超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

血糖値の上昇が加齢による脳損傷の原因に

2009年01月16日 22時10分07秒 | Weblog
通常の加齢によって認知力低下の生じる機序が、科学的に明らかにされた。医学誌「Annals of Neurology(神経学)」12月号に掲載された報告によると、正常な加齢現象の1つである血糖値の上昇が、海馬(学習および記憶に不可欠な脳部位)に影響を及ぼすことが判明したという。

 「このことから、血糖値の管理を向上させるあらゆる手段が、加齢による記憶力低下を改善する方法となり得る」と、米コロンビア大学メディカルセンター(ニューヨーク)アルツハイマー病・加齢脳タウブTaub研究所准教授のScott Small博士は述べている。

 今回の知見は、運動をしている人では年齢の割には認知力障害が少ないとされる理由を説明するものかもしれない。つまり、運動が血糖値を安定化させるという解釈である。「われわれは過去の研究で運動によって加齢に関連する脳部位が強くなることを示したが、当時は運動がこのような特定の利益をもたらす理由はわからなかった。今、その機序について1つの仮説を得た」とSmall氏はいう。

 アルツハイマー病では海馬の損傷が顕著にみられることが知られており、一部の研究からは、正常な加齢によっても海馬が損傷されることが示されている。研究グループは、健康な高齢者(平均年齢約80歳)240人を対象に、MRIを用いて海馬の機能を記録した。被験者のうち60人が2型糖尿病であり、74人の脳に「梗塞」(脳組織の損傷)がみられた。糖尿病と梗塞はそれぞれ海馬の別の部位との関連がみられ、それぞれの疾患で異なる機序が働いていることが示された。この知見は、動物を用いた試験でも裏付けられた。

 「血糖値の上昇は、加齢に加担して海馬の歯状回に特異的な影響を及ぼす。また、年齢とともに血糖値の管理は徐々に難しくなる」とSmall氏は説明している。米モンテフィオーレMontefioreメディカルセンター(ニューヨーク)のBryan Freilich氏はこの知見について、「興味深い仮説だが、同時に別の機序も働いているのではないか」と指摘する。また、米ロチェスター大学メディカルセンター(ニューヨーク州)准教授のMark Mapstone氏は「この研究が検証されれば、非常に重要な意味合いをもつ。特に、加齢に際して最適な血糖値を維持するという実現可能な方策が、認知機能の低下を減速あるいは予防できるという点で重要である。糖尿病の臨床症状がない人でも、認知機能の老化に対してできることがあるということを意味する」と述べている。

スーパーコンピューターで疾患の分子マニュアルを作製-治療法開発への貢献に期待

2009年01月16日 22時09分13秒 | Weblog
さまざまな疾患の原因となる組織特異的変化を集めた初の総覧(catalog)が、国際研究チームにより編集された。この情報は、心疾患、乳癌(がん)、自閉症およびパーキンソン病など多数の疾患の理解および治療の向上に役立つと思われる。

 ヒトの疾患は、特定の組織あるいは器官でのみ発生する多数の分子間の複雑な相互作用の結果生じるものであるため、完全に理解することが難しいという。「ヒトを対象にこのような相互作用を直接調べる実験を行うことは不可能であるため、疾患が生じる機序や、関与する分子および遺伝子について理解するには限界がある」と、筆頭著者の1人である米マサチューセッツ総合病院(ボストン)小児外科研究所のKasper Lage氏は述べている。

 同じく筆頭著者であるデンマーク工科大学(DTU、Lyngby)生物学的配列解析センターのNiclas Tue Hansen氏によると、今回の研究では、スーパーコンピューターを用いて、既に発表された数百万件の論文の知見に基づき、人体全体に広範な組織の生物学的プロセスのモデルを作成した。この方法により、ヒトを対象とした実験をせずに多数の疾患における分子の相互作用について幅広いマップを作成することができたという。この研究は米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」12月30日号に掲載された。

 「この知見は、多数のヒト疾患に関与する経路、遺伝子および蛋白(たんぱく)についての知識を進歩させる可能性を秘めており、重篤な疾患の優れた治療法の開発にも貢献すると思われる」と、共著者の1人で米ハーバード大学(ボストン)医学部教授のPatricia Donahoe博士は述べている。

