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センセイの書斎 著者:内澤 旬子 を読んで(特別紹介)

2011-01-23 14:17:40 | 知恵庫先生の講座
センセイの書斎 著者:内澤 旬子 出版社:幻戯書房



先日来より、芋太郎のブログの書籍紹介で上げており、
ご承知の方も多いでしょう。
まるで、センセイの頭の中を覗いているような気分=
錯覚に陥る、快い本であると。


時間も出来ましたので、改めて読後感想ならぬ
ご紹介文章を載せさせていただきます。


一読後の印象は、また本が好きになりました。
この一言でしょうか。

書斎というものは、本書の中でも上野千鶴子氏が
ストレートに表現しておりますが、
「本棚を人に見せると人格がわかられてしますから、
自宅は絶対にみせません。」の一言表現できる。


冒頭、述べたように、センセイ方の頭の中を拝見する
錯覚を与えてくれる。
これは、錯覚であるのだが、快い刺激であろう。
このような刺激を幼年少女期に受けた人とそうでない方
では大きな相違がでるのではないだろうか。
本という知的思考の海を愛するかどうか。


さて、本書から少し引用する。


書斎の王道は3つある。

1、本を機械的に分類する。
  図書館に代表される、分類やアイウエオ順に整理する
  方法である。
  本人以外でも判りやすいし、死蔵する本も少ない。

2、一方で自分にしか判らない方法で分類する。
  その究極が並べない、見せない、整理しないかも
  しれない。
  本を並べることへのテレや居心地の悪さを感じる
  タイプではないか。

3、一番うらやましいタイプであるが、
  特定の場所を持たない。
  極限は持ち歩く。
  

芋太郎的には、1と2の中間であろうか。
私の本は価値のあるものは少ない。
多分売却しても二束三文である。
投入した金銭は食べ物と同じ運命であり、
身についたのやら、消化不良で排出されたものやら。


書斎とは、なんであろうか。
知的生産の場所であろうか。
憩いの場所であろうか。
秘密基地であろうか。
逃避の場所であろうか。
再生の場所であろうか。
いろいろ考えるが、実はその全てかもしれない。
人により、それぞれの価値がある。
それゆえに、書斎は多種多様でよい。


模範的な書斎などなくていい。
本人のお気に入りなら、それで十分である。
また、書斎は本と持ち主から成り立つ。
そう、常に動き、変化するものである。
本を読み、成長し、また本を読み、生まれ変わる。
あるときは感動し、ある時は失望し、
ある時は感心し、ある時は怒る。
そして、新たな自分を迎える。


明日の力が生み出される場所
そんな書斎が一番いい。
芋太郎の世界は
本と酒と音楽と少しばかりの飾り物で足る。
ここにいると時間の流れが早い。
いつも気をつけることは、
運動不足になるないようにすること。


私の空間にあるものは、本・音楽機材・パソコン・絵・
刀・バーベル・30年利用する大きな机と椅子。
これが調和した私の書斎である。


いまは、重さを感じるノートパソコンの持ち歩きはやめて
ipadにしようかと考える。
どこでも、文章を作成したい。
まだ、結論が出ない。
(笑)


これも、悩んでいるうちが楽しいのかもしれない。
皆様も、自分流の書斎を設けてみてはいかが?
別に部屋でなくてもいいのです。
どこでも書斎という3のタイプもありです。
階段の踊り場でも出来なくもない。
知人はトイレの中でした。
本で満たされたトイレ。
感無量ですね。
便秘にならなければいいと思いますが。


平成21年1月22日 川越芋太郎


センセイの書斎―イラストルポ「本」のある仕事場
内澤 旬子
幻戯書房


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