ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

デンジマン IN 「八犬伝」

2006年01月20日 22時59分26秒 | 八犬伝いろいろ
電子戦隊デンジマン。

順番的には、4番目で2番目ですが、
日本的スーパー戦隊シリーズの元祖ともいえる戦隊です。

「美しいものを忌み嫌い破壊する異次元人ベーダー一族に
 故郷の星を滅ぼされたデンジ姫は、生き残ったデンジ星人と
 デンジランドを地球に送り、デンジ犬アイシーに後を託す。

 そして三千年後。
 緑あふれる美しい星・地球に襲来したベーダー一族。
 その気配に反応し目覚めたアイシーは、デンジ星人の末裔の
 若者達を戦士として選び出し覚醒させる。
『電子戦隊デンジマン』となった若者達は地球を守るために戦う」

デンジブルーがバトルケニアと同じ大葉健二氏です。
青梅大五郎役。

戌年なので「デンジマン」というわけでも無いのですが
BGM集聞いてたら書きたくなってしまったのでこじつけで。

犬とお姫様とその意思を受け継ぐ若者達。
ってことで、「八犬伝」っぽいと今回も主張してみます。

戦隊シリーズというのは、まず変身するメンバーが集められる
わけですが、その方法は時代や設定によって様々で。

①××の血を引く、○○の子孫、特別なDNA、「宿命型」。
②地球やコンピューターや自然や動物が選び出す「選別型」。
③その時その場所にいたからあなたやんなさい、な「偶然型」。

デンジマンは、敵であるベーダー一族に滅ぼされた星の生き残りの
末裔という①の「宿命型」です。

彼らを統率するのはデンジ犬のアイシー。動物型の生態コンピューター。
小型犬型のデンジ星人というかそんな感じと思ってくだされば良いのでは。
言葉をしゃべるし、超能力も使う。威厳があって統率力もありあり。
デンジ星の生き残りで、宇宙を放浪するデンジ姫の忠実な部下でもあります。

対するベーダー一族を統率するのはヘドリアン女王。

デンジ姫を伏姫としてみると、ヘドリアン女王は玉梓として見れるかなと。
アイシーは、犬であるけどデンジ姫に代わってデンジマン達を指揮して
ベーダー達と戦うわけで。アイシー@「ゝ大法師」とすれば
デンジマンとして宿命づけられた5人は「犬士」な感じ。

アイシーの超能力に呼ばれた5人は「デンジランド」に集められ
「指輪」を与えられ「デンジマン」に変身し。

《赤城一平。君はデンジレッドになるのだ・・・》

珠の代わりに「指輪」で、それを使ってデンジスーツを着ることが
できるのが「デンジ星人の証」みたいな感じで。

古那屋で一気に5人の犬士を見つけて「伏姫の意思を継ぐ若者」
の存在に喜ぶとも哀しむともいえない感じで、伏姫の悲願の
くだりを話すゝ大法師の気分? このときのアイシーって。

変身アイテムは指輪です。

そういえば、西村しのぶ先生の「ライン」という漫画で、主人公が
仲良くなった男の子から7つの指輪を貰うというエピソードがあって。
実際にこの7つの指輪が懸賞商品として作られたそうで。
でも、一人に当選するのでは無く、7人に1個ずつ。
当時の別雑誌でのエッセイで、「八犬伝みたい」と。
(指輪を貰った人は集合! と書かれていた(笑))

話がそれてばかりで申し訳ない。

「八犬士」だから「8人」いないと駄目じゃん。
とこだわりたい人は、これの続編ともいえる「太陽戦隊サンバルカン」
と続けて見て、補完することをお奨めします。

新たな敵がデンジマンとの戦いの後眠っていたヘドリアン女王を
再び蘇らせるところからが始まり。今度は国連が選んだ3人の青年が
変身するので、デンジ星人との直接の関係は無いのですが一応
世界はつながっているということで。

そして、アイシーはいませんが、やはり人間の言葉をしゃべる犬
シーシーが出てきます。やっぱり犬が好き。

デンジマンの5人以外のデンジ星人の末裔も出てきます。
よく当たる占い師と霊感シスターの超能力姉妹の加美子と日見子。

末裔というよりは、デンジ姫の血を引いているらしいというか
先祖がえりじゃないのかというくらいの強力な超能力を持つのが
シスター・日見子。

鮫島@バルシャークがデンジ星人のことを教えるので、主人公の
3人も「デンジマン」のことも知ってるらしい、と。

この2つの戦隊を一つの話の流れとして見れば、5人+3人で
立派に「八犬伝」として見られるんじゃないかなーと。

物語の背景のずっと奥だけど「デンジ姫」の存在は両戦隊にあるし。
犬達が言葉しゃべって仲間に加わってくるし。

色はダブってるけど、名称は違うし。
赤・青・黄・緑・桃と、鷲・鮫・豹。

興味持たれた方は「デンジマン」第8話+劇場版と、
「サンバルカン」第36話+37話を続けて見ることをお奨めします。

デンジ星の滅亡とデンジ姫のことが一気に語られます。