晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 局~女房の日常

2015年05月25日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「紫の上と秋好中宮の春秋優劣論」に引き続き、
2004年10月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

渡殿の局(つぼね)では、
女房たちの日常を見ることができます。


 髪を梳く女房。


上から見たところ。


鏡に向かう女房。


鏡台の周囲には理髪用具が置いてありました。


髪を梳く女房。




 冊子を見ながらくつろぐ女房たち。


上から見たところ。


寝転がって冊子を見ています。


楽しそうですね。





「野宮の別れ~六条御息所と源氏~」へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 春秋優劣論

2015年05月24日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「蛍火の垣間見~兵部卿宮と玉鬘~」に引き続き、
2004年10月に風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

寝殿 北廂では
『源氏物語』<少女>より
「紫の上と梅壺中宮の春秋優劣論」
展示されていました。

源氏三十五歳の九月、
その年の八月に完成した六條院に移り住んだ御殿において、
春の御殿に住まう紫の上と秋の御殿を里邸とする梅壺中宮(のちの秋好中宮)の
間で春秋の優劣をめぐる歌の応酬がありました。



六條院 春の御殿 寝殿と見立てています。



梅壺中宮からの使いで、夕暮れに春の御殿にやってきた美しい女童。
濃き衵(あこめ)、紫苑の織物重ねて、赤朽葉の薄物の汗衫を着ています。



若い女房たちが使者である女童をもてなしています。



紫の上と源氏。




梅壺中宮から贈られた
さまざまな色の花や紅葉を混ぜ合わせて箱の蓋の上に置かれたものを
紫の上がご覧になっています。



梅壺中宮から贈られた歌を読む源氏。

 中宮からの和歌
 “心から春まつ苑はわが宿の 紅葉を風の伝てにだに見よ

秋の町の素晴らしさを詠っています。
秋の優位を誇ったものとも受け止められます。



 素晴らしい作り物を用意する女房たち。


箱の蓋に苔を敷いて岩などのような趣向にしています。


完成した作り物。

岩根の松の五葉の枝に紫の上からの和歌を添えてお返事を贈るのでした。



 紫の上からの和歌
 “風に散る紅葉は軽し春の色を 岩根の松にかけてこそ見め

紫の上は秋より春が素晴らしいと応酬しました。






 「局~女房の日常~」へ続きます。





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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 蛍火の垣間見

2015年05月24日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

「紫の上主催による源氏四十の賀」に引き続き、
2004年10月に風俗博物館で撮影した様子です。

寝殿 西廂において
『源氏物語』<蛍>より
「蛍火の垣間見~兵部卿宮と玉鬘~」
展示されていました。


六條院 夏の御殿・西の対の東廂と見立てています。

展示ではあえて、この部分に照明が当てられていません。
というのも・・・
蛍の光で兵部卿宮が美しい玉鬘を垣間見てしまうシーンですから。



展示では、本物の蛍が飛び交うように
小さなライトが点いたり消えたりする
演出がなされていました。


以下の写真は、フラッシュを点けて撮影したものです。


写真左 :兵部卿宮
写真中央:蛍を放つ源氏
写真右 :蛍の光で姿が浮かび上がった玉鬘




兵部卿宮は玉鬘の姿を見て
思いを募らせることになります。






突然の出来事に驚く玉鬘。




玉鬘に仕える女房・宰相の君。





「紫の上と梅壺中宮の春秋優劣論」へ続きます。




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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2004年10月撮影 紫の上主催による源氏四十の賀

2015年05月23日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

2004年10月に
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

寝殿母屋・南廂 東の対・西廂において
『源氏物語』<若菜上>より
「紫の上主催による源氏四十の賀」が展示されていました。





展示全景。

二條院に見立てられています。

源氏四十歳の十月(旧暦)、
紫の上は源氏の四十歳を迎えた賀宴のために、
源氏が以前に造営した嵯峨野の御堂で、
無病長寿を祈願して薬師仏の供養を行い、
その後の十月二十三日に、紫の上は自身の
私邸と定めている二條院において、
盛大な薬師仏供養の精進落としの宴を行いました。




椅子に座る源氏。

椅子の前には飾り物を置く机が二つ、
唐来の裾濃(すそご)の覆いがしてあります。



寝殿の西東には
屯食(とんじき=蒸した米である強飯を固く球形に握ったもの)と
祝い用の禄を入れた唐櫃が続けて並べてあります。



夕方には落蹲(らくそん)の舞が
始まりました。










落蹲(らくそん)の舞が終わる頃に
権中納言<夕霧>と衛門督<柏木>が庭に降りて
入り綾(いりあや)を少々舞いました。




衛門督(太政大臣の息子である柏木・従四位)


権中納言(源氏の息子である夕霧・従三位)


かつて桐壺帝の御代の朱雀院行幸の時、
源氏と頭中将が青海波(せいがいは)を舞ったのが
素晴らしかったことを参会者は思い出していました。

源氏も感極まり落涙するのでした。





源氏四十の賀の主催者である
紫の上は女房たちと東の対からご覧になっているのでした。





東の対・母屋に一人だけ袿姿の女性がいます。
彼女こそが今回の宴の主催者・紫の上です。

他の女性たちは女房であり、女房装束<十二単>姿です。





 「蛍火の垣間見~兵部卿宮と玉鬘~」へ続きます。



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【三重県明和町】 「祈る皇女斎王のみやこ 斎宮」 日本遺産に認定!!

2015年05月22日 | 三重県明和町
 三重県明和町 観光大使のひとり なぎ です。

三重県多気郡明和町にある
史跡「斎宮」跡があることで広く知られています。

文化庁が新たに創設した制度「日本遺産」
明和町が申請した「祈る皇女斎王のみやこ 斎宮」
平成27年4月24日に認定されました。

新聞やニュースでご存知の方も多いことと思います。
改めまして、おめでとうございます!!


明和町 斎宮跡・文化観光課が発行している
「さいくうあと通信」号外でも大きく取り上げられました。

詳しく紹介されているのでオススメです。

 日本遺産認定(平成27年4月24日)
 『祈る皇女斎王のみやこ 斎宮』 紹介編
・・・(PDFページ)
 ⇒ http://www.town.meiwa.mie.jp/romantic/guide/temple/tusin/st_gougai.pdf



<関連ニュース記事>

 ※中日新聞 2015年4月25日
 伝統継承、地元喜ぶ 明和・斎宮「日本遺産」認定
 ⇒ http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20150425/CK2015042502000009.html




多くの方に斎宮跡が知られ、愛されるとよいですね。
私もまたゆっくり訪ねたいものです~。





*☆*―――――――――――――――――――――――――――*☆*

 <関連リンク集>
 
 ・三重県明和町役場
 ⇒ http://www.town.meiwa.mie.jp/

 ・斎宮歴史博物館
 ⇒ http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/saiku/

 ・いつきのみや歴史体験館
 ⇒ http://www.itukinomiya.jp/

*☆*―――――――――――――――――――――――――――*☆*




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