川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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一言メッセージ・「美」の探訪ブログです。短編小説などもあります。

猫の額ほどの小さな公園で

2010-04-23 22:27:47 | 日記
猫の額ほどの小さな公園で


川越芋太郎のインチキポエムです。


老女が一人たたずむベンチ
誰もいない猫の額ほどの小さな公園
ベンチに腰掛け、汗をぬぐう老女
遊具だけが寂しく見守る


年老いた眼には本を読むには辛い
携帯電話で話す相手もいない
メールを見る様子もなし
ただひたすら汗をぬぐう
目の前の公園には誰一人いない


子供はいるのだろうか
嫁はいるのだろうか
友人はいるのだろうか


20年前の公園には子供や父母がいた
大声で遊びまわる子供たち
楽しそうに見守る老人たち
20年の歳月は老女に何をもたらしたのか


ただ、今は一人ベンチにたたずむ
遊具だけがある猫の額ほどの小さな公園
老女の動作がなぜか涙をぬぐうように感じる
誰もいない公園
遊ぶもののいない猫の額ほどの小さな公園


この公園の20年後を思う
世界はどんな輝きをはなっているのだろうか


ニッキー~フォー・アナザー・デイ

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