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2015年10月下旬の平日に九博へ行ってきました。
福岡県太宰府市、
九州国立博物館で開催中の
特別展
「美の国 日本」の感想です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/cd/fc04a6be5de0c036fa99c8e7876dc1cd.jpg)
特別展チラシ
※九州国立博物館
⇒
http://www.kyuhaku.jp/
※「美の国 日本」特設サイト
⇒
http://binokuni2015.jp/
※当ブログは、九州国立博物館の
第36回「ぶろぐるぽ」にエントリーしています。
以下の展示写真は、九州国立博物館より提供いただきました。
■第一部 原始日本列島の造形美
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/61/ec7c780bd0d6065d94fe4d0aa043285b.jpg)
展示会場に入って、最初にあったのは
重要文化財「遮光器土偶」でした。(縄文時代)
見た瞬間、思わず口からこぼれ出たのは「かわいい!」という言葉。
抱っこしたくなるような大きさ。
不気味さは感じませんでした。
国宝「火焔型土器」(縄文時代)
どうしてこんな姿の土器ができたのでしょう。
見れば見るほどおもしろいです。
いろんな角度から見られるのもよかったです。
国宝「袈裟襷文銅鐸」(弥生時代)
銅鐸そのものの形も美しいのですが
描かれた絵も興味深いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/c4/b3bdd1cf14b478be3592e9d344e90714.jpg)
近くには、3Dプリンターで作ったという
銅鐸を触れるコーナーもありました。
銅鐸の厚みや文様の凹凸を触って体感できます。
個人的には、火焔型土器も3Dプリンターで再現して
触らせて欲しかったです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/dc/ac549ecd48541e5c5a2104312525eef9.jpg)
触れるといえば、
「家屋文鏡」(古墳時代)も3Dプリンターで
再現されていて、触ることができました。
「家屋文鏡」(古墳時代)
1枚の鏡に4つの家屋・・・
竪穴建物、高床式倉庫、平地式建物、高床建物
がそれぞれ描かれています。
身分階層によって家屋に差があったであろうことがうかがえます。
どんな願いをこめて作られた鏡なのでしょうね。
「埴輪 踊る人々」(古墳時代)
なんて愛嬌のある埴輪なのでしょう。
目の前にすると同じポーズをしたくなります。(笑)
■第二部 美の画期 第一章 日本仏教の黎明
「多聞天立像」(飛鳥時代)
奈良・法隆寺の多聞天です。
真正面から見ても横から見てもとにかく美しいです。
衣紋のひだにうっとり。
踏まれている邪鬼さえユーモラスに感じられます。
そして、前期展示のメインともいえる正倉院の宝物コーナーへ。
残念ながら、正倉院の宝物につきましては九博からの写真提供がありませんでした。
最も見たかった
「螺鈿紫檀五絃琵琶」(唐時代・8世紀)を近くから見るための
行列に並んでしばし待ちました。
(遠くから見ても構わないという方は並ばなくてもOKでした。)
聖武天皇遺愛の品のひとつです。
この異国情緒あふれる琵琶を目の前にして
聖武天皇はどんな気持ちでいらしたことでしょう。
今回、間近で360度から見られるのは
ありがたく嬉しかったです。
会場では、演奏されている音も聞くことができました。
■第二部 美の画期 第二章 「和様」の完成
国宝「沢千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃」(平安時代)
高野山金剛峰寺に伝来する小型の唐櫃です。
装飾美に魅せられます。
重要文化財「地蔵菩薩立像」(平安時代)
京都・六波羅蜜寺のお地蔵さまです。美しいお姿。
平家の栄枯盛衰も近くから見守ったお地蔵さまなのでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/a5/cbe53c6f9988cca6db5ce8721ce93083.jpg)
右:
重要文化財「男神坐像」(平安~鎌倉時代)
左:
「女神坐像」(平安時代)
まるで夫婦のように(?)並んでいる坐像ですが
男神坐像は京都の大将軍八神社、女神坐像は京都の松尾大社の所蔵なのでした。
夢の共演!?
仏像ではなく神像です。
制作された当時の服飾文化の影響も少なからず
あるのではないかと思うと細部まで拝見してしまいます。
大将軍八神社も松尾大社も訪ねたことがあるので
親しみを覚えます~。
■第二部 美の画期 第三章 「美の国 日本」新時代へ
国宝「重源上人坐像」(鎌倉時代)
今にも動き出しそうな雰囲気。
源平の争乱で焼失した奈良・東大寺の復興を
成功に導いた人物として知られます。
国宝「金銅透彫舎利容器」(鎌倉時代)
奈良・西大寺 所蔵。
精巧な造りが素敵でした。
■第三部 琉球の美、アイヌの美
国宝「白地牡丹尾長鳥流水菖蒲文様紅型木綿衣裳」(第二尚氏時代・18~19世紀)
重要文化財「テタラペ」(樺太アイヌ・19世紀)
それぞれシンメトリーが美しかったです。
午前中よりも午後のほうが比較的ゆっくり見られるような気がします。
音声ガイドはあると便利です。(520円)
途中、展示替えがありますので公式サイトでチェックをオススメします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cherry_red.gif)
特別展鑑賞後に買ったものの一部。
図録はもちろん買いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
しおり付きブックカバー、
「美の国 日本」クリアファイル 2種類、
正倉院模様メモ帳、
しおりセット、
「美の国 日本」限定 石村萬盛堂『鶴乃子』
・・・気づけば、螺鈿紫檀五絃琵琶をモチーフにされた
グッズばかり買っていました。(笑)
会場では奈良国立博物館の正倉院グッズも
販売されていましたのでご興味がある方はぜひどうぞ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cherry_blue.gif)
ひとやすみ。
鑑賞後、九州国立博物館1階にある
「オープンカフェ」にてひとやすみ。
ラ・フランスとバニラのミックスソフトクリームを食べました。
おいしゅうございました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
今回、体調が思わしくなくて
4階の文化交流展示室へ行けなかったのが残念!!
トピック展示の
「新羅王子が見た大宰府」が見たかったのでした。
ミュージアムショップで図録だけ購入して帰りました。
特別展期間中にできれば、もう1度見に行きたいです。
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