美の巨人たち:葛飾北斎 「月見る虎図」
本日の葛飾北斎は違うぞ。
違うって、なにがかい。
天才北斎の賛美の番組ではないから。
実は、北斎といえば、「富嶽三十六景」に代表される浮世絵師。
ステレオタイプの現代人はここまでしか知らない。
その先の北斎をご紹介いただける番組でした。
まず、結論からご紹介。
北斎は、約90歳まで長生きをし、筆をとっていた。
命の続く限り生きたい。
もって絵が書きたい。
あの富嶽三十六景は北斎が75歳の時の作品であるという。
ではその後の北斎の描いた晩年の作品は?
意外と知られていなかった。
本日の作品「月見る虎図」は、実は北斎85歳の作品である。
北斎は、晩年の称号として、「○十○老卍」という雅号を記載した。
○に年齢が入る。
さて、この月見る虎図をよくよく見ていただきたいと番組では語る。
北斎の時代、恐らく、彼は虎を見たことがないはず。
書物や語りで得た知識で虎を描いた。
しかも、単なる虎ではない。
月を見上げる虎。
その表情はなんともいえない安らぎの顔。
獰猛さは微塵もない。
筆の見事さは、別の解説に委ねるとして、番組ではその精神性を
語る。
この虎ことが、北斎であるという。
北斎は妙見寺妙見菩薩を深く信仰していたという。
北極星と北斗七星を奉る宗教である。
北斎の「北」もここから来ている。
この「月見る虎図」は、月を見上げる北斎が、宇宙と交信し、
宇宙から見られている小さな自分を意識することで、
一生懸命生きることを意識している。
宇宙から生かされている自分を感じ、感謝している。
そこには、飄々と生きる姿がある。
こう締めくくると、哲人北斎を感じると思う。
しかし、実は北斎はもっと人間臭い側面があった。
興味のある方は、北斎の人生を紐解いてみるといいかもしれない。
なんだ、オレと同じじゃないかと思う人がいるはずです。
そう、多少絵画の才能がありましたが、
葛飾北斎は、実は私達と同じ人間的な魅力のある先達です。
本日の葛飾北斎は違うぞ。
違うって、なにがかい。
天才北斎の賛美の番組ではないから。
実は、北斎といえば、「富嶽三十六景」に代表される浮世絵師。
ステレオタイプの現代人はここまでしか知らない。
その先の北斎をご紹介いただける番組でした。
まず、結論からご紹介。
北斎は、約90歳まで長生きをし、筆をとっていた。
命の続く限り生きたい。
もって絵が書きたい。
あの富嶽三十六景は北斎が75歳の時の作品であるという。
ではその後の北斎の描いた晩年の作品は?
意外と知られていなかった。
本日の作品「月見る虎図」は、実は北斎85歳の作品である。
北斎は、晩年の称号として、「○十○老卍」という雅号を記載した。
○に年齢が入る。
さて、この月見る虎図をよくよく見ていただきたいと番組では語る。
北斎の時代、恐らく、彼は虎を見たことがないはず。
書物や語りで得た知識で虎を描いた。
しかも、単なる虎ではない。
月を見上げる虎。
その表情はなんともいえない安らぎの顔。
獰猛さは微塵もない。
筆の見事さは、別の解説に委ねるとして、番組ではその精神性を
語る。
この虎ことが、北斎であるという。
北斎は妙見寺妙見菩薩を深く信仰していたという。
北極星と北斗七星を奉る宗教である。
北斎の「北」もここから来ている。
この「月見る虎図」は、月を見上げる北斎が、宇宙と交信し、
宇宙から見られている小さな自分を意識することで、
一生懸命生きることを意識している。
宇宙から生かされている自分を感じ、感謝している。
そこには、飄々と生きる姿がある。
こう締めくくると、哲人北斎を感じると思う。
しかし、実は北斎はもっと人間臭い側面があった。
興味のある方は、北斎の人生を紐解いてみるといいかもしれない。
なんだ、オレと同じじゃないかと思う人がいるはずです。
そう、多少絵画の才能がありましたが、
葛飾北斎は、実は私達と同じ人間的な魅力のある先達です。
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