かっぱらぱ編集室 つれづれ

かっぱら編集長がつづる日常のあれこれ。

不登校のきみへ③ どうして不安な気持ちが起きるのか

2019-05-13 13:31:33 | 不登校のきみへ

今回は、どうして「不安」な気持ちがおきるのかについて書くね。

「不安」は、「ストレス反応」の中の一つなんだ。

 

「ストレス反応」の説明を少しするね。

 

大昔、人間は、出会った「獲物(生き物)」を倒して、

それを食べて生きていた狩猟民族だったんだ。

 

小さな「獲物(生き物)」や、今まで倒したことのある「獲物(生き物)」なら怖くないけど、

今まで見たこともない大きな「獲物」と出会ったとき

「ストレス反応」が起きて自分に危険を知らせてくれたんだ。

例えば、

「あっ、今まで出会ったこともない大きな獲物(生き物)だ!自分に倒せるだろうか」と思うと

「怖い」という感情がわき起こり、

足がすくんだり、心臓がドキドキしたり、冷や汗がでるなど身体の症状が現れます。

そうなると、逃げることもできず、動けなくなってしまうこともあるよ。

(学校の前に来ると、こんな症状が現れないかな…。)

 

何とか逃げおおせても、

「またあの獲物(生き物)に出会うんじゃないか」と考えるだけで

不安な気持ちがわき起こり、獲物と出会ったときと同じような

恐怖心や身体症状が現れるんだ。

これは、不安になることで怖い獲物と出会うことを避けて、自分の身を守っているんだよ。

 

現代社会では、そんな大きな生き物がのっしのっしと歩いているわけではなけど、

それに変わるたくさんのストレスの元になるものが存在しているんだ。

今の方が、もっとやっかいかもしれない。

 

やったことがないことは、何だって不安だよね。

 

特に学校生活は、毎日新しいことの連続。

勉強だってやればやるほどどんどん難しくなるし、

友だち関係だって年齢が上がるにつれて難しくなっていく。

特に、成長発達の著しい小4の頃や思春期に入る頃には

みんなの心が不安定になるから

時には意地悪をされたり、仲間はずれにされたりすることも起きてくる。

 

それは、どのように対応したら良いのか分からない点において、

大きな獲物(生き物)を前にしているのと同じ状態になり、

自分の身を守るために不安や恐怖などの「ストレス反応」が起きてくるんだ。

 

「学校に行ったらまた仲間はずれにされるんじゃないか。どうしよう」

「あの子が無視してくる。どうしよう」

「勉強が分からない。どうしよう」

「成績が思うようにあがらない。どうしよう」

など考えるだけで「不安」になり、

 

「恐怖心」「心臓がドキドキする」「冷や汗が出る」などの身体症状が現れて、

それがさらに不安感を引き起こし「学校に行かない」という回避行動になっていくんだよ。

 

次回は、「不安に強い人と弱い人は何が違うのか」について書いていくね。(^^)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 不登校のきみへ② スクールカ... | トップ | 不登校のきみへ④ 不安に強い... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

不登校のきみへ」カテゴリの最新記事