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黄帝内経素問 逆調論篇 第三十四 第一節 語句の解

2013-11-26 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 逆調論篇 第三十四

第一節

 黄帝問曰。人身非常温也。非常熱也。爲之熱而煩滿者何也。

 岐伯對曰。陰氣少而陽氣勝。故熱而煩滿也。

 帝曰。人身非衣寒也。中非有寒氣也。寒從中生者何。

 岐伯曰。是人多痹氣也。陽氣少陰氣多。故身寒如從水中出。

 

語句の解

非常=ヒジョウ①変わりごと。大事。②常でない。普通でない。なみたいていでない。④〔仏〕死

常に・・・非ず。

常=ジョウ。ツネ。いつまでも変わらないこと。いつも。なみ。普通。ひごろ。ふだん。不変の道。きまっていること。一定していること。トコ。いつも。いつでも。カって=嘗。尋(ひろ・八尺)の二倍の長さ。

 

鍼灸医学大系(語句の解)

人身非常温也。非常熱也。

そこで本文の大意は、「人の身というものは、しょっちゅう熱のこもるものでもないし、又いつでも正常体温以上の熱のあるものでもない」という意である。

東洋学術出版社素問

非常―一般的な外感温熱の邪でないことを指す。

 

鍼灸医学大系(語句の解)

爲之熱而

・・・。又従来の日本版の書物の如く「之がために熱して」と訓じているが、それは誤りである。「之がため」とは「何のため」か全く見当がつくまい。

 これは「これが熱を為して」と訓ずるのである。前の句で「人の身というものは、そういつでも熱のこもるものでもなければ、しじゅう正常体温以上の熱の出るものでもない。「それなのに」その正常体温が「発熱状態となって」ということなのである。

 

東洋学術出版社素問

為之熱而煩滿者、何也。

これが為に熱して煩滿する者は、何ぞや。

 

煩滿

 

陰気

 

陽気

 

痹氣=痹気・ひき。陽気が虚して内で寒が盛んになり、栄衛の気が失調し、血行不良となって、気血が閉阻して不通となった病理をさす。<素問逆調論>「是れ人痹気多ければなり、陽気少なく、陰気多し、故に身の寒きこと水中より出でたるがごとし。」<霊枢官鍼篇>「痹気を病みて暴発する者は取るに円利鍼を以てす。痹気を病みて痛み去らざる者は取るに毫鍼を以てす。」

 

明解漢和辞典、漢方用語大辞典、鍼灸医学大系、東洋学術出版社素問

 

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