鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

春一番か!(2022.03.01)

2022-03-01 13:55:27 | おおすみの風景
遅い昼飯を食べ終わった午後1時過ぎ、それまでぽつぽつと降っていた雨が急に南の風と共に本降りになった。

居間の南向きのガラス戸を打つ雨は結構強く、叩きつけられてはガラス面を伝って下へ行くのだが、その流れがすう―っと一本になっては流れない。強い風にあおられてジグザグの波模様を描く。

それほど吹く風は強い。ひょっとしたら瞬間的には15mを超えているかもしれない。玄関先に出て見たが、玄関前の屋根よりかなり中まで雨が吹き込んでおり、デジカメに雨のしずくがかかるほどだ。

あわてて二枚の写真を撮り、さっさと玄関内に避難した。



こんなに玄関のすぐ手前まで強い南風とともに雨が吹き込んだのは、この冬になって初めてのことだ。(※冬になって初めてという表現より春の訪れというべきか。)

気温も午後2時現在17.5度まで上がっている。風の向きといい、強さといい、気温といい、すべてが「春一番」を表明しているようだ。

一昨日まで天気は3日ほど晴れ間が続いたが、風は弱く、気温も低かった。昨日は朝霜が降り、日中は気温もかなり高くなったのだが、一向に風は吹かなかった。

そして今日。もう春一番が吹いたと言って良いのではないか? 気象庁の見解を待とう。

この雨は春野菜や秋の終わりから冬の寒さに耐えて咲き続けるパンジーや葉ボタンにとっては恵みの雨だ。

またこれだけ強い雨だと12月に庭に敷いた芝生(ヒメコウライシバ)にとっても、底の根の部分までたっぷりと水が染み込むので具合がいい。ずうっと乾燥気味だったのである。

今朝は雨の降らないうちにとイチゴの苗を30本ばかり植え付けたが、この苗たちにとってもタイムリーな雨だった。

一雨ごとに春の訪れが近くなる。

寒さで足踏みしていた河津桜もどうやら満開を迎えた。

山桜が四周の山の中腹にカスミのように群がって咲き出すと、本格的な春だ。

花粉症よさらば、ソメイヨシノよこんにちは――が待ち遠しい。