kamekutobu

ザスパクサツ群馬の応援、スローライフ、終活日誌、趣味、旅行

こだわりの小型SP

2020-09-09 20:09:38 | オーディオ
以前、オークションで譲って頂いたSPですが、長く出番がありませんでした。



高さ:約60cm 重さ:約2kg



SPユニット:紙製コーン型、直径約8cm フィックスエッジ 
メーカー:不明 ジェンセン?
バッフル:広葉樹無垢材(樹種不明) 
特徴:SPユニット周辺のバッフル板を円状にくり抜き、浮かしている。



SPボックスの形式は平面バッフル。
奥行きの浅い後面開放型と言う見方もできそうです。
SPボックスの箱鳴りを嫌っているようです。





奇抜なデザインです。
SPボックスの側面が延長され脚になっている。上部から下部に行くに従って窄まっている。
並行面によって生じる共鳴を回避することも狙っているのかもしれません。
SPボックスの下にスリットが入っています。固有振動の分散を狙ったのかもしれません。



SPユニット:マグネットはアルニコ内磁型
サブバッフルに直接留でなく、堅木で固定されています。
表面バッフル板からは切り離されている。
どんな構造なのか、分解したい気持ちはありますが、未だしていません。
平面バッフルはSPユニットによる振動を受けにくい構造です。

配線はハンダ付けの直留めではなく、カシメ留め。
このため、SPケーブルの交換は簡単です。

どんなSPも独自の音色を持っています。楽器的な側面がある。
どんなSPユニットを入れても、SPボックスの色はある。
現代設計のSPはその色を消そうと懸命な努力をしている。無共振思想とでも言うのでしょうか。

このSPの設計者はSPユニットそのものが持つ音色を大切にしているようです。
実に無理のない自然な音がします。

空気感とオーディオ

2020-09-09 19:44:13 | オーディオ


旧タイトル:音楽を小音量で楽しむ それもオーディオの楽しみ 改訂中

旧タイトルはしっくりいきませんでした。新タイトルも仮タイトル状態で変えるかもしれません

音楽を生で聴く。どんな演奏者かどんなホールか、照明の当たり具合はどうか・・・・
音楽自体がその場の雰囲気(空気感)の影響を強く受けているように感じます。
オーディオは音楽の仮想空間を作ることです。
その場の空気感に合わなければなりません。

オーディオ装置に見合う部屋は是非欲しい。
大型SPでジャズのビッグバンドの迫力を楽しみたい。

その一方、
自分の部屋の片隅に小型SPをさり気なく置いて、室内楽を小音量で流すのも良い。

今回は山小屋の雰囲気を壊さないことを最優先にオーディオ装置を選びました。

以下の文章は旧タイトルのもの、新・仮タイトルとは合っていません。

・大型SPの矛盾
低音部の振動板は紙製のコーン型が多い。軽くて、固有振動が少なく、受け持ち帯域は数オクターブの周波数を受け持つことが可能。大口径から小口径のものまで対応可能な自由度の高い素材です。昔のSPユニットの振動板は全て紙製でした。
高音部は受け持ち範囲が狭くて済みます。振動板面積は軽くて小さい方が有利です。形式もコーン型、ドーム型、逆ドーム型、ホーン型、リボン型等各種のものがあります。
低音域を伸ばすには二つの方法があります。
一つは口径を大きくすること。
それは高域が出にくくなることになります。
つまり、中・高域SPユニット組み合わせが必要になります。
帯域を伸ばそうとするから、SPユニットを複数組み合わせざるを得なくなる。
SPは大型化する。

もう一つの方法は、振動板の重量を増やすことです。
固有振動数F0を下げ、低音域を伸ばすことが出来ます。
振動板が重くなると言うことは、同じ力では動きずらくなる。
大出力アンプが必須となりました。
大出力の半導体アンプの出現で可能になりました。

前者は昔からある大型SPに多い。使用するSPユニットは受け持ち帯域を複数に分割する形になることが多い。外形寸法が大きくならざるをえません。
後者はブックシェルフSPに多い。
また、SPユニットを組み合わせるにはLCネットワークが必要になります。
それぞれのSPユニットの振動板はその特性を生かした複数の材質(紙、メタル、布等)の異なるものを組み合わせることが多い。
低域を伸ばすには、低域ユニットの後から出る音をシャットアウトするために箱に入れざるをえません。場合によっては、後ろから出る音の位相を180度変えて、低域の増強にあてるバスレフ方式、バックロード方式もあります。
帯域を広くしようとすると、特に低域を伸ばそうとするとキリがないと言うかいたちごっこになってしまう。

当然、SPの値段も跳ね上がります。
無い物ねだりをしているうちに、大切なものを失っているのでは・・・

昔のラジオから流れる音楽は意外に良かった。人の声は自然に聞こえていたように思います。
使われているのは小口径のSPユニット。ラジオ本体に内蔵されているけれど、密閉されている訳ではない。後面開放型。平面バッフルに近いものでしょう。

シンプルイズベスト

低域も超高音域(年配者はどうせ聞こえない)はきっぱり諦めて・・・
小型シングルコーンを平面バッフルに組み込んで小出力アンプで小音量で鳴らす。
SONY ハードディスクオーディオプレーヤーシステム HAP-S1 を選びました。


HAP-S1

HAP-S1 はアンプ内蔵。SPに直接繋ぐことができます。それはそれでスッキリするのだけれど、味気ない。
管球式小型アンプを組み合わせました。



小型化最優先のシングルアンプ 出力トランスはタムラ製。 整流回路は半導体
出力:不明 数W
外形寸法:未計測 見た目よりもずっしりと重い・



出力管:? CKR-684C ドライブ管:松下 X7



土台はチーク材に銀箔張り。調整つまみは無垢材に貴石埋め込み



保護カバーはチーク材 建具屋さんに特注品

・音量
ジャズボーカルを聴くには十分。ギーターの胴鳴りもそれなり 
カーペンターズのカレンは可憐 美しい。