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擬似モノラルレコードの功罪 

2019-10-25 17:50:53 | オーディオ
擬似モノラルレコードはダメみたいな論を展開している。
音的には確かにそう言うことなのだけれど・・・

レコードを聴くと言うことは当時の、昔の、演奏を追体験する手段です。
具体的には、演奏を記録した録音媒体を忠実に再現することです。

1960年頃まではオープンデッキのよるテープアナログ録音でした。
50年後半ころからステレオ録音が始まります。
当然、世にある再生装置はモノラル専用。カートリッジはモノラル用でした。
今のオーディオは十年一日が如しで、大きな変化はありませんが、
当時は録音側も再生側も最先端技術が盛んに取り入れられていました。
時は移り、オーディオの大衆化が進み、ステレオが当た前になりました。
当時のレーコードのジャケットをみると、「ステレオ」を大き表示したのがあります。
最先端のLPというアピールだったようです
モノラルレコード終焉の兆しでもありました。

モノラルレコードとステレオレコードは溝の構造が本質的に違います。

急激に普及した再生装置はステレオです。
モノラルレコードの出番はなくなりました。


擬似モノラルレコードの溝はステレオレコードと同じ、ステレオカートリッジで再生することを前提として作られたものです。
擬似モノラルレコードは時代の要請でもあったのです。
擬似モノラルレコードとして、安価に市場に溢れました。
それを聴いて、オリジナルモノレコードを聴きたいと言う人もいたでしょう。
しかし、現在のようなオリジナル信仰ではなかったように思います。
今や、オリジナルレコードは骨董的価値がつくようになってしまいました。収集が目的のマニアもいるようです。
聴いてなんぼ の世界なのに・・・・

巨匠と呼ばれる偉大な演奏家達がいる。
ジャズなら、モノラル時代に後にジャズジャイアントと呼ばれるミュージシャンが多い。
その当時のレコードはモノラルレコード。
70年代以降、オリジナルモノレコードを入手する手段は中古しかありませんでした。

CDにもモノラル録音版があります。
その音源は何かが気になります。LPレコードかもしれない。それはそれで良し。
仮に痛みのないマスターテープだったとしたら、
擬似モノラルレコードより良い可能性があります。

◯擬似モノラルレコードの功罪
功:手持ちの普通のステレオカートリッジで往年の名演奏を手軽に楽しめることです。
罪:モノラルはステレオ化前の旧世代のもので音が悪いと言う偏見を植え付けてしまい、モノラル時代の名演奏を聞き逃す要因となったかもしれないことです。



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