おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』
第3章 漢方薬は何に効くか
女性自身と漢方薬
p162漢方は婦人科からはじまっている!
アダムとイブの話ではありませんが、この世に人間が創造されたときから、女性は男性とは違っています。
よく小さい女の子がお母さんに、「どうして女の子はおチンチンがないの」と尋ねます。
お母さんはどう答えていいのか困ってしまいますが、よく考えてみると、幼児はその時から女性と男性が違っていることにはっきり気づいているわけです。
女性と男性との違いは、女性は子孫を繁殖する受胎(じゅたい)、出産という大目的をもっていることです。
もっと具体的にいえば、女性はある年齢に達すると生理(月経)がはじまります。
男性に生理がある人は、この世にはいません。
いたら怪物ということになるでしょう。
この女性だけにある生理、受胎、出産という行為は、決定的に女性が男性と違っていることです。
男性が赤ん坊を産んだ話は、有史以来、聞いたことがありませんし、あったら歴史的大事件ということになります。
漢方では、唐(とう)の時代から、人間は出生からはじまり老化現象で終息(しゅうそく)するまでの序列があり、病気や薬の処方はその序列によって分類されています。
それはそもそも何からはじまっているかというと、乳幼児からはじまって少年少女になり、青年から壮年、老人というのが順序です。
さて、その乳幼児はどこからはじまったかというと、鶏と卵の関係と同じで、鶏が先か卵が先かということになります。
昔から女性は太陽などといわれますが、漢方では女性からはじまっているのです。
唐の時代から漢方の古い医薬の本は、まず太陽である女性、婦人科からはじまっているのです。
『備急千金要方(びきゅうせんきんようほう)』という漢方処方の名処方を集めた本があります。
唐の政府が名医を集めて刊行した漢方の名著です。
この本は、婦人科からひもといていますが、そのなかに「十人の男子を治するとも、一人の女性を療するなかれ」と、女性の病を治療することのむずかしさを説いているのです。
男性と違って、女性は非常に神経過敏でこまかく、男性にない生理という出血があり、受胎、出産ということもあります。
同じ病人を扱うのに男性だったら一人で十人も扱えるのに、女性は一人扱うのに十人分ぐらいかかってしまうということです。
それだけ女性は扱いにくいから敬遠しがちです。
人間は女性からはじまっています。
女性が解決できれば人間を療することができるというわけで、『備急千金要方』は、まず婦人科からはじまっています。
女性は神経が過敏であり、気が小さく、こまかいことに気をつかいます。
ということは、気の道ということであり、同時に毎月一度出血するという血の道と気の道の二重の問題を背負っているのです。
だから漢方の世界では、はじめに気・血・水という分類があり、気剤とか血剤という薬をもっているのです。
これは漢方独特の重要な医薬の特性になっているのです。
いまの医薬の分類系では婦人薬という薬方はないし、常用の薬もありません。
結局は婦人薬はホルモン剤ということになって、総括的に解してすませているのです。
漢方が婦人科からはじまっていることは、すべての道は女性に通じるということなのです。
女性特有の病〝血の道〟というのは、女性の神経が過敏である〝気の道〟からはじまります。
女性の場合は毎月一回の出血の問題になって現われます。これが〝血の道症〟という病です。
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