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p53医は仁術ではなく算術になってしまった!

2012-04-08 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』

 

現代医療の誤りを正す

 

第1章 漢方薬はなぜ効くか

 

現代医学の盲点を救う

 

p53医は仁術ではなく算術になってしまった!

 

西洋医学というのは、一方ではペニシリンに代表される抗生物質を生み、他方ではビタミン剤の濫用(らんよう)をつくり出しました。

客観的には性病、肺炎、肺結核、腸チフスやハンセン病など、細菌による外的な病気を克服してきましたが、これで人間の病気が片づいたわけではありません。人間の生命の根源である心臓、胃などの五臓六腑、脳や血管の病気、主体的な人間の体の病気については多くの問題が山積しています。

 たとえば内科一つとってみても、たしかにこまかく分化され研究されています。しかし最近、専門分野のことならわかるが、そのほかのことになると、われ関せずという医者が多くなりました。

それは西洋医学が、病気の部分の病名を決めるということから進歩してきたからです。

 医者は病名で専門化され、薬を選ぶ原点も病名薬と作用薬という二つの分け方で決めています。

医者の診断は病名を決めることなのです。しかし、同じ病名でも病気は十人十色です。

十把(じっぱ)ひとからげに病名薬を与え、風邪だったら咳(せき)止めか熱冷まし、痛み止めには鎮痛剤という作用薬、この二点からだけで、はたして病気に的確な薬が選べるでしょうか。

 もう少し薬の説明をつづけましょう。

薬の解熱とか鎮痛とかいわれる作用は、近代科学でいう「生物活性」ということで、動物実験とか微生物の抗菌作用などを調べて発達してきたものです。

しかし、動物実験など、人間と同じような症状で病気を起こしているのではなく、健康な動物をむりやり実験に使っているのですから、いわゆる「病体薬理」ではないのです。

健康体をわざわざ病体と想定しての実験結果なのです。

 薬の作用とか効きめは、おおざっぱにそちらの方向の薬であるというだけで、「これぞまことの薬」と証明されているわけではないのです。

 この薬学の常識は、医師には、わかっているようでもわかっていないのです。

だから、薬を飲ませて効かなければ大量投与してきたのです。

これが、薬によって病気をつくってきた、いわゆる薬公害です。

これでは素人(しろうと)も同然です。

情報時代の今日、うちの孫だって私に薬を教えてくれます。

簡単な病気の病名ならだれでもわかるし、咳止めや熱冷ましの薬ぐらいだったら素人にだって決められる――ということになります。

こうした間違いが起こるのは、病名と作用薬だけで薬を簡単に決めていることに原因があるのです。

 近代薬学では、作用薬を決めるためには、この薬は中枢神経に働く薬であるとか、各器官臓器に働く薬であるとか、大腸を調整する薬であるとか、病名や作用によって分類します。

 これによると、たとえば心臓病の薬なら、強心剤を使ったらよいとか、強心利尿(りにょう)剤がよいとかいったことになります。

たしかに、心臓病の原因が水分代謝が悪くて心臓が圧迫され、むくみが起こっているとすれば、利用剤で水分を体外に出したほうがよい――ということになりますが、ことはそう簡単ではありません。

どの利尿剤が、その患者に「ベスト」なのか。

 総合病院では薬は約二千五百種類、こまかく分けると五千種類になるとさえいわれています。

新薬は山ほどあるのです。患者の個々の容体に合った薬を、医者が決められるでしょうか?

 答えは「ノー」です。

 医者は病名を決め、薬の効能書の作用を信じて、どんどん薬を消費します。

どこの病院でも安く仕入れて高く売れる薬が選ばれます。

医者に薬が押しつけられ、もはや医は仁術ではなくなり、医は算術になってしまったのが現実です。

しかし、漢方薬の場合は違います。いわゆる新薬とは違って、動物実験ではなく、二千年余りの歴史のなかで、人間自身が薬の効きめや副作用などについて、人体実験をやってきた自然薬なのです。

 漢方が救う人体危機西洋医学一辺倒からの脱出

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黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七 第十六節

2012-04-07 09:28:30 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著・鍼灸医学大系 ③ 黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七

第十六節

原文

 麤大者、陰不足陽有餘、爲熱中也。

來疾去徐、上實下虚、爲厥巓疾。

來徐去疾、上虚下實、爲惡風也。

故中惡風者、陽氣受也。

訓読

麤(そ)大なるものは、陰の不足にして陽の餘有り、熱中と爲すなり。

來ること疾くして去ること徐なるものは、上實下虚、厥巓疾と爲す。

來ること徐にして去ること疾きものは、上虚下實、惡風と爲すなり。

故に惡風に中る者は陽氣受くるなり。

 

麤は鹿が三つ

 

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黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七 第十五節 訳

2012-04-06 09:32:15 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七

第十五節

(原文)

 尺内兩傍則季脅也。

尺外以候腎、尺裏以候腹中。

附上左外以候肝、内以候鬲。右外以候胃。内以候脾。

上胕上右外以候肺、内以候胸中。左外以候心、内以候膻中。

前以候前、後以候後。

上竟上者胸喉中事也。下竟下者少腹腰股膝脛足中事也。

 

昨日四月五日の

右外以候胃。内以候鬲を右外以候胃。内以候脾と訂正します。

 

