今日は久し振りに太陽の顔が拝めて、喜んで昼からの句会へ出掛けようとして外に出ると、なんと霧のような雨が…日照雨でした。
今年の最後の教室が26日だったのですが、それでは投句に間に合わないということなので、急遽1週間早めて今日やりました。会場の関係でいつもの時間より1時間早く始めての開始です。
今日の兼題は「裸木」で、もちろん冬の季語。「枯木」の傍題で、冬に落葉を終えてまるで枯れたように見える木のことです。
妻恋へり裸木に星咲き出でて 石田 波郷
波郷が清瀬の療養所に入院中の句でしょう。元気な人でも夜になり星が瞬き始める頃は何となく人恋しくなるもの。ましてやここは結核の療養所、昔からサナトリウムは人里離れた林などの空気が綺麗な所にあったような…もちろん行ったこともない所ですからよくは分かりませんが、昔ですもの、きっと冬はとても淋しい所、だから星が枯木に灯り始めると華やかな都会を思い、そこにいる妻や子を思ったことでしょうね。なんせ波郷は名だたる愛妻家だったそうですから。私が俳句を始めた頃、もちろんこの句のことは知りませんでしたが、〈この指とまれ星の子ら呼ぶ大枯木〉と詠んで、前主宰の水原春郎先生に秀句として鑑賞して頂いたことがあり、今でも忘れられません。初心の頃の私が懐かしいですよ。
句会が早く終ったので、句集を届けがてら久し振りに大学の先輩の家に寄って帰りました。その時奥さんから〝生海苔食べたことある?〟と聞かれて、ないと言うとお土産に下さいました。海苔の佃煮や寿司に巻く海苔しか食べたことがありませんでしたので、初めての食感と加工した海苔と違う磯の香りがとても新鮮でした。洗って刻みポン酢で食べるんですよ。美味しそうでしょう。これ酒の肴にいいんですって!
写真は何か分かりますか?先日行った常盤公園の花壇にあったんですよ。豚の鼻のように見えませんか?胡桃の種を割ったものです。