昨夜は冷えましたね。最低気温3度だったそうですから。これからまだまだ冷える夜が続くのでしょう。こうなったらもう炬燵を入れるしかない…でもまだ頑張ってるんですよ。(^_^)
そろそろギブアップしてもいいかな…。だって一昨日から12月なんですものね。11月末締切りの原稿がやっとのことでセーフ…。これで12月になったらブログを書く気になっていましたのに、ホッカリして気が抜けたのでしょうか、いつもすぐに寝てしまいます。
ところで、この〝十二月〟、それだけでも季語ですが、他に〝師走(しわす)〟〝極月(ごくげつ)〟〝臘月(ろうげつ)〟〝春待月(はるまちづき)〟〝梅初月(うめはつづき)〟など。変ったところでは〝乙子月(おとごづき)〟〝三冬月(みふゆづき)〟などというのもあって、本当にいろんな言い方があるんですよ。しかし、〝十二月〟は陽暦ですが、他のはみんな陰暦12月の異称なんですね。
しかし、〝師走〟だけは陽暦の12月でも使います。でも、〝春待月〟や〝梅初月〟は、やはり陰暦でないと使えませんよ。2022年の旧正月は2月1日だそうですから、ちょうど陽暦の1月が旧暦の12月に当るんです。そうなると、すぐに2月4日が立春だから〝春待月〟なんてのもぴったりでしょ!今の陽暦の12月に使うと、その後に寒が来るし、だから当然春はまだ先で、梅もまだかな…という感じ、しっくりきませんものね。
その点では、〝極月〟は〝年の極まる月〟だからだし、〝臘月〟は、〝臘〟というのが〝冬至の後、第三の戌(いぬ)の日に行う祭り〟のことなので、それを行う月、即ち年の暮になるということからです。だとすれば、次の句のように陽暦でも使えそうですね。
エレベーターどかと降りたる町師走 高浜虚子
極月の人々人々道にあり 山口青邨
臘月や檻の狐の細い面 原 石鼎
それぞれに味わい深いものがありますね。同じ意味だからと言って、入れ替えたり音数だけで使ったりすると、その味わいは途端に薄れてしまいます。どの句にもやがて来る新年への思い入れや過ぎ去る年への感慨が込められているんですから。特に石鼎の句などは、〝戌の日〟の祭のイメージがあるので、檻の中の狐の顔が恨めしそうで、戌の顔と重なっていよいよ細く見えたのかもしれませんね。ほら、この味わいは師走や極月では感じられないでしょ!
それにしても、今朝はビックリ!6時半過ぎに突然地震速報が出て、山梨に震度5弱の地震が…と驚いてニュースを見ていましたら、今度は9時半ごろ、和歌山北部でまた震度5弱の地震発生と…。この忙しい師走になって、こうも立て続けに…それも結構大きな地震が発生するなんて…。この二つの地震は全く関係がないそうですですが、そうなると全国何時どこで地震が発生してもおかしくない!ということになって、それもコワくなりますね。
また、コロナはコロナで、新変異株の〝オミクロン〟がじわりじわりと、魔の手を広げようとしている感じ。これで無事に年が越せるのでしょうか。どうか2022年が歴史に残るような…いや、悪い意味でですよ…そんな年になりませんようにと、心から祈らずにはいられませんね。
写真は、今年最後の紅葉をどうぞ!前4枚は我家の〝おたふく南天〟(2枚)〝満天星躑躅〟〝楓〟。後は隣家の紅葉とピラカンサスです。キレイでしょ!
こちらは、木に、葉っぱがありません。
きれいに?落ちました。淋しい風景になりましたよ。
12月の季語 たくさんあるんですね。
きいたことの無い、言葉ばかり(^-^;
ちわきさん、お忙しくてたいへんね。
全体を見わたすと…そんなにキレイじゃないんですよ。こうやって一部を切り取って撮ると綺麗に見えるでしょ!
写真も切り取り方が上手いとよく見えます。俳句も切り取り方が上手いとよく見えるんですよ。同じなんです。
このところ雨風が続いていますので、本当にこれが最後…葉が皆落ちてしまいそうです。それで急いで写真撮って何とか間に合いました。
メインの季語は知っていますが、傍題の季語では知らないものがあったりして、いつもビックリです。
でもそれが楽しい!んです。
いよいよ師走となりました。
ものぐさな自分ですが、服などを断捨離しました。ちなみに「断捨離」ていふ言葉はは商標登録されているらしいです。
石鼎の師走の句、師匠の解釈にうんうんと肯いて、鑑賞しました。
視点が唯一無二です。
師走の句が出ておりましたので、自分も師走で一句。
<古着出す畳の上の師走かな>
師匠のご指摘、そうです、”て”は説明調になっている感じがわかりました。
こういうことって一人で読んでいると、自分の表現に拘って気がつきませんでした。
<補助輪のとれハミングの冬帽子>
ちっとはよくなりましたでしょうか。
では12月6日のブログを読ませていただきます。
お返事遅くなってゴメンなさい!
「断捨離」…確かに今では大手を振って通用していますが、俳句にはまだ無理ですね。川柳ならOKでしょうが…
特に俳句では俗語や流行語、慣用語など、余程上手く取り込まない限りダメですね。ダジャレや言葉尻を取らえたようなものは低俗でその場限りですもの。
しかし、俳句には諧謔という方面もありますからそういう分野が好きな人は大いに詠まれても結構。
でも、俳句には〝品〟が必要ですからそれを忘れないように…。
補助輪はよくなりました。一音のスペースで句に幅がでる場合が多々ありますので、覚えておきましょう。
<古着出す畳の上の師走かな>…
う~ん、イマイチかな。説明文を読んでいるから分るのであって…知らなかったら何をしてるの?になりますね。
もし〈棄てるもの山のごとくに年の暮〉だとしたら何を思いますか?
読む人はそれぞれに自分の思いを当てはめて想像しますからね。