ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

「痛快無比!!」 で「勇気凛々!!」 ~「八犬士」~

2005年12月01日 21時06分13秒 | 八犬伝いろいろ
 
(「八犬士」①② 岡村賢二著 ニチブンコミックス)


「八犬伝」ではなくて、「八犬士」なのですね。

地元で探したけどやっぱり取り扱い無かったので、アマゾンで発注。
今月発売の②巻も同時に届いてラッキー。

「劇画コミックス」と書いてあったので「ゴルゴ13」とか「弐十手物語」とか
そんな感じかと思って覚悟していたのですが、それほど濃ゆくも無く。
「孔雀王」とか「北斗の拳」とか、女性でも大丈夫な劇画調漫画という感じ。
(つか、最初に絵を見たとき「孔雀王」の人が描いてるのかと思った)

原作「里見八犬伝」での漫画なので、基本の通り信乃の話から始まるのですが、
いい具合に話が端折ってあるので、さくさく読めます。
ただ、展開も早いので、ゝ大法師が初めから信乃と荘助の前に出現してたり、
道節が最初に出会う犬士が荘助じゃなくて信乃だったり。
道節VS荘助が無くなってしまって、珠が入れ違ってしまうエピソードは
どーなってしまうのかと悩んでみたり。

「劇画!」と思ったのは、爆発シーンと集中線がやたらと多いこととか。
なんせ、伏姫出現場面からして爆発から。
読みながら「なぜそこで爆発! ダイナマンか!!」と一人ツッコミ。

気になる「八犬伝」モノを戦隊シリーズで例えて良いなら、
「八犬伝」(碧也ぴんく著)が「デンジマン」(正統派というか基本型)
「ハイスクール八犬伝」が「アバレンジャー」(妙なシリアス感)
「八犬伝~東方八犬異聞~」が「ハリケンジャー」(なんとなく)

まあ、こんな感じで。あくまで私的主観ですが。

あー、でもこの信乃はかわいい。何故か知らんがかわいい。
劇画調なのに、ちょっと気を抜くと「花の慶次」にでも出てきそうな
キャラ顔になってしまうのに、何故だ。
やっぱりすぐに涙ぐむからなんだろうか・・・。

荘助もいい。こっちも何故か知らんけど燃える。
ちょっと間違うともの凄く濃ゆい男同士の友情なのに。
団子っ鼻なのに・・・信乃と同い年にはとても見えないのに・・・。

そして道節はやはり美人だったり。


□ 八犬士 □
  
犬塚信乃          犬川荘助          犬山道節       


(上記カット「八犬士」①②より引用)