晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

【佐賀県唐津市】古代の森会館にて『源氏物語』<玉鬘>より”白砂青松 玉鬘の船出”展示 ~3月11日まで

2018年02月27日 | 平安あれこれ
私のささやかな日常。
2月下旬、おひなさま巡りをするために
佐賀県唐津市へ行ってきました♪

現在、唐津市内 6会場にて
「唐津のひいな遊び」が開催中です。
~3月11日(土)まで。

 ※唐津のひいな遊び
 ⇒ http://web.people-i.ne.jp/~k-kodainomori/


唐津市鏡にある古代の森会館会場では
天草土人形とまつらの姫達が展示されています。

『源氏物語』<玉鬘>に登場するワンシーン
”白砂青松 玉鬘の船出”も展示されていました。

玉鬘は筑紫を離れる際、唐津湾から船出したのでした。
平安時代当時も美しい景観だったと思われます。











『源氏物語』に登場する玉鬘のファンなので嬉しかったです!!


古代の森会館では
博多人形の「玉鬘」や
木目込み人形の「玉鬘」「紫の上」「うつせみ」なども展示。

















古代の森会館をあとにして隣接する鏡神社を参拝しました。


鏡神社 一ノ宮
御祭神:息長足姫命(神功皇后)


鏡神社 二ノ宮
御祭神:大宰少弐 藤原広嗣公


紫式部文学碑


歌碑のそばにこんなパネルが!!
紫式部集に収められている和歌も紹介されています。



梅苑の紅梅や白梅はこれから見ごろを迎えそうです。





 漫画「あさきゆめみし」に登場!!

 

 源氏物語 あさきゆめみし 完全版(5) (Kissコミックス)

玉鬘の船出の場面は、漫画「あさきゆめみし」完全版 5巻
117~118ページに登場します。




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【情報】 カルチャーラジオ 歴史再発見「日記が明かす平安貴族の実像」<全13回>4月から放送

2018年02月24日 | 情報
ラジオ放送の情報です。

今年4月からNHKラジオ第2にて
カルチャーラジオ 歴史再発見
「日記が明かす平安貴族の実像」<全13回>が放送開始されます。

講師は、国際日本文化研究センター教授…倉本一宏先生

毎週火曜 午後8時30分から午後9時の放送です。


 4月 3日(火) 第1回 古記録とは何か

 4月10日(火) 第2回 藤原道長「御堂関白記」はなぜ残ったか

 4月17日(火) 第3回 藤原道長「御堂関白記」には何が書かれているか1

 ・・・以下続きます。


 ※カルチャーラジオ 歴史再発見 公式サイト
 ⇒ http://www4.nhk.or.jp/P1927/




この番組用のテキストは販売されないものの
Twitterにて倉本先生からオススメの本を2冊教えていただきました。


 ※講談社選書メチエ『藤原道長「御堂関白記」を読む』<著:倉本一宏>
 ⇒ http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062585675

 ※臨川書店 日記で読む日本史 1『日本人にとって日記とは何か』<編:倉本一宏>
 ⇒ http://www.rinsen.com/linkbooks/ISBN978-4-653-04341-6.htm


放送が楽しみです!!



 Amazonへのリンク。


 
 
 藤原道長「御堂関白記」を読む (講談社選書メチエ)
 

 

 日本人にとって日記とは何か (日記で読む日本史)




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【福岡市】鴻臚館跡であまづらブンブン!幻の甘味料『あまづら』を作りました♪

2018年02月19日 | 平安あれこれ
私のささやかな日常。

2月17日(土)のこと。
鴻臚館跡展示館の裏側にある芝生広場にて開催された
福岡市博物館主催のワークショップ
「幻のシロップをつくろう あまづらブンブン」に参加しました。


