自宅から見た夕焼けです。
今日は北東からの風が強かったが、まずまずの晴天に恵まれた。午前中は薮用があり11時には撮影準備をして多摩川へ出かけた。徒歩5分ぐらいで着くが、そこから宿河原堰までは5分ぐらいである。すでに何人かがカメラを構えていたが、お目当ては落ちアユを狙って飛来するミサゴであろう。さらに個体数を増しているのはコサギとカワウである。ユリカモメも飛来していた。
ダム上には冠カイツブリのほか、マガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、ハシビロ、キンクロハジロ等が群れている。カメラマンの大野先生に出会い、立話しの中で、カモ類はほぼ出そろたようだとの話であった。これらの野鳥を狙って大型の猛禽類も見かけるようになった。ミサゴ、ハイタカ、チョウゲンボウ、ハヤブサ、ノスリ等が天空を舞う。
留鳥であるモズ、ヒヨドリ、コゲラ、シジュウカラ、メジロ、ハクセキレイ、キセキレイ、セグロセキレイ、イソシギ、オジロトウネン、コチドリ、イカルチドリにも会える。これから寒くなると冬鳥も多くみられるが、未だ飛来していないようだ。
こうしてみると多摩川は未だ野鳥の宝庫と思える。例年より水量が多いのは、なぜだかわからないが、上流での集中豪雨だけではないような気がする。取水が必要な畑や田んぼが少なくなってきたのかもしれない。そういえば、この地域は多摩川ナシや桃の産地であった。古くは、多摩川が氾濫することがあり、自宅の庭でも1Mも掘れば砂地で、2M掘れば砂利の層である。排水が良いのと地下水が豊富で、果樹栽培には適していたのであろう。
自宅の富有柿は幹回りが一抱えもあり、樹齢は70年を超している。未だこの時期には実をつけるが、今年は不作のようである。柿生という地名があり、善次丸(?)という小型のカキがどこの家にもあった記憶がある。高齢化が進み、果樹園は駐車場や、住宅に代わって、ほとんど面影はなくなった。
多摩川も清流が戻ったようで、何よりであるが、自然が残っているこの地域は、多摩丘陵に住む野鳥も水を飲みに飛来するようで、自然が壊されないような治水事業を進めてほしい。河川敷が公園や、グランドに変わることは仕方がないが、野鳥も共存できて住みやすい環境となる。野鳥保護地区となっていても、何ら対策が講じられていない。その方が野鳥にとっては良いのかもしれない。