ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

ロボコンすごいねー! 岡山すげー。

2005年12月23日 23時51分33秒 | 自己カルト的
久々で、しかも「八犬伝」とは関係ないけど
家族で白熱しながら見てしまったのでその感想みたいなもの。

NHKで毎年やってる高専生によるロボコンカップ。
結構初期の頃から(ボールを集めたり邪魔したりとかの時代の)
ロボコンは欠かさず見てるんですが、今年のつーか、
さっき見ていた今年の大会ってホント漫画みたいな展開
だったなー、と。

今年は梯子くぐって、平均台渡って、ハードル越えて
バトンを2号ロボットに渡してそのバトンを規定の穴に
差し込めばOKという、いわゆるロボットの障害物競走。

競技の性質から、「Cの字」型ロボット、蛇ロボットが多い中。
ガッシャンコガッシャンコと遠目から見ての動作と姿態が美しい
銀色の大型フレームロボットや、最後の一手の確実性が見事だった九州の
ロボットや、ジャンプする大型のミニ四駆みたいなロボットとか。
ボタン一つで10何パターンの変形をするロボット&プログラマー少年。
最後の最後の一歩手前まで完璧な完璧超人みたいな東京のロボットとか。

その中で異彩を放っていたというか、運の神様がついてんのか君らって
感じだったのが、岡山の津山高専。
大型でもなく、派手でも無く。完璧な動きをするわけでもなく。
(実際、見ていてへろ~んな進み方をしていたのが気になったり)
最初の2試合は、こっちもあっちもロボットが不調・・・な感じで
ぎりぎりっぽく勝利。ロボットの実力というより、なんかよく判らんけど
調ラッキー! みたいな勝利。

それがベスト8進出。同じく残った
他のロボット達と比べるとやっぱりちょっと地味。

でもでも、さっきまでの試合展開見てるともしかして・・・な感じ
ありありで。ついつい見てしまった岡山のロボット。
相変わらず、ゆーっくり進んで、ひっくり返ったりしてハラハラ。

が、このロボットの特徴というか、美点というのが「ひとりでできるもん」な
タイプのロボットだったこと。横転しても、自分で起き上がる。
だから、やり直しとかじゃなくて、多少のタイムロスのみで続行できるという。

で、準決勝の相手は、最後のバトン入れが鮮やかな九州のロボ。
ラストでやっぱりそのバトンの必殺技(そんな感じ準々決勝はそれで勝った)
が出たのだけど、まさかのミス。バトンがハマらなくて落下。

その間に、着々と岡山はハードル乗り越えて、2号ロボで壁を登りバトンを
見事差し込んで勝利!

え、勝ったよ。ってことは次は決勝だよ・・・!!

で、決勝。
相手は、動きも早さも完璧な東京高専のロボット。
向かうところ敵無しという見ているこっちも会場も唖然とするくらい
(逆にいえば面白みがちょっと少ない)いわゆる「最強のロボ」で。
普通のロボコンの決勝戦なら絶対優勝だなって思えるようなタイプ。

岡山が勝てるとしたら、その半端じゃない「勝負運の強さ」くらい。

それでもって、決勝戦開始です。
東京はやっぱり強い。岡山がマイペースっぽく進む中、
すいすいさくさくとと進んでいき・・・と思ったら、うっかり
反則ゾーンにロボットが触れたとかで、その箇所でやり直し。
で、やり直して、さくさく進んで、2号ロボにバトンが・・・あれ?
なんか東京の2号ロボが変な動きしてないかい? まさかの故障??
さっきの試合までは無敵完璧で勝利を決めていたのに。

岡山の方は、というと、バランス崩してひっくり返ってたり。でも
すぐにヨイショーっとばかりに起き上がってまた進む。着々と。

東京は再びバトンをロボット2号に。
でも、動きは変なまま。何を間違ったか相手陣地に突っ込んで(!)。

ようやく、岡山も2号ロボットにバトンが渡り。
この時点で、「え? え! もしかしてそうなるのそうくるの?」
と会場も大盛り上がり。
岡山のロボットは掃除機モーター音を響かせながらバトンを運び。

そして試合終了。

岡山優勝。

・・・・すげー! ホビー漫画みたいな展開!!

「完璧」VS「勝負運」、そして最後は大逆転!! みたいな感じ。
久々に興奮する番組見た感じ。この高揚感いいな、すごいやマジに。

で、表彰。優勝は岡山の津山高専。
あと、いろんな各賞で、↑冒頭で書いてる銀色ロボットや、
九州のロボットが受賞して。ロボットの大賞には準優勝の東京高専。

試合には負けたけど、彼らのロボットが実力1位だってことは
覆しの無い、真面目で正しい評価だし。皆も納得。

だけど試合は時の運と勝負運。
ホントに良いものを見せてもらいました。

来年、うちの県も1回戦を勝ち抜いてくれたら言うこと無しです、うん。