かっぱらぱ編集室 つれづれ

かっぱら編集長がつづる日常のあれこれ。

不登校のきみへ② スクールカウンセラーに会えないメカニズム

2019-05-13 11:50:56 | 不登校のきみへ

このブログを書いて、登校のボタンをプチッと押すのに勇気がいりました。

でも、がんばって書き進めていくね。

 

ちょっと心理学の話をします。

人は、「行動」を起こすときに、

かならずその行動をおこすための「きっかけ」があります。

逆に言うと、「きっかけ」によっては、「行動をおこなさい」という選択をとる場合があります。

 

たとえば、「学校に行く」と考えたとき、「不安な気持ち」や「怖いという思い」が出てくると、

「(学校に)行かない」という「行動」になります。

もう少し話を進めると、

「きっかけ」があり「行動」が起こる。

「その行動」に対して、なんらかの「報酬」があると、

「その行動の頻度が増える」という法則があります。

これは、心理学の「認知行動療法」の「オペラント学習」という法則なんです。

人(動物)は、すべてこの法則に従って生きています。

 

「学校に行く」ということに関しても同じことが起きていて、

「学校に行こう」と思うと「不安な感情が起きてくる」

でも、「学校に行かない」「学校のことを考えない」ようにすると

「取りあえず安心でいられる」から、

初めは学校に行かなきゃと思っていても、

次第にそのつらさから「学校のことを考えないようにする」ようになっていってしまうんだ。

 

でも、学校に行かないということは、決して楽なことじゃないよね。

「みんなは行けているのに、どうして自分は行けないんだろう」と自分を責めたり、

お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、親戚の人から学校に行くように言われたりして

つらくなってしまう。

 

仲の良い友だちから「学校で待っているよ」と言われても、

「行けるもんなら行きたいよ」という自分の気持ちは理解してもらえず、

ただただ苦しい中で過ごさなければならなくなってしまう。

 

そんな中で、

スクールカウンセラーは、「子どもを学校に行かせるためにいる人」だから、

きみにとっては、

学校=スクールカウンセラーになり、

「スクールカウンセラー」=不安の対象 ということになるよね。

 

だから、会えない気持ち、とってもよく分かるよ。

 

悲しいことに、スクールカウンセラーの中にも、

「子どもを学校に行かせることを目的にしている人」、

「学校に行けないのは本人の問題だと考えている人」もいるから、

スクールカウンセラーという人全てが

きみに安心・安全をくれる人とは限らないということも事実なんだ。

 

どうして、スクールカウンセラーに会えないか、

そのこころのメカニズムを少し理解してもらえたかな。

 

次は、どうして不安反応が起きるのかについて書いてみるね。(^^)

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