ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

初句会の兼題は〝水仙〟

2020年01月04日 | 俳句

 今日は朝から大忙し…朝風呂に入って髪を洗い、それから着付…。そう、新年句会に着物を着ていくからなんです。

 天気は心配なさそうだし、気温も平年並みでそれほど寒くはないと… 着物は友人から頂いたものを初めて着るので、なかなか巧くいかずあわや時間切れになりそうで慌てましたが、どうにかセーフ!

 ここの句会は昨年はお抹茶で新年句会を迎えましたが、今年は1時間早く繰り上げて頼んだお弁当を皆でいただきました。お菓子や蜜柑、手作りのケーキもあって、食後はコーヒータイムです。今年は着物姿は私ひとり…でも、みんなドレスアップして華やかな雰囲気でしたよ。

 一年の抱負を皆さんに述べて貰いましたが、やっぱり〝健康〟が第1位でした。特に最近甥御さん(?)を突然亡くしたM子さんの話にはそれぞれ身につまされて、〝人生、明日はどうなるか誰にも分からないもんね〟と。それで次が俳句でガンバル…と。

 今回の兼題は〝水仙〟で、冬の季語。我が家にもたくさん咲いていますが、年々開花時期が早くなっているようです。歳時記では晩冬になっていますから、昔はお正月明けてからの寒中に咲いていたんでしょうか? ああ、違いました。正月は陰暦だと普通は春ですから、その前に水仙は咲いていたんですよね。そうそう、今年は1月24日が旧正月だそうです。

  水仙花挿して直系疑はず

 私の第2句集『甘雨』(かんう)の2番目に載せた句です。あの寒さの中に凜として真っ直ぐに咲く水仙が好き…特に一重の白い野水仙が大好きです。

 私が俳句を始めたときには既に秋櫻子先生はお亡くなりになっていましたので、直接には知りません。しかし、そのご長男の春郎先生にお目に掛かり、その人柄と見識の深さに納得して師事致しました。春郎先生は秋櫻子時代には、〝俳句は自分の領分ではない〟と、一切手を付けられなかったと聞いています。しかし、環境的に当然いろいろなことは見聞きしたり触れておられたでしょうから、鑑賞者としての俳句の目はしっかりと育てられていたのです。でも、俳句作家としては無名。私が出会った初めの頃、〝父が60年以上掛けてやって来たことを、私はその半分で、いや20年でやらなければなりません。そのための努力は惜しまないつもり…〟と仰ったことばを今も覚えています。60歳過ぎてから本格的に俳句を学ばれ、さらに「馬醉木」の主宰として恥ずかしくないようにと本当に切磋琢磨されました。しかし、どんな時でも謙虚でどんな人に対しても変わらぬ目線で話して下さったのがとても嬉しかったですね。このように秋櫻子の詩精神を確かに受け継がれて頑張ってこられた先生への思い…。この句の〈直系〉とは、ちょっとおこがましいかもしれませんが、そういう気持ちからでした。

 さて、さて句会では、美味しいものを食べ窓からは日が差してポカポカと…早く頭を切り換えねば眠くなりそう。早速句会に…と思ったのですが、少し錆び付いた脳のトレーニングをと考え、〝しりとり遊び〟をしました。でも〝季語のしりとりですよ。季節は問いませんから…〟と、私から始め、〝新年句会、さあどうぞ〟〝う~ん、…いか!〟〝か? かもめ…あら季語と違いますよね。じゃあ、かえで〟…と、こういう具合にやったんですが、本当になかなか出て来ません。いかに頭が固いかとみんなで再認識したものでした。でも、季語を考えるいい勉強になりましたよ。では、今年もまたガンバリまっしょ!

 写真は、以前に撮った〝水仙〟です。

 

コメント (2)
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