昌栄薬品
脾約
脾約=ひやく。病名。脾が虚し津液が不足し、腸液が乾燥したために、大便が秘結する証である。<注解傷寒論>「約は、倹約の約、約束の約、胃強脾弱は、津液を約束し、四布するを得ず、但だ膀胱に輸し、小便数に致り、大便難し。」漢方用語大辞典
黄帝内経素問 蔵気法時論篇 第二十二 第二節 語句の意味 脾
2013-01-02 09:00:00 | 日記
約=やく。
①制御する、制約するの意味。たとえば、膀胱の小便を制御制約する機能が異常であると遺尿となる。また、脾の転輸機能は、胃熱に制約されて便秘となる。《素問宣明五気篇》「膀胱・・・・・約せず、ために遺尿す。」《傷寒論陽明病篇》「其の脾、約を為す。」②要約・規制・法則の意味。《素問五常政大論》「有毒、無毒は、服するに約有りや。」《霊枢陰陽二十五人篇》「これを刺すに約ありや。」「針約。」漢方用語大辞典
<傷寒論>辨陽明脈證并治第八
第六十九章 69 二四七
趺陽脈浮而濇、浮則胃氣強、澀則小便數。浮澀相搏、大便則難、其脾爲約、麻子仁丸主之。
趺陽の脈浮にして濇、浮なれば則ち胃氣強く、澀なれば則ち小便數。浮澀相搏てば、大便則ち難く、其の脾が約を爲す、麻子仁丸之を主る。
奥田謙藏著傷寒論講義
跌陽の脈とは、足跗の上に在り。一に衝陽とも謂ふ。其の跌陽の脈の浮なるは、胃気強きの候。澁なるは小便数なるの候也。澁は濇(しょく)に同じ。今、浮脈と澁脈と相搏撃すれば、大便難の證を現す。是、其の脾胃、約せられて、津液行(めぐ)らざるが為なり。依って麻子仁丸之を主ると言ふなり。
此れ亦、前章と同じく、全く空理を以て推論せる者なり。
【補】然れども麻子仁丸の一方は、其の薬能を考へ、證に従ひて之を用ふれば、能く緩下の効を奏す可し。
○以上の四章は、共に本文に非ざらん。(後から付け足した条文)
小便數=小便数・しょうべんさく・小便の回数が多い
女性のお客様、麻子仁丸を服用、現在麻子仁丸を服用しなくとも排便があるそうです。
クラシエ薬品 麻子仁丸 ましにんがん
効能
体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの次の諸症:便秘、便秘に伴う頭重・のぼせ・湿疹・皮膚炎・ふきでもの(にきび)・食欲不振(食欲減退)・腹部膨満・腸内異常醗酵・痔などの症状の緩和
価格
360錠 30日分 5,720円
180錠 15日分 3,020円