同じ時代を描いていると言う共通点から、再掲載することにしました。
2006年3月の記事です。その後も何度か訪れています。
館長は安藤勇寿 ( あんどうゆうじ )画伯。自分の少年時代を描いている。
新井さんは自分で経験できなかった。憧れをやや斜に構えて、コミカルに描いているのに、安藤画伯は淡い思い出として描いています。
永遠の少年(少女)の心を持つ方には見ていただきたい美術館です。
場所は栃木県佐野市(旧田沼町)と群馬県からは離れていません。
「少年の日」美術館 ホームページ:http://www.shonennohi.jp
撮影禁止なので画廊内の写真はありません。
町並みを過ぎ、野を越え、川を渡り、どこまで行っても美術館らしいものがない。これは道を間違えたんじゃないのと思う位、街から離れています。
敷地の入り口付近の大きな色鉛筆
ここは色鉛筆の絵画美術館。後姿は偶然通りかかったこちらの主人 画家の安藤 勇寿さん。
場所は栃木県佐野市御神楽にある小さな小さな美術館。
今は市町村合併になって佐野市になっていますが、少し前までは安蘇郡田沼町だったんです。
周囲は田んぼ、川、そして、山。自然のただ中にあります。
川を挟んでその反対側には神社があります。 御神楽と言う地名はこの神社に由来するものかもしれません。 ここで、作者は自分の原風景を描いているようです。 絵の舞台は昭和30年代頃の農村。今もそのままの風景がここには残っているのです。
本 館
本館入り口の上に大きな時計があります。小学校をイメージしているのでしょうか。 敷地の中に小さな小屋が2つあります。
ともだちの家
小屋の内壁には子供達の作品がありました。
赤い郵便ポスト
きょうだいの家 2つの小屋は子供達のアトリエなんです。
申し込めば、無料で貸して貰えます。 確かに、「こんなのがあったら良いなー」と思います。安藤さんはその夢を実現したのでしょう。 今日は歳時記展、常設展示でした。
色鉛筆の列
館内入り口付近の壁にありました。まるでバーコードみたいです。
美術館の内部は広くはありません。大
展示室とその前後に挟むように配置された小さな展示室が2つ。 大展示室の3面の壁に大きな絵が3枚ありました。
一番大きいのが畳5枚分題名は”泣き虫”。 構想から完成まで3年掛かったそうです。 夕闇迫る農村地帯。今にも沈み落ちそうな真っ赤な夕日、ススキの穂が白く輝いています。 多分、けんかに負けたんでしょう。男の子が只一人。遙か遠く、家から漏れる暖かな灯りが見えます。 これを眺めていると、 じ~ん”と来てしまうのです。
家でお母ちゃんが待ってるよ。早く帰ろう!と声を掛けてあげたくなります。
次ぎに大きいのが畳3枚分のもの。題名は”花びらの画用紙”。 満開の大きな桜の木。ハラハラと花びらが落ち、地面は花びらで敷き詰められている。男の子が桜の木を囲むように棒きれで大きな円を描いています。その傍には子犬がそっと寄り添っています。微笑ましくも穏やかな春の日この華やかさは圧巻です。
もう一枚、これも畳3枚分だったかなー 朝霧に煙る漁村の風景。これは白黒のモノトーン。墨絵の世界のようです。この静けさは何なのでしょう。
大展示室の中央には長椅子が置いてあります。ここに暫く座り、時間を忘れぼんやり眺めるのも良いです。 少年、少女の時代にタイムスリップできるかもしれません。
美術館なので内部の画像撮影はできません。ここの作品を絵はがきにしたものも何枚か持っています。これをデジカメで撮って、その画像を載せることも考えたのですが、止めることにしました。 畳5枚、3枚の絵は画像ではとても再現できそうもないからです。
ここで来館者は絵の感想を書きます。 以前来たときには母も書きました。
館内では絵はがきを売っています。正真正銘の切手売り捌き所になってます。家族や友達にここで書いて、郵便ポストに投函できるのです。 ご近所の人も切手を買いに来るのでしょうか?
○インフォメーション 美術館では年3回の展示換えをしており、4月25日から開館4周年記念展が開催されます。 新作が発表されます。 その題名はボールと言う名前が付くと聞いています。
まさか、サーカーボールではないでしょう。 どんな絵なのかとても楽しみにしています。 休館日:毎週月曜日開館時間:午前9時30分~午後5時