

(「八犬士」①② 岡村賢二著 ニチブンコミックス)
「八犬伝」ではなくて、「八犬士」なのですね。
地元で探したけどやっぱり取り扱い無かったので、アマゾンで発注。
今月発売の②巻も同時に届いてラッキー。
「劇画コミックス」と書いてあったので「ゴルゴ13」とか「弐十手物語」とか
そんな感じかと思って覚悟していたのですが、それほど濃ゆくも無く。
「孔雀王」とか「北斗の拳」とか、女性でも大丈夫な劇画調漫画という感じ。
(つか、最初に絵を見たとき「孔雀王」の人が描いてるのかと思った)
原作「里見八犬伝」での漫画なので、基本の通り信乃の話から始まるのですが、
いい具合に話が端折ってあるので、さくさく読めます。
ただ、展開も早いので、ゝ大法師が初めから信乃と荘助の前に出現してたり、
道節が最初に出会う犬士が荘助じゃなくて信乃だったり。
道節VS荘助が無くなってしまって、珠が入れ違ってしまうエピソードは
どーなってしまうのかと悩んでみたり。
「劇画!」と思ったのは、爆発シーンと集中線がやたらと多いこととか。
なんせ、伏姫出現場面からして爆発から。
読みながら「なぜそこで爆発! ダイナマンか!!」と一人ツッコミ。
気になる「八犬伝」モノを戦隊シリーズで例えて良いなら、
「八犬伝」(碧也ぴんく著)が「デンジマン」(正統派というか基本型)
「ハイスクール八犬伝」が「アバレンジャー」(妙なシリアス感)
「八犬伝~東方八犬異聞~」が「ハリケンジャー」(なんとなく)
まあ、こんな感じで。あくまで私的主観ですが。
あー、でもこの信乃はかわいい。何故か知らんがかわいい。
劇画調なのに、ちょっと気を抜くと「花の慶次」にでも出てきそうな
キャラ顔になってしまうのに、何故だ。
やっぱりすぐに涙ぐむからなんだろうか・・・。
荘助もいい。こっちも何故か知らんけど燃える。
ちょっと間違うともの凄く濃ゆい男同士の友情なのに。
団子っ鼻なのに・・・信乃と同い年にはとても見えないのに・・・。
そして道節はやはり美人だったり。
□ 八犬士 □



犬塚信乃 犬川荘助 犬山道節
(上記カット「八犬士」①②より引用)