写真やイラストをしゃべらせるソフト「CrazyTalk 5」2月発売

2009年01月16日 22時03分10秒 | Weblog
AHSは16日、米Reallusionの写真やイラストを簡単にしゃべらせることができるソフト「CrazyTalk 5」を発売すると発表した。発売日は2月6日。選択方式で表情を容易に設定することができる「CrazyTalk 5」。顔の各筋肉を指定するなどさらに細かい設定ができ、より繊細な表情の作成やHDでの出力をすることができる「CrazyTalk 5 PRO」。以上の2製品が用意される。価格は、CrazyTalk 5が7,980円。CrazyTalk 5 ダウンロード版が5,980円。CrazyTalk 5 PROは14,800円、CrazyTalk 5 PRO ダウンロード版は9,800円となっている。

「CrazyTalk」シリーズは、最新鋭の「フェイス・パペット・テクノロジー」により写真やイラストなどの静止画を動かすことができるソフト。CrazyTalk 5では、写真やイラストをインポートし、キャラクターを作成することができる。またアニメーション作成時に、イラストや写真の目や歯、口、唇を好みのものに変更することが可能だ。さらに、選択のみでキャラクターの全体的な表情を簡単に設定できる多くのエモーションを用意。そのほかタイムラインによるモーション編集や、作成したキャラクターにしゃべらせる音声をマイクから録音して簡単に当て込むことも可能となっている。

CrazyTalk 5 PROでは、高度なアニメーション編集や、顔の各筋肉を指定しての表情編集が可能。また音声インポートによる自動おしゃべりモーション作成機能、テキスト吹き出し/デコレーション機能が搭載されている。出力については、編集したアニメーションを720p(1,280x720)/1080p(1,920x1,080)で出力可能。両製品の対応OSは、Windows Vista/XP。

火星で大量のメタンガスを観測、生命活動の痕跡の可能性も

2009年01月16日 20時12分04秒 | Weblog
地上の光学観測施設を使って収集された火星のデータの分析結果から2003年の火星の北半球の夏にメタンガスが観測されていたことが15日、NASAの研究グループが科学雑誌「サイエンス」に掲載した論文によって明らかとなった。

 研究グループによるこのメタンガスの放出源は火星の北半球にあるニリ・フォッサエ(Nili Fossae)という峡谷地域とみており、2003年の夏にここから放出されたメタンガスの総量は21000トンでカリフォルニア州サンタバーバラにある有名な湿地帯「コール・オイル・ポイント(Coal Oil Point)」から放出されるメタンガスの総量の19000トンとほぼ同じ量だったとしている。

 地球におけるメタンガスの発生源は動物や沼などに生息する細菌によるものがほとんど。他、海底や北極圏の永久凍土地帯にはメタンハイドレートという形でメタンガスが存在することなども知られているが、メタンハイドレートは低温、高圧の環境でなければ存在し得ないため、火星で観測されたメタンガスがバイオガスであるという可能性は捨てきれず、地球の地下深くに数百年間にもわたって生息するバクテリアの生物群落と同様の生物相が、今もなお火星に存在する可能性もあると述べている。

 しかし、研究グループではまた、2006年にはメタンガスはまったく観測されなくなってしまったとも述べており、どうしてこれほどのメタンガスが観測されたかについてはナゾが残るとも述べている。

 ニリ・フォッサエはNASAによる次の火星探査ローバーの着陸ポイントポイントの一つとしても検討されている箇所。

『B-2』爆撃機20周年記念、ノースロップ・グラマン社が特注したバイク

2009年01月16日 20時09分48秒 | Weblog
ステルス戦略爆撃機『B-2』の初飛行から20周年を迎えた今年、B-2を開発した防衛関連の巨大請負業者、米Northrop Grumman(ノースロップ・グラマン)社の爆撃機製造部門では、特別な記念品でこの機会を祝いたいと考えた。