 あまづらとは

夏ヅタの樹液を煮つめて作った日本独自の甘味料です。

『枕草子』「あてなるもの(=高貴なもの)」に登場することでも有名。

 削り氷(けずりひ)に甘葛(あまづら)入れて、あたらしき鋺(かなまり)に入れたる。

 (削り氷に甘葛(あまづら)を入れて、新しい金属製の碗に入れてあるの。

※「新編日本古典文学全集18 枕草子」小学館発行 より


削った氷…現代でいうところのかき氷に甘葛(あまづら)をかけて
新しい金属製の碗に入れてあるのを高貴なもののひとつとして、
清少納言は挙げています。



1、夏ヅタを用意します





福岡市博物館さんが用意してくださった夏ヅタ。
切り口から樹液がこぼれないよう、ビニール袋がかけてありました。



2、切った夏ヅタにロープを通してブンブン振り回します




遠心力を利用して樹液をとりだします。
40回ほどまわすと良いようです。


袋にたまった樹液。

参加者さん達とひたすらブンブンまわしていました。



ちなみに古代は切り口からフーフーと息を吹きかけて
樹液をとりだしていただろうと考えられています。




この方法だとなかなか思うようにとれませんでした。


3、採取した樹液をガーゼで濾してさらにろ紙で濾します







4、樹液を1時間ほど煮つめます







最初は透明だった樹液が加熱するうちに
飴色に変化していきます。

煎じる前の樹液は「みせん」と呼ばれます。

時間とともに糖度がアップ!
優しくまろやかな香りも漂います。
少し粘りもでてきます。

煮つめることで樹液は10分の1近くに量が減ってしまうのでした。
私はさつまいもを煮た時の香りに似てると思いました。


甘葛(あまづら)の完成です!!


各自マドラーですくって試食タイム。


お味のほうはすごくおいしかったです!
個人的には京都の幽霊子育て飴に風味が似ていると思いました。

何度でも舐めたくなります

今回、奈良女子大学の前川佳代先生のもとであまづら作りをしました。
とても楽しかったです。

ありがとうございました!!



 メモ。

・あまづら作りは冬が適しているそうです。
 寒さで凍らないよう夏ヅタの糖度が増すため。
 (冬の野菜が甘くなるのと同じ原理です)

・古代、あまづらは税として北は出羽から南は九州まで作られ都と大宰府に納められていたそうです。

・あまづらはすぐにカビが生えたり腐ったりせずに日持ちするそうです。

・遣唐使はあまづらを中国に献上していました。

遣唐使が海を渡る前に滞在した鴻臚館・・・
そんな鴻臚館跡であまづらを作ることができて光栄でした。




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【情報】 風俗博物館にて2018年新展示スタート!

2018年02月07日 | 情報
京都市下京区にある風俗博物館の情報です。

2018年2月5日(月)から
新しい展示内容で開館されています。

 ※風俗博物館 公式サイト
 ⇒ http://www.iz2.or.jp


<展示内容>

1、祇園(ぎおん)御霊会(ごりょうえ) 疫病(えきびょう)除(よ)けの祈祷(きとう)の御利益(ごりやく)を受ける夏の年中行事 ~『年中行事絵巻』「祇園(ぎおん)御霊会(ごりょうえ)」~
2、四季のかさね色目に見る平安王朝(おうちょう)の美意識
3、七夕(たなばた)・文月(ふみづき)(七月)の年中行事 ~『源氏物語』「幻(まぼろし)」~
4、局(つぼね)・女房の日常 ~平安時代の身嗜(みだしな)み・黒髪~
5、平安(へいあん)時代の遊び
6、仏名会(ぶつみょうえ)・師走(しわす)(十二月)の年中行事 ~『源氏物語』「幻(まぼろし)」~




日曜・祝日はお休みです。
6月1日から7月31日まで休館されます。
ご注意くださいね。


 当方のwebサイト内でも過去の風俗博物館の展示についてご紹介しています。

 ・『花橘亭~源氏物語を楽しむ~』「風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~」展示一覧




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