ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

病気の季語はなぜ夏に多いの?

2019年09月05日 | 俳句

 昨日もやはり暑かったですね。車内の温度は32度になっていましたから。でも宇部では最高気温もこのところ28度から29度と、30度を超すことはなくなったので、8月よりはマシです。

 昨日の午後は健康体操へ。帯状疱疹で休んでいた友人が2ヶ月ぶりに顔を見せたので、〝どう、もうよくなったの?〟と聞くと〝いや、まだね。手にしびれがあるのよ〟という。私が罹ったときにも、帯状疱疹には治っても後遺症があるから気をつけないと、と医者に言われましたから。これもやはり後遺症の神経痛の一種だとか。私は何もなくてホントに助かりました。

 帯状疱疹は治療が早いほど軽くて済みますので、罹ったかなと思った時は迷わず病院に行くこと。私は日曜日でしたが休日診療へ行って事なきを得たんですもの。みなさん、どうぞ気を付けて下さいね。体が弱って免疫力が衰えたときに罹りやすいんですってよ。夏の疲れの上に無理を重ねないように…もし、疑われるような兆候があれば迷わず病院へ行きましょう。

 夏の季語には、結構病気の季語があるんですよ。例えば、〝日射病〟〝暑気中り〟〝夏風邪〟〝水中り〟〝赤痢〟〝脚気〟〝マラリア〟〝コレラ〟など、子どもになると〝寝冷え〟〝汗疹(あせも)〟〝麻疹(はしか)〟など、他に〝夏痩せ〟〝夏負け〟〝水虫〟、珍しいところでは「鬼の霍乱(かくらん)」とかに用いられる〝霍乱〟。これは激しく吐いたり下痢したりする、急性胃腸カタルのような病気なんです。

  夏風邪はなかなか老に重かりき        高浜虚子

  尻子玉抜かれしごとき水中り         茨木和生

  年々にそれとも言はず脚気かな        皆吉爽雨

  コレラ怖ぢ蚊帳吊りて喰ふ昼餉かな      杉田久女

  夏痩せも知らぬ女をにくみけり        日野草城

 最近は赤痢やマラリアなどの病名はめったに聞きませんが、コレラは今でも空港などで見つかったと大騒ぎになったりしています。昔と変らず恐ろしい伝染病なんですね。二句目の「尻子玉」という語、初めて知りました。私も思い当たることがありましたので、いやあ実感ですね。最後の句は笑ってしまいました。きっと草城は夏痩せしていたんでしょう。私は?やっぱり憎まれる方かな。(笑) イヤダ~! 

 ところで、これらの季語は歳時記(角川書店の季寄せ)を見ると、「人事」の項目の中の〝情緒〟に入っているのですが、秋を見ると病気らしいものは殆どないんですよ。〝秋思〟とか〝秋愁〟のような気分的なもの以外に〝雁瘡(がんがさ)〟という「秋に出る発疹性の皮膚病」だけ。春だって〝春の風邪〟〝花粉症〟ぐらい。冬にしたって、一番多いのは〝風邪〟とそれにまつわる〝咳〟〝水洟(みずばな)〟〝嚔(くさめ)〟で、後はもう死語に近いとも言える〝胼(ひび)〟〝皸(あかぎれ)〟〝霜焼〟〝凍傷〟などですよ。

 こう見てくると、今さらながら夏の病気の多いこと!やはり暑いと食欲もなくなり免疫力も落ちます。それに引き替え黴やウイルスや雑菌などは繁殖して活発になるからでしょうか。それにしても夏の疲れは秋に一番出やすいと思いませんか…でも、〝秋の風邪〟はないんですよね。秋は快適な気温になって、それでめったに罹らなかったのかしら?それとも〝天高く馬肥ゆる秋〟ですもの。食欲も戻ってモリモリ食べて、風邪の菌などはじき飛ばしていたのかもと…???

 では、〝夏風邪は〇〇がひく〟とか〝〇〇は風邪をひかない〟とかいうことわざが昔からありますが、それはどういうことなんでしょう。もし秋に風邪ひくと、滅多にないことならナント言われるんでしょうかね~。ウウ~ン、これは大きな問題ですよ!

 写真は、昨日の健康体操に行ったときの空です。その前の日はもの凄い入道雲だったと書きましたが、これはやはり秋の雲でしょう。飛行機雲も真っ直ぐに伸びて…分かりますか?

 

 

 

 


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