4月下旬の京都旅行でのこと。
京都府宇治市にある
宇治神社をお参りしました。
※宇治神社 公式サイト
⇒ http://uji-jinja.com/
昨年、紅葉が美しい11月に訪ねた時は
参拝するための長い行列ができていて驚きましたが
今回はゆっくりお参りすることができました。
ご祭神は、応神天皇の皇子
菟道稚郎子命(うじのわきのいらつこのみこと)です。
菟道稚郎子は、
『源氏物語』宇治十帖に登場する
八の宮(光源氏の異母弟。大君、中の君、浮舟の父。)の
モデルとも考えられているようです。 喜撰法師の歌碑
境内には、『百人一首』で知られる
喜撰法師の和歌
「わが庵は 都のたつみ しかぞすむ
世をうぢ山と 人はいふなり」
の碑があります。 宇治十帖古蹟「早蕨」
宇治神社の北側には
宇治十帖古蹟のひとつ「早蕨之古蹟」があります。
早蕨の碑。
駒札。
宇治市内には宇治十帖にちなむこのような碑が10ヶ所あります。
4月下旬の京都旅行でのこと。
京都府宇治市宇治又振(またふり)にある
末多武利(またふり)神社を訪ねました。
「さわらびの道」沿いにある小さなお社です。
平安時代の人物・藤原忠文(ただふみ)の
怨霊を鎮魂するための祠だとか。
『源氏物語』<浮舟>において
宇治にいる浮舟が京にいる中の君のもとへ和歌を贈ります。
またぶりに、山橘作りて貫き添へたる枝に、
まだ旧(ふ)りぬものにはあれど君がため
深き心にまつと知らなむ
私の手もとにある注釈では
「またふりぬ」に「またぶり(=二股の木)」を詠みこんでいる
とのみ書かれているようですが、
ひょっとしたら・・・
この和歌は宇治の地名あるいは社名としての
「またふり」も掛けてあるのかも??
4月下旬の京都旅行でのこと。
京都府宇治市、
京阪「宇治」駅から徒歩で数分の場所にある
「浮舟宮跡」碑を訪ねました。
応神天皇の皇子である
菟道稚郎子(うじのわきのいらつこ)皇子の墓の南に
その石碑はありました。
菟道稚郎子皇子の墓
菟道稚郎子皇子は『源氏物語』における
宇治の八の宮のモデルとも考えられています。
フェンス越しではありますが今年建立されたばかりの
「浮舟宮跡」碑を見てきました。
石碑を拡大!!
「浮舟宮跡」碑は、
『源氏物語』宇治十帖のヒロイン・浮舟を祀る古社が
江戸時代までこの辺りにあったことにより建立されたのだとか。
(現在、三室戸寺の境内に「浮舟之古蹟」碑があります。)
「浮舟宮跡」碑の建立については京都新聞の記事で知りました。
※京都新聞 2015年03月25日
太閤堤跡周辺に「浮舟宮跡」石碑 京都・宇治、しだれ桜も植樹
⇒ http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20150325000025
今回の旅で訪ねることができてよかったです。
今後、碑がある一帯は歴史公園として整備される予定だそうです。
どんな公園となるのでしょう。
楽しみです。
4月下旬の京都旅行でのこと。
京都市西京区にある
大原野神社・願徳寺をおまいりしてのち、
勝持寺を訪ねました。
※勝持寺 公式サイト
⇒ http://www.shoujiji.jp/
平安末期の歌人 西行は
保延6年(1140年)勝持寺で出家したと伝わります。
実際に見た順と異なりますが以下に写真を掲載します。
仁王門
長い長い参道を登っていきます。
新緑が綺麗でした。
拝観入口
西行が自ら植えたと伝わる桜の第三世「西行桜」。
花の季節を終え、若葉が生い茂っていました。
阿弥陀堂
こちらから上がって
瑠璃光殿の中の仏像を拝観できます。
本尊の
薬師如来像は左手の薬壺から右手で薬を摘まみ取る珍しいお姿。
かつて仁王門に安置されていた
金剛力士像(仁王像)は迫力あるお顔と筋肉隆々のお姿。
像高55cmの西行法師像もおわします。
西行というと、
大河ドラマ「平清盛」で西行を演じていらっしゃった
藤木直人さんを彷彿としてしまいます~。