バスレフ型スピーカー「共振周波数の計算」
diy-sound http://www.diy-sound.net/bassref_calc.html
を使わせて頂きました。
箱の内容積とバスレフポートの形状が分かれば、共振周波数が計算できます。
SPキットのボックスの内法(内側寸法 単位cm)
横21、高35、奥行21
バスレフダクト直径5、長さ11
共振周波数54.6hz
パイプを短くしていけば、共振周波数は上がります。
因みに、半分にカットし、5.5にした場合
共振周波数72.9hz
なお、アルテック620Bのようにバスレフパイプを付けずに穴だけにした場合、
パイプダクトの長さは裏板の厚み1.6になります。
共振周波数109.6hz
ウーファーFW168HRの周波数を見ると、150hzからだら下がりです。
共振周波数は分かっても、どれだけ音圧が上がるか分からない。
カットアンドトライで決めるしかない。
共振周波数を下に持って行った方が密閉箱に近づき自然かな〜と思います。
いっそ、パイプダクトは付けずに、吸音材で埋める。つまり、理論的には、共振周波数は109.6hzですが、そのピークを抑える。つまり、密閉箱と変わらないと言う方向も考えられそうです。
この場合、ポート部の吸音材を除き、パイプを付ければ、設計者の意図に近いものに復元出来る。
ウーファーFW168HR添付の資料標準バスレフ箱の仕様書が載っています。
内容積14.5ℓ、fb(共振周波数)48〜54hz、ダクト長9〜12cm(直径5cm)
内法寸法(単位cm)
横19、高36、奥行24。
内容積14.5ℓ
因みに
SPキット内容積15.4ℓ
ほぼ同じでした。
パイプ長さ11cmですから、切らなければ、フォステクス推奨箱に近い。
◯余談
SPボックスの形状の新旧
内容積はだんだん小さな方向になっている。板厚が同じなら、箱の強度は増す。振動板以外は鳴らさない。無共振の考えが強まっているのでしょう。同じ理屈で箱は小さくなっている。
フロントバッフルの面積は小さく、その分、奥行きが長くなっている。
フロントバッフルが大きい方が、エネルギー変換効率高いでしょう。板厚が同じなら振動しやすいので、箱の個性が出易いでしょう。
手元にある 旧型の例 大型SP アルテック620B、新型の例 小型SPKEF LS50を比べると良く分かる。
LS50の箱は最小限の大きさ、フロントバッフルは円弧状になっていて、箱の角の回析効果を減らしていることが分かります。
SPキットボックスの寸法比率、幅と奥行きが同寸法なのが少し気になります。固有振動数が同じになるからです。
今流の設計に従えば、幅を狭めたい、
その一方、SPユニットを取り付けるための最低限の大きさは必要です。奥行きを少し長くしたらと思う。
内容積は増えますが、補強材を入れれば、実質的な内容積は増えない。推奨箱と同じ程度に落ち着きそうです。
補強材が欲しい。
一つはジョイント部の三角材。内部の形が多角形になり、共振周波数が分散される。
対面を繋ぐ補強材ではなく、クロスするような補強材が欲しい。
道具を持たない素人には工作が難しい。
ホームセンターの活用はあるかもしれない。
余談が長くなってしまいました。
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