さっき、外を歩いてきました。
少し涼しくて柔らかい風、ちょっと湿ったような空気の中に、時折むっとした草花のにおいがして、
なんとも初夏(にはちょっと早いけど)を思わせる良い感じでした。
もしきみが、家族と一緒に学校以外のところに行けているなら、どんどん行こう。
でも、家から出られないでいるなら、今から書くことを少しチャレンジしてみてね。
家から出られなくなっているのは、前回書いた「不安反応(ストレス反応)」のせいなんだ。
家の外に、べつに怪獣がいるわけではないんだけど、
「知っている人に見られたらどうしよう」とか、
「知っている人に会ったら、なんて言ったらいいんだろ」とか、
「近所の人にどう思われているんだろう」と考えてしまうと、
知っている人や近所の人が、きみにとっての怪獣になってしまうんだ。
外に出ようとすると、相手は怪獣ではないと分かっていても、
強烈なストレス反応(心臓がドキドキしたり、冷や汗が出たり)が起きてきて、
自分の身を守るために外へ出ることを阻止しようとしてしまうんだ。
でも、このままではいつまで経っても自分の「不安反応」に、自分の意思や自由を奪われてしまう。
そこで、自分の「心の葛藤」と少し戦ってみて欲しい。
できることから、できるところまでやってくれたらいいよ。
①まず、「外に出てみよう」と考えてみよう。
②そして、人目のない夜に、実際に外に出てみよう。
怖かったら、すぐに部屋に戻って良いよ。
部屋に戻ったら、「行こうとした自分を」「そこまで行った自分を」ほめてあげよう。
そして、大きく深呼吸をして、行こうと思ったときから、行ってきたところまでの振り返りをしよう。
「あの辺で急に胸がドキドキしてきたな~」とか、
「頭が真っ白になっていたな~」なんてね。
③もし、上手くいって外まで出られたら、大きく深呼吸をしよう。
大丈夫、夜だから誰にも見られないよ。
もし、知っている人がいても「無視」すれば良い。
外に出たら、深呼吸をしながら、風や空気、においなどを感じてみよう。
夜風を感じてみよう。→気持ち良いかな?
周りにあるものを触ってみよう。→壁、お花、電柱、何でもOKだよ。どんなさわりごこちかな?
触っているものをしっかり見てみよう。→どんな色や形をしているかな?
周りの音を聞いてみよう。→どんな音が聞こえているかな?
④短い時間で良いから、しっかりと今に集中してみよう。
学校のことや将来のことなど不安や雑念がわいてきても、それを心の棚の上にそっとのせて、
また見えているもの、聞こえている音に集中をもどそう。
これは、「マインドフルネス」と言って、今に集中することで不安な思いをコントロールしていく手法の一つなんだよ。
マインドフルネスをもっと詳しく知りたい人のためにリンクを載せておくね。
https://www.lifehacker.jp/2018/03/teach-kids-about-mindfulness-with-these-everyday-object.html
人は、今この瞬間にしか生きていない。
人の人生は、今この瞬間の連続なんだ。
過去の後悔や将来の不安に気持ちは引っ張られがちだけど、それは自分をつらくさせるだけ。
今を感じて、その今を大切に過ごすことが、結果的に明るい未来へと続いていく。
⑤部屋に戻ったら、外に出ていた自分を振り返ってみよう。
ゆっくり呼吸をして、その呼吸に集中してみよう。
マインドフルネスは、どこでもできるんだ。
このマインドフルネス(今に集中する)ができるようになると、
不安な場面になっても、その気分に取り込まれることなく、
自分らしくいることができるようになるよ。
練習してみてね。
今日は、これで書くことを終わりにするね。
また、続きを書くからね。
読んでくれてありがとう。(^^)