おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
うみのせい 2014 春 海の精クラブ
減塩ってどうなのだろう？！2
「塩と健康」について新連載です。前半は「減塩」について考えてみます。
「塩をとると高血圧になる」はどこから？ 2－3
二つの実験と調査の問題点
この二人の実験と調査ですが、その内容をちょっと考えてみてください。
まずメーネリーの実験は、本来生き物としての生理機能を越えた極端な高塩分食で、そもそも実験の条件が現実的ではありません。
それに4匹はたしかに高血圧になっていますが、逆に残りの6匹は血圧が変化していないのです。
塩が高血圧の原因というよりも、これだけの高塩分食でも血圧を正常に保とうとする生理機能がそなわっていることを証明していると捉えられます。
ダールの調査も、選ばれた東北地方と南日本では寒暖差が大きく、塩分の摂取量と高血圧の因果関係を単純には比較できません。
そもそも寒いと、血圧を上げて血液循環をよくすることで寒さに打ち克(か)とうとします。
つまり寒いこと、そのものが高血圧の原因になります。
比較をするのであれば、それ以外の条件が同等でないと正確な結論は導き出せません。
それに塩の摂取量を正確に計ること自体、当時はできなかったといいます。
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