福岡県太宰府市にある
九州国立博物館(http://www.kyuhaku.jp/)で開催中の特別展
「よみがえる国宝 - 守り伝える日本の美 -」を見てきました。
http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s24.html
3階「よみがえる国宝」入り口と出口
一番の目当ては、京都の神護寺が所蔵されているホンモノの国宝「源頼朝像」と「平重盛像」でしたが、展示されている数々の名品は全体的にすごく見ごたえがありました。
(源頼朝像」と「平重盛像」の同時公開は、7月26日~31日までの6日間のみ。期間外は、複写が展示されるそうです。)
以下、今回見た中で特に印象深いものを箇条書きします。
●源頼朝像と平重盛像
鎌倉時代に描かれた源頼朝像と平重盛像は、それぞれふたつの掛け軸が並んで展示されており、圧巻でした
等身大の絵とは聞いていたものの、想像以上に絵が大きく感じられて存在感がありました。
まつげやヒゲ、髪の生え際までも繊細な筆運びで描かれていて、表情に惹かれます。
また束帯(そくたい)の文様も見て確認できました。
●藤原道長の日記「御堂関白記」
ガラス越しに御堂関白記を観覧している私たちは、この日記に対峙した道長自身、そしてこの日記を伝え守ってこられた方々の長年の思い入れと向かい合っているということになるのですよね。
感慨深いです。
●螺鈿槽箜篌(らでんそうのくご)復元模造・・・箜篌(くご)=古代の弦楽器
※箜篌(くご) 参考:
Wikipedeia
正倉院に遺されている箜篌(くご)を元に明治に復元された模造品。
螺鈿(らでん)が鮮やかで姿かたちも優美な感じ。
どんな音色が奏でられるのでしょう。
洋画家の藤島武二が箜篌(くご)を手にした天平時代の女性を描いた「天平の面影」<石橋美術館所蔵>という題の絵を思い出していました。
特別展「よみがえる国宝」を見て、目と心に栄養をもらった気分です!!
ずっしり重い展覧会の図録
図録のコラムページも読み応え充分!
特別展を見たあとは、4階の文化交流展示室 第8室でのトピック展示
「斉明天皇と飛鳥」を鑑賞。
http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_pre81.html
女帝・斉明天皇<宝皇女>に関する展示コーナーです。展示は~8月28日(日)まで。
奈良県の明日香村で発見された亀形石造品(複製)に興味津々。
展示室に置いてあった
「斉明天皇と飛鳥」のパンフレットには、斉明天皇の生涯も年表で掲載されています。
筑紫で新しく築かれ、斉明天皇が崩御した「朝倉橘広庭宮(あさくらのたちばなのひろにわのみや)」の候補地は、福岡県朝倉市域内のほか、太宰府市の大宰府政庁跡付近も考えられているのだとか。
明日香村<飛鳥>もいつの日かまた訪ねて歩いてみたいです。
九州国立博物館の敷地内では鉢植えの蓮が花を咲かせていました。
昼食&デザート。
太宰府天満宮の境内へ移動。
「うぐいす茶屋」さんで昼食に ざるそばと天ぷらのセットを食べておいしかったです。
食後のデザート(?)は、別オーダーで太宰府名物の梅ケ枝餅(うめがえもち)とコーヒーのセットをいただきました。
梅ケ枝餅とコーヒーのセット。
コーヒーカップが華やかで、果物(スイカとパイン)が添えてあるのも嬉しかったです。
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