またふり)にある
末多武利(またふり)神社を訪ねました。

「さわらびの道」沿いにある小さなお社です。






平安時代の人物・藤原忠文(ただふみ)の
怨霊を鎮魂するための祠だとか。







『源氏物語』<浮舟>において
宇治にいる浮舟が京にいる中の君のもとへ和歌を贈ります。

 またぶりに、山橘作りて貫き添へたる枝に、

  まだ旧(ふ)りぬものにはあれど君がため
   深き心にまつと知らなむ





私の手もとにある注釈では
「またふりぬ」に「またぶり(=二股の木)」を詠みこんでいる
とのみ書かれているようですが、

ひょっとしたら・・・
この和歌は宇治の地名あるいは社名としての
「またふり」も掛けてあるのかも??



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【京都】 宇治 「浮舟宮跡」碑 ~『源氏物語』宇治十帖のヒロイン・浮舟を偲ぶ~

2015年05月07日 | 平安あれこれ

 4月下旬の京都旅行でのこと。

京都府宇治市、
京阪「宇治」駅から徒歩で数分の場所にある
「浮舟宮跡」碑を訪ねました。

応神天皇の皇子である
菟道稚郎子(うじのわきのいらつこ)皇子の墓の南に
その石碑はありました。




菟道稚郎子皇子の墓

菟道稚郎子皇子は『源氏物語』における
宇治の八の宮のモデルとも考えられています。



フェンス越しではありますが今年建立されたばかりの
「浮舟宮跡」碑を見てきました。

石碑を拡大!!





「浮舟宮跡」碑は、
『源氏物語』宇治十帖のヒロイン・浮舟を祀る古社が
江戸時代までこの辺りにあったことにより建立されたのだとか。

(現在、三室戸寺の境内に「浮舟之古蹟」碑があります。)



「浮舟宮跡」碑の建立については京都新聞の記事で知りました。

 ※京都新聞 2015年03月25日
 太閤堤跡周辺に「浮舟宮跡」石碑 京都・宇治、しだれ桜も植樹
 ⇒ http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20150325000025



今回の旅で訪ねることができてよかったです。

今後、碑がある一帯は歴史公園として整備される予定だそうです。
どんな公園となるのでしょう。

楽しみです。



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【京都】 洛西 勝持寺 ~佐藤義清が出家し、西行へ~

2015年05月06日 | 平安あれこれ

 4月下旬の京都旅行でのこと。

京都市西京区にある
大原野神社願徳寺をおまいりしてのち、
勝持寺を訪ねました。

 ※勝持寺 公式サイト
 ⇒ http://www.shoujiji.jp/

平安末期の歌人 西行は
保延6年(1140年)勝持寺で出家したと伝わります。



実際に見た順と異なりますが以下に写真を掲載します。


仁王門

長い長い参道を登っていきます。



新緑が綺麗でした。



拝観入口



西行が自ら植えたと伝わる桜の第三世「西行桜」。
花の季節を終え、若葉が生い茂っていました。



阿弥陀堂

こちらから上がって
瑠璃光殿の中の仏像を拝観できます。

本尊の
薬師如来像は左手の薬壺から右手で薬を摘まみ取る珍しいお姿。

かつて仁王門に安置されていた
金剛力士像(仁王像)は迫力あるお顔と筋肉隆々のお姿。

像高55cmの西行法師像もおわします。




西行というと、
大河ドラマ「平清盛」で西行を演じていらっしゃった
藤木直人さんを彷彿としてしまいます~。



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【京都】 洛西 願徳寺 ~美しい如意輪観音半跏像とご対面~

2015年05月06日 | 平安あれこれ

 4月下旬の京都旅行でのこと。

京都市西京区にある
大原野神社を参拝後、願徳寺へ。

願徳寺は京都で最も小さな拝観寺院だとか。
あいにく外観の写真を撮っていません。

本尊の如意輪観音半跏像の美しさに見惚れました。

平清盛の異母弟である教盛の子・忠快が
願徳寺の中興の祖として知られています。
(本堂には忠快の像もありました。)



そうそう。
願徳寺の近くには古墳もありました



山肌に
石室内がちらっとだけ見える部分があり
古墳にコーフン。

どんな人が眠っていたのでしょう。






願徳寺をお詣りしたあと、勝持寺へ向かいました。
次回へ続きます





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