サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

なでしこ、引き分ける

2011年09月08日 | サッカー

サムライブルーがウズベキスタンを相手に引き分けたのに続き、なでしこジャパンも北朝鮮戦で1対1と引き分けた。
サムライブルーが追いついて引き分けなのに比べ、なでしこジャパンはロスタイムに追いつかれ、とても悔しい引き分けに終わった。

とはいえ、試合は終始北朝鮮のペース。なでしこジャパンの選手たちは本当に疲れが足に来ている印象で、出足・運動量と北朝鮮の方が上回っていた。
そんな中、残り10分をきったところで、岩清水からのアーリークロスを裏に抜けた永里がダイレクトシュート、GKが弾いたボールは相手DFに当たり、オウンゴール!
結果としてはオウンゴールだったが、永里のいい飛び出しからのシュートあってこその素晴らしいゴールだった。
川上直子さんが「こんな嬉しそうな永里選手は久しぶりに見ました」と言っていたように、永里にとってもチームにとっても嬉しい1点だった。

その後の時間帯でとても気になったプレーがあった。
後半41分、安藤の粘りから日本がCKのチャンスを得て、選手たちは「さあもう1点取るぞ」という雰囲気だったが、ベンチからの指示はボールキープ。
TVで観ていても、「まだキープには早いだろう」と思わず、突っ込んでしまったが、宮間も「マジで」という顔をしていた。
おそらくCKがその2分後だったら、ベンチが何も言わずとも、選手達はボールキープしていたと思う。
ピッチ上の選手達の考えと監督の指示が完全にずれてしまった瞬間だったように見えた。
監督はCKからの速攻を警戒したのかもしれないが、あの場面でボールキープの指示を出さなければ、勝っていたのではないかという思いがぬぐえない。

だがまあともかく、他力でもいいから早く五輪予選を決めてほしい。