漢方相談 昌栄薬品

漢方薬・自然薬が体に効きます、自然の生薬で病気に負けない体を作る
漢方相談 ご来店お待ちしています

海の精カレンダーより まいにち養生(ようじょう) 気持ちのいい汗をかこう! 南蛮毛(なんばんもう)って何?

2023-06-15 11:20:37 | 日記

昌栄薬品

海の精カレンダーより

まいにち養生(ようじょう)

気持ちのいい汗をかこう!

近年はエアコンの普及で汗をかくことが減ったため、汗腺が鈍り適切な体温調節ができず、熱中症になる人が増えているとも言われています。日ごろからうっすら汗をかくぐらいの運動で体に負荷を与えて、気持ちのいい汗をかける体にしておきましょう。

またいい汗をかくのに、葛、豆腐や納豆などの大豆製品、生姜がいいと言われています。漢方ではとうもろこしのひげ茶も◎。汗をかきにくい人は、夏でも体を温める根菜類(きんぴらごぼう、大根の煮物など)を摂りましょう。

葛=くず、薬味薬性は甘平、味は甘く薬性は平

豆腐=とうふ、薬味薬性は甘寒、味は甘く薬性は冷やす作用がある

納豆=なっとう、薬味薬性は鹹温、味は塩辛く薬性は温める作用がある

生姜=しょうが、薬味薬性は辛温、味はピリ辛く、薬性は温める作用がある

とうもろこしのひげ茶=南蛮毛(なんばんもう)、生薬、イネ科トウモロコシの新鮮花の花柱と柱頭

牛蒡=ごぼう、薬味薬性は苦寒、味は苦く、薬性は冷やす作用がある、きんぴらには鷹の爪をいれ、冷やさないようにする。

にんじん=薬味薬性甘微温、味は甘く少し温める作用がある。

だいこん=薬味薬性辛温、味はピリ辛く、温める作用がある。

 

トウモロコシ(イネ科) 生薬名南蛮毛(なんばんもう)

ポルトガルの宣教師が長崎に種子を持ってきてから、もう400年にもなる。

「本朝食鑑(ほんぞうしょくかん)」(1697)の著者人見必大(ひとみひつだい)は、南蛮毛(なんばんもう)の項目の中で次のように述べている。「南蛮黍(なんばんきび)すなわち玉蜀黍(とうもろこし)のことである。当今、俗に南蛮黍を唐毛呂古志(とうもろこし)、蜀黍(たかきび)を唐岐美(とうきび)と言う、わが国では一般に、形状が大きく普通とは異なるものに、外国名を冠(かぶ)せて呼んでいるが、実際にはその国の産を示すとは言えないのである。たとえば、唐黍、南蛮黍、高麗胡椒(こうらいこしょう)の類がそれである」として、唐黍、毛呂古志、唐毛呂古志、唐岐美の呼び名は誤っていると言い、唐からでなく、南蛮渡来のものであるから南蛮黍でなくてはいけないと、達見を述べているのはさすがである。

 

豊富な栄養 ふだんわれわれが食べる、種子が黄色いトウモロコシには、ビタミンA、B1、Eなどのビタミン群のほか、タンパク質を約8%、脂肪を約4%、デンプン質を約70%含んでいる。そのうちビタミンEは別名生殖ビタミンと呼ばれるほど女性に必要なビタミンで、黄色の濃い品種のほうに多く含まれている。また、トウモロコシの胚芽を圧縮して作るトウモロコシ油には、リノール酸が約60%含まれ、血圧降下や高血圧の予防に効果を発揮する。

 

採取時期と調整法 普通、トウモロコシの毛と呼んでいる、雌花の花柱を収穫時にむしりとって、日干しにする。

 

成分 利尿作用のある、無機質の硝酸カリウムを含む。

 

薬効と用い方 利尿薬として急性腎炎・妊娠時のむくみに

一日量として南蛮毛8~10gをせんじて内服する。南蛮毛を利尿薬に用いるようになるのは、江戸末期にオランダ医学がはいってからのこと。欧米では古くから、コーンシルクの名で利尿薬に使われていた。伊沢一男著 薬草カラー図鑑 昭和53年5月1日発行 昭和57年10刷発行

 

ゴールド海の精 ごーるどうみのせい

ゴールド海の精

価格

500g 1,295円