当然のごとく、彼らはB-2爆撃機をテーマとするオートバイの制作を依頼することを選んだ。

さて、デザインセンスに関しては、Northrop社にポイントをあげよう。彼らはどこにでもあるバイクショップを訪れたわけではなかった。特別注文のバイクのために彼らが向かったのは、テレビ番組『American Chopper』でおなじみの、大柄で太った男たちが経営するバイク工房、米Orange County Choppers社だった。これはかなりナイスなことだ。[2002年からディスカバリーチャンネルで、同社を舞台としたコメディータッチのドキュメンタリー番組「アメリカンチョッパー」が放送されている]

だが、Northrop社には他に優先事項がないのだろうか? そして結局のところ、このバイクの勘定は、何らかの形で納税者が払うことになるとは思わないのだろうか?

[『B-2』は、水平尾翼および垂直尾翼がない全翼機と言う特徴的な形をしており、愛称はスピリット。同重量の金と同価値といわれるほど非常に高価(1機20億ドル以上)で、これまでに21機しか生産されていないため、1機ごとに「Spirit of New York」等のパーソナルネームを与えられている。

新型2+2クーペのロータス・エヴォーラが本邦初公開

2009年01月16日 20時07分24秒 | Weblog
エルシーアイは、ロータスの新型ミッドシップ2+2クーペであるエヴォーラを本邦初公開した。

 エヴォーラは、2008年7月に開催されたロンドンショーで発表された、1995年デビューのエリーゼ以来13年ぶりに登場した完全新設計のブランニューモデル。サーキット走行も楽しめるダイナミックなパフォーマンスと日常の足としても使える優れた利便性および快適性、そして既存のロータス車とは一線を画す高級感をあわせ持った、これまでにない所有する歓びが感じられるスポーツカーを目指して開発された新世代ロータス第1弾だ。

 ボディサイズは全長4342mm、全幅1848mm、全高1223mmで、エリーゼより557mm長く、129mm幅広く106mm背が高い。ホイールベースはエリーゼより275mmも長い2575mmとなっている。

 エクステリアは、リアミッドシップの2+2パッケージならではのキャブフォワードなプロポーションを特徴としながら、ロータスらしいエキゾチックなスタイリングを実現。同時にドラッグ低減とダウンフォースの確保にも細心の注意を払ったデザインとされた。

 インテリアは、モダンで高級感のある空間に仕立てられた。シンプルな造形の中にレザーや金属パーツをふんだんに仕様し、細部まで丁寧に作りこんだことで、既存のロータス車とは一線を画すラグジュアリーな雰囲気に仕立てられている。

 パワーユニットは、最高出力280ps/6400r.p.m.、最大トルク34.9kg-m/4700r.p.m.のデュアルVVT-i(連続可変バルブタイミング機構)を備えたトヨタ製オールアルミ3.5リッターV6DOHCの2GR-FEを搭載。トランスミッションは専用開発の6M/Tを組み合わせる。将来的には6A/Tも設定される予定だ。

 車輌重量はクラス最軽量の1350kg(プロトタイプ)。この結果、0~60マイル/h(96km/h)加速5.0秒以下、最高速度257km/h(ともにプロトタイプの数値)という卓越した動力性能を実現。具体的なタイムは公表されていないが、ニュルブルクリンクで行われたテスト走行においても競合モデルの公式タイムを上回る結果を残しているという。

 シャシーはアルミ押し出し材を用いた高剛性・高強度の新開発軽量シャシーを採用。前後サスペンションには鍛造アルミ製ウィッシュボーンやビルシュタイン社製ショックアブソーバー、アイバッハ社製スプリングを採用している。また、フロントが225/40ZR18、リアは255/35ZR19のタイヤは、ヨコハマがエヴォーラ専用に開発したものを装着。パワーステアリングは油圧式となっている。

 安全面では、ロータスがボッシュと共同開発したABSやロータス・トラクション・コントロール(LTC)、運転席・助手席エアバッグなどを標準装備。LTCにはカットオフ機能が備わっている。

 日本市場でのデリバリーは2009年夏以降になる予定。価格はまだ未定だが、900万円以下にする方向で調整中だという。