美の壺:ベトナム(前編)
ベトナムといえば、川越芋太郎世代には、ベトナム戦争しか
思い浮かばない。
ベトナムは北に中国を抱え、文明文化の側面ではながらく
中国の影響を色濃く受けてきた。
日本同様、独自の文化が花開くには、それなりの要件が必要
であった。
フランス植民時代を通し、ヨーロッパの影響を受け、
ようやく、安定した経済成長を遂げだした今、
数々のベトナムの花が咲き出した。
では、本日は美の壺スペシャルということで、壺5つを
紹介していただきましょう。
番組では特別番組として時間延長企画でしたが、
川越芋太郎のブログでは前後2編に分けて記載します。
<美の壺1:風土と歴史が育む色使い>
王宮(クエ)の庇護の下、生み出された技術の一つ。
その頃の王宮は中国風、その王宮を飾る専門職として
職人とその技が生まれる。
一つに「刺繍」がある。
当時の刺繍の色使いは中国的赤と金色であった。
それが、ベトナムの風土にあった熱帯地方の色とりどりの
色彩が多様されるようになる。
刺繍で描く、刺繍絵は芸術的域にある。
この豊かな色彩感覚と手作業の芸術性が広く、日本をはじめ
人気を博している。
1990年以降、食べるのに精一杯の時代を乗り越え、
いまや、ベトナム雑貨として輸出製品となっている。
そこには、長い伝統と欧米文化を受け入れたベトナムの歴史
がもたらすプラスの側面がある。
母から子に受け継がれた「刺繍」は戦争という混乱の中でも
失われる事なく、受け継がれた。
逞しい人々に乾杯!
<美の壺2:色漆器にベトナムの輝き>
漆もまた、中国的赤と金色から、顔料との融合にて、
大いにベトナム化した。
それは、この地方でとれる漆の透明度が高く、
顔料と併せても濁りが少ない。
これが色の多様化を生み、カラフルなベトナム漆器が根付いた。
カラフルさは、年々増し、他国に見られないもとなり、
ベトナム漆器として定着する。
特に、女性の間で人気となり、ベトナム雑貨の1つとなる。
従来の王宮を飾る塗料が今や生活雑貨という人々の心を飾る
品として、世界中に輸出されていう。
最近では、漆による絵画も盛んである。
油性絵の具では表現できないものを感じ、
漆絵画に入り込む芸術家もいる。
<美の壺3:美女の極意は曲線美にあり>
芋太郎が年頃の時代でも、ベトナムのスタイル美人は有名で
あった。
チャイナドレスに負けない健康的な色気を表現するアオザイ。
よく、中国娘は気が強いからやめろ。
結婚するなら、ベトナムやシンガポールも悪くないと
友人の間でも語られていた。(笑)
中国服が気候と融合し、上着のたけが長くなる。
こちらも王宮で生まれたオーダメードのシンプルから豪華な
ものまで多種多様。
フランス時代のドレス感覚が取り入れられて、進化。
原則は、ぴったり身体にフィットする。
これが男性軍にはたまらない。
腰の肌のほんの少しの露出がミソとか。
次回後編へ続く
ベトナムといえば、川越芋太郎世代には、ベトナム戦争しか
思い浮かばない。
ベトナムは北に中国を抱え、文明文化の側面ではながらく
中国の影響を色濃く受けてきた。
日本同様、独自の文化が花開くには、それなりの要件が必要
であった。
フランス植民時代を通し、ヨーロッパの影響を受け、
ようやく、安定した経済成長を遂げだした今、
数々のベトナムの花が咲き出した。
では、本日は美の壺スペシャルということで、壺5つを
紹介していただきましょう。
番組では特別番組として時間延長企画でしたが、
川越芋太郎のブログでは前後2編に分けて記載します。
<美の壺1:風土と歴史が育む色使い>
王宮(クエ)の庇護の下、生み出された技術の一つ。
その頃の王宮は中国風、その王宮を飾る専門職として
職人とその技が生まれる。
一つに「刺繍」がある。
当時の刺繍の色使いは中国的赤と金色であった。
それが、ベトナムの風土にあった熱帯地方の色とりどりの
色彩が多様されるようになる。
刺繍で描く、刺繍絵は芸術的域にある。
この豊かな色彩感覚と手作業の芸術性が広く、日本をはじめ
人気を博している。
1990年以降、食べるのに精一杯の時代を乗り越え、
いまや、ベトナム雑貨として輸出製品となっている。
そこには、長い伝統と欧米文化を受け入れたベトナムの歴史
がもたらすプラスの側面がある。
母から子に受け継がれた「刺繍」は戦争という混乱の中でも
失われる事なく、受け継がれた。
逞しい人々に乾杯!
<美の壺2:色漆器にベトナムの輝き>
漆もまた、中国的赤と金色から、顔料との融合にて、
大いにベトナム化した。
それは、この地方でとれる漆の透明度が高く、
顔料と併せても濁りが少ない。
これが色の多様化を生み、カラフルなベトナム漆器が根付いた。
カラフルさは、年々増し、他国に見られないもとなり、
ベトナム漆器として定着する。
特に、女性の間で人気となり、ベトナム雑貨の1つとなる。
従来の王宮を飾る塗料が今や生活雑貨という人々の心を飾る
品として、世界中に輸出されていう。
最近では、漆による絵画も盛んである。
油性絵の具では表現できないものを感じ、
漆絵画に入り込む芸術家もいる。
<美の壺3:美女の極意は曲線美にあり>
芋太郎が年頃の時代でも、ベトナムのスタイル美人は有名で
あった。
チャイナドレスに負けない健康的な色気を表現するアオザイ。
よく、中国娘は気が強いからやめろ。
結婚するなら、ベトナムやシンガポールも悪くないと
友人の間でも語られていた。(笑)
中国服が気候と融合し、上着のたけが長くなる。
こちらも王宮で生まれたオーダメードのシンプルから豪華な
ものまで多種多様。
フランス時代のドレス感覚が取り入れられて、進化。
原則は、ぴったり身体にフィットする。
これが男性軍にはたまらない。
腰の肌のほんの少しの露出がミソとか。
次回後編へ続く
アジアの雑貨を楽しむ―タイ・ベトナム・インドネシア (別冊太陽)平凡社このアイテムの詳細を見る |
ベトナム雑貨と暮らす石井 良佳河出書房新社このアイテムの詳細を見る |
非常に驚いたのは
2002年に河出書房から出ている「ベトナム雑貨と暮らす」と構成、作り、順番がほとんどく同じだということです。
著者独特の表現や視点、文章の抜粋もナレーションのあちこちで使われています。