天気が良かったので息子の部屋の納戸の中に閉まっていて、しばらく手入れしていなかった登山用品を引き出し、点検と合わせて虫干しをした。一部登山靴はカビが生えていたが、他は大丈夫そうである。秋の今の時期は湿度が低いため、丁度良い時期である。湿度が低い日は、タンスや観音開きの洋服ダンス等は干さなくても風を入れるだけで十分と思われる。どのようなものであっても、使った後始末が十分行っていれば、次に使うときにはすぐに使えるが、どうしても億劫になり、使ったままで閉まってしまうことが多い。
汗は乾燥していても塩分を含むため、空気中の水分を取り込みやすい。また体の脂分は、シャツや上着に付着したままであると酸化し、黄ばみがつきやすく、洗剤を入れて洗っても黄ばみは落ちない。そうなれば容易に再生は難しく、廃棄処分となってしまう。登山用のオープンシャツや靴下は、純毛製品が多く、虫に食われて穴が開いてしまう場合もある。
寝袋も時々洗っておいた方が良いが、ダウンのコートと同様に自宅で洗うよりはドライクリーニングに出した方がよさそうである。純毛のシャツも水洗いすると縮んで着られなくなる場合もある。
調理器具やストーブ類も点検し、吹きこぼれで錆が発生していれば分解掃除も必要となる。先般、コールマンのピークワンというストーブの分解をブログで紹介したことがあるので、参考にされたい。乾電池を使った照明器具についても、経時変化で乾電池が液漏れを起こし、接点が腐食して使い物にならなくなる。是非とも行いたいのは、使用時に乾電池を入れ、使い終われば乾電池を取り除き別に保管するとよい。乾電池は、使用しなくても自然放電で、電力が落ちている場合があるので、消耗品と考えた方が賢明である。
登山靴やテント、防水シートや防水カバー等も撥水力が落ちる場合もある。特に縫い目は浸水しやすいので、防水スプレーをかけておいた方が良い。登山靴にはアーマオイルや亜麻仁油を塗る。これらも酸化して固化し、べたつく場合もあるので、ベンジン等でふき取り、揮発分が乾くまで放置し、新たに塗り込むとよい。
金具等に錆は発生していれば、クレハが出している防錆スプレーがホームセンター等で市販されている。これは優れもので、錆が発生してドライバーが効かないねじ類も、浸透力が強いため、除錆してくれる。吹き付けてから翌日にはネジがまわるようになる。