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不妊症-2 方剤解説①

2011-11-21 09:24:22 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

 

クラシエ薬品の資料を掲載します

 

不妊症2

・・・方剤解説①・・・

 

1.鹿茸大補湯(東医宝鑑という書物に記載されています)

 

【組成】

腎蔵の体を温める作用を増強し、養う 鹿茸(甘温) 肉蓯蓉(甘微温) 杜仲(辛平) 附子(辛温)

 

生体が持つ生命力の消耗を防ぐ 五味子(酸温)

 

血を補う 熟地黄(甘微寒) 白芍(苦平) 当帰(甘温)

 

脾胃を健やかにする 半夏(辛平) 茯苓(甘平) 生姜(辛温)

 

元気を益す 人参(甘微寒) 黄耆(甘微温) 大棗(甘平) 白朮(苦温) 甘草(甘平)

 

【効能】身体が衰弱し、やせて皮膚が枯燥して貧血食欲不振を呈するもの。

 補血・健胃強壮・食欲増進・疲労回復・神経痛・関節痛・肩こり・冷症

 

【解説】

鹿茸大補湯は1610年に完成され、1613年に刊行された李氏朝鮮の医書「東医宝鑑:許俊著2325巻」に記載され生命力の機能衰退用薬として分類されています。

疲労しやすく体力が衰えた状態で話す言葉に力なく、呼吸が弱弱しく短かい等の疲労しやすく体力の衰えた状態をなおすとあります。

腎の温める機能を培補して「火の源を益し、もって陰翳(いんえい・うす暗いかげ。くもり)を消す」と同時に、腎の温める機能を化生する根源である先天の精(両親から受け継いだ精、飲食物では補えない物質)も補充する配合になっています。

腎の温める機能を補い・精と血を益し・筋骨を強める鹿茸を主として、肉蓯蓉・附子・杜仲で温め、人参・黄耆・大棗・白朮・甘草で気を補います。

半夏・茯苓・生姜で脾胃を健やかにして消化吸収を高めます。

生体が持つ生命力の消耗を防ぐ五味子、当帰・芍薬・地黄で血を補い。

脾・肝・腎を補って先天の精と後天の精(こうてんのせい・飲食物から得られる精)の補充を促進します。

「陽は陰の助けを得て生化は究みなり」全体で腎の温める機能の温め補うことを目標とします。

 

【このような人に】

*子宝に恵まれない方

*病後(術後)で衰弱されている方

*インポテンツ

 

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