24時間テレビをほとんど見ることはないのですが、立川ろう学校の生徒たちが出演すると聞き、見ました。
生徒たちががんばって練習したということは伝わってきました。
その姿を見る親御さんたちの気持ちも伝わってきました。
取り上げてもらうだけで素晴らしいという考え方もあるでしょうが、
聞こえない人聞こえにくい人の理解の一助にはあまりならないのかな、といったところが正直な感想でした。
番組では生徒たちのことを簡単に「音のない世界」と断言していましたが、聾学校の生徒たちのなかにはまったく聞こえない人から聞こえにくい人まで幅広くいるでしょうし、補聴器を装用すればタップの音が聞こえる生徒もいると思います。
もちろん聴者のようにはっきり聞こえるわけではないでしょうが。
そのあたりはわかりにくい点でもあるわけですが、テレビはわかりにくいことを嫌いますしね。
細かい点には言及しませんが、わかりにくい部分は避ける、あるいは触れないようにして分かりやすいところを強調する。
そういった作りでした。
はっきり言ってしまえば、聞こえない人聞こえにくい人のことを全く知らない人が考えた感動物語そのもの、という印象でした。
担当ディレクターは求められているものをちゃんと作った、そうとも言えると思います。