尺脈の両側で胸脇部の状態を判断します。

尺脈の浅部で腎の状態を判断します。尺脈の深部で腹中の状態を判断します。

 

附上つまり両手の関部の左の浅部で肝の状態を判断し、深部では鬲の状態を判断します。右の浅部では胃の状態を判断しまして、深部では脾の状態を判断します。

 

上附上つまり両手の寸部の右の浅部では肺の状態を判断し、深部では胸中を判断します。左の浅部では心の状態を判断し、深部では膻中の状態を判断します。

 

上の前は、左の寸口を謂いまして、

下の前は、胸の前膺及び気海を謂います。

上の後は右の寸口を謂いまして、

下の後は胸の後背及び気管を謂います。(鍼灸医学大系・東洋学術出版社素問を熟読してください。)

 

脈の寸口の境の上側(掌側)で胸や喉中の状態を判断します。脈の尺の境の下側(肘側)で少腹、腰、股、膝、脛、足の状態を判断します。

 

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黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七 第十五節 語句の意味

2012-04-05 09:42:46 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七

第十五節

(原文)

 尺内兩傍則季脅也。尺外以候腎、尺裏以候腹中。附上左外以候肝、内以候鬲。右外以候胃。内以候鬲→脾。上胕上右外以候肺、内以候胸中。左外以候心、内以候膻中。前以候前、後以候後。上竟上者胸喉中事也。下竟下者少腹腰股膝脛足中事也。

内以候鬲。

 鬲→脾と訂正します。鍼灸医学大系の原文が間違っていました。

語句の意味

 

尺=脈の位置。すなわち尺脈のこと。尺部(しゃくぶ)、寸関尺(すんかんしゃく)。薬量の単位。腹中をさすことあり。

 

尺部=腕関節の橈骨茎状突起を中心に三指をあてて、肘に近い部をいう。両関より尺沢穴に至る長さが約1尺でその部をいい、またそのうちの茎状突起より1寸の部を区切って尺部ともいう。

 

旧カネボウ資料・尺沢=(59)肘窩のこと。経穴名・手太陰肺経に属す。

 

季脅=季脇・ききょう。季肋をいう。側胸第11・第12肋軟骨部分をいう。章門穴の別名。肋骨の下部。

 

尺外とは尺脈の外表近い部分であり、尺裏とは内部つまり深部ということになるであろう。鍼灸医学大系

 

平成薬証論

上附上=脈をみる方法の一つで、両手の寸部をさす。

<素問脈要精微論>「上附上、右の外は肺を候い、内は胸中を候う。左の外は心を候い、内は膻中を候う。」

 

附上=上附上が寸部であるので、附上は関部であろう。

 

鬲=膈に同じ。鬲ともいう。横隔膜のこと。<人鏡経>「隔膜は心肺の下より、脊、脇、腹と周囲し相い著くこと幕の漏れざるが如し。以て濁気を遮蔽し、清道を燻ぜざらしむる是れ也。」。

 

膻中=だんちゅう・二つの乳の中央の部位。

<霊枢海論>「膻中は、気の海と為す。」。

心包のこと。

<素問霊蘭秘典論>「膻中は臣使の官にして喜樂出づ。」。

霊蘭秘典論篇 第八 第一節 肝は将軍の官 胆は中正の官 だん中は臣使の官

経穴名。任脈経に属す。

 

<素問>には、心包という言はない。鍼灸医学大系

 

前以候前後以候後=王冰の注に

「上の前は、左の寸口を謂う。

下の前は、胸の前膺及び気海を謂う。

上の後は右の寸口を謂う。

下の後は胸の後背及び気管を謂うなり」とあり。今之に従う。鍼灸医学大系

 

膺=膺窓?・乳中の上部?

 

東洋学術出版社素問では、寸・関・尺の脈を診るとき、術者の手指を

掌側に少しずらし脈を診ることを「前」とし、

肘側に少しずらし脈を診ることを「後」と称する。とあります。

 

竟=ケイ・キョウ。オワる→終る。オワり。ツイに。最後に。キワめる→窮。尽くす。サカイ→境。

 

上竟とは寸口より上って搏動の切れ目であり、下竟とは尺部より下ってその搏動のつくる切れ目のことである。鍼灸医学大系

 

少腹=小腹・少腹。小肚ともいう。腹部臍下の部分、或は臍下の両傍をいう。一説に小腹は臍下部、少腹は両腹部。

漢方用語大辞典、明解漢和辞典

 

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黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七 第十五節

2012-04-04 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著・鍼灸医学大系 ③ 黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七

第十五節

(原文)

 尺内兩傍則季脅也。尺外以候腎、尺裏以候腹中。附上左外以候肝、内以候鬲。右外以候胃。内以候脾。上胕上右外以候肺、内以候胸中。左外以候心、内以候膻中。前以候前、後以候後。上竟上者胸喉中事也。下竟下者少腹腰股膝脛足中事也。

(訓読)

尺内の兩傍は則ち季脅なり。尺外は以て腎を候い、尺裏は以て腹中を候う。附上の左外は以って肝を候い、内は以て鬲を候う。右外は以て胃を候い。内は以て脾を候う。上胕上の右外は以て肺を候い、内は以て胸中を候う。左外は以て心を候い、内は以て膻中を候う。前は以て前を候い、後は以て後を候う。上竟の上なる者は胸喉中の事なり。下竟の下なる者は少腹、腰股膝脛足中の事なり。

 

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