おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』
味覚による食事療法
p194〝塩分は腎臓に悪い〟といって量を減らすと命を縮める!
「酒は百薬の長、塩は食穀の将」というのがありますが、古来、塩は酒以上に貴重な食品です。
東洋人の主食は澱粉質が中心です。
穀類とか豆類は含水炭素で、胃や腸の中で消化すると炭酸ガスと水になります。
この汚物を大便か小便で排泄しなければなりません。
真水の小便は出ません。
塩分がなければ腎臓は水分を受けつけません。塩は人間の分解掃除、水分代謝の促進剤です。
西洋人は肉から塩分を摂っているので、東洋人のように塩分を摂らなくても平気ですが、日本人が西洋人と同じように塩分を摂らなかったら、水分代謝はもちろん、体に異常を起こしてしまいます。
人間の血液の中に含まれている塩分は〇.七五パーセント。ほぼ海水の塩分と同じです。
だから、貧血や出血などで血液が足りなくなった場合は、同じ塩分を血管に注入すれば、血液は流動するわけです。
これを生理的食塩水といっています。
このように、人間の血液の塩分が自然の海水の塩分と同じ濃度であることは、人間が自然の産物であることを物語っているといえます。
人間のそもそもの祖先は海から生まれたのです。
また、血液の塩分は海水からとれる塩と同じく、ナトリウムもあればマグネシウムもあり、カルシウムも含んでいます。
日本人は、つい一九七〇年代までは、天然の海水から取った塩を食べてきました。
そのなかに含まれるマグネシウム、カルシウム、カリウムなどの微量成分が、あるいは人間の血液の微調整をしていたといえます。
心臓に負担をかけたり、血圧を非常に上げたりする暴走の歯どめの役割をしていたといえます。
ところが、市販されていて日本人が一般に摂っている塩分は、九九.九パーセント塩化ナトリウムの純粋な成分だけです(この専売制は平成九年四月解除)。
これではたいせつなマグネシウムなどの微量成分が摂れません。
日本人は文明とか便利さとかに押されて、体によくない方向に流されているのです。
塩の成分の働きを科学的に分析すると、ナトリウムはたえず動いているもの、カリウムはじっとしているものといえます。
ナトリウムとカリウムは同じ働きをするが、性格は正反対です。
ナトリウムは非常にアクティブで陽性ですが、カリウムは非常に陰性でネガティブ、じっとしています。
ナトリウムが動物的ならカリウムやマグネシウムは植物的なのです。
スペクトルで分類すると、ナトリウムは虹の黄の部分、カリウムは紫の部分という正反対を示しているのです。
日本人の体内に入る塩分は、この三十年間近くはまったくナトリウム九九.九パーセントの塩分を摂っていて、マグネシウムやカルシウムが微量に入った塩分は摂れなくされていたのです。
文明とか便利さがそうさせていたのです。
これは人間にとってたいせつな塩分が、自然から一歩遠ざけられたことを意味していたのです。
塩分というと、内臓では腎臓と密接な関係にあり、塩分が腎臓を支配しているといっていいくらいです。
腎臓ばかりではありません。
心臓だって肝臓だって塩分に関係が深いのです。
塩分を普通に摂っていれば、肝臓の負担だって軽くなります。
要らないものは腸から排泄すればいいので、解毒する仕事が軽くなります。
大便、小便で排泄したり、発散する作用を塩は助長する食品だからです。
また、心臓にとっては、皮膚から発散するという量の十倍ものエネルギーを費やさなくても簡単に小便で出してくれるわけですから、負担が軽くなります。
大量に摂るということでなければ、塩分は五臓六腑を順調に働かせることができる促進剤であるわけです。
塩分は腎臓に悪いからと生かじりのうその常識で量を減らすことは、逆に命を縮めるばかりか、頭がかっかして風をひきやすく、喘息や自律神経失調症にかかりやすい体質に、好んでなっていることになるのです。
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