ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

内臓デンドロビーム   ~【覚悟のススメ】~

2005年12月15日 00時31分06秒 | 八犬伝いろいろ
前々から気になっていた「シグルイ」ですが、某所で

シグルイポンポコリン」(菜の花畑 様)

なるものを見てしまい、「読みてーーーっっ!!!」な衝撃を
抑えきれずに購入してしまいました。



でもまだ心の準備ができてないので封印中。



相変わらず、肉々もちもちな内臓表現で嬉しい限りです。
「覚悟のススメ」は、「内臓デンドロビーム」な漫画として
当時は友人に薦めまくったものでしたが・・・。


「覚悟完了!」


最初は「特撮モノっぽい漫画」と思って読んだら
全然違って独特の世界観に圧倒。
つか、これは「シグルイ」にも通じているけど
「狂気」な世界での「狂喜」なキャラばかりなので
一気に読まないとうなされそうな内容です、マジに。

「強化外骨格<零>」の存在に萌えた記憶が。
マフラーなびかせて無機質な人型が戦うワケですよ、
これで萌えるなって方が無理。

主人公・葉隠覚悟が纏う、というか同化するというのか
とにかく戦闘時の姿が<零>

最大の敵である覚悟の兄・葉隠散(はらら)様が纏うのが
同じく「強化外骨格<霞>」。

この「強化外骨格」が生み出されるまでの過程がまたグロくて。
生体実験兵士の魂が封じ込められて作られたのが<零>。
純粋な赤ん坊そのものを取り込んで作られたのが<霞>。

その違いが、覚悟の「正義」と散の「滅亡」それぞれの
意思に分けていくことになり、互いに戦うことになるワケで。


死闘・変身・流血・宿命。・・・プラス「近親相姦」。

散(はらら)様のキャラクターには魅かれましたなぁ。
女性化して実の弟とそういう関係になろうとする兄なんて
初めてっつーか、BLでも何でもなく「真面目な内容」で
(それもちょっと違和感ありありだけど)
「兄が弟を襲う」(いろんな意味で凄かった)漫画だったワケで。

「八犬伝」つながりというなら、<霞>の材料にされた赤ん坊の
名前が「犬飼玉太郎」ということとか。
・・・「犬養」だったかもしれん。
戦時中の軍国ニッポンって感じの背景だったし。
あとは、身体から珠じゃなくて、身体に珠を埋め込んでうんぬんなとこ。


売ってしまったことをもの凄く後悔中。