サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

中身の濃い欧州2連戦、そして日本代表激闘録(DVD)

2013年11月20日 | サッカー

サムライブルー、ベルギー代表に3対2で勝ちました。
川島選手の最初のミスは怪我明けで自らがプレーしているベルギーとの試合、気合が少々空回りしてしまったのかもしれません。
失点はミスからでしたが、得点は崩したものばかり!!
酒井宏樹選手のドンピシャのクロスと柿谷選手の相手を惑わせる動き、遠藤選手の素早いパスと本田選手のゴール前での冷静な右足でのシュート、そして柿谷選手のやさしい浮き球のパスと決めきった岡崎選手。
いずれも素晴らしいゴールでした。
2002年のW杯で鈴木選手が足先で触って決めたゴールは感動的でしたが、今回は崩しきったゴール、時代の流れも感じます。

ベルギー戦だけではなく、オランダ戦から続いた2連戦は結果だけでなく内容も濃い収穫の多い試合になりました。

個人的に勝手に思ったことですが。
まず山口蛍選手が経験を積み、先発も任せられる存在になったこと。
例えばオランダ戦のように、後半から遠藤選手が出てきてリズムを変える、そういったオプションもあると思いますし。
そういった意味では、オランダ、ベルギー戦せ前半に失点してしまったことが課題になったわけですが。
また山口選手の台頭により、長谷部選手もきっとさらにレベルアップしてくれるでしょう。

そしてFWの2人が結果も出し、自信と信頼を得たこと。
大迫選手と柿谷選手はタイプも違うので、どちらが先発するかによって、かなり周りの選手の動きも変わってきますが、試合によっての使い分けも考えられますしね。
ただ大迫選手は途中から入って流れを変えるタイプではないと思うので、そのあたりをどう考えるのか。

森重、酒井宏樹、酒井高徳選手も経験を積めました。
森重選手は今野選手のバックアップーとしてはもちろん、今野、吉田選手を脅かす存在として浮上してきました。
吉田選手もこの2試合でかなり自信を取り戻したのではないでしょうか。
後はサウザンプトンでなんとか出番を勝ち取ってほしいですが。
真摯に反省する人、今野選手は来年さらなるレベルアップが期待出来るでしょう。

まあいい意味での競争意識も生まれ、チーム力がアップ、ザッケローニ監督の選択肢も増えたということですね。

また今回は中2日ということで、コンディションも重視、無理して特定の選手を使い続けることはなく、所属チームとも友好な関係が保てたんではないでしょうか。
フルで出場したのは、吉田選手と本田選手。吉田選手はチームで出場機会に恵まれず、本田選手は1月にどこかに移籍するでしょうしね。

今回の2連戦の選手交代はほとんんど交代メンバーや時間帯など予測した通りだったんですが、本田選手を後半35分か40分で交代するのかと思っていたのですが、高さ対策’(守備面)で最後まで引っ張ったんでしょうね。


サムライブルーの試合は来年3月までないようですが、ワールドカップ最終予選をまとめたDVDが12月18日にポニーキャニオンより発売されます。
タイトルは「日本代表激闘録 2014FIFAワールドカップブラジルアジア地区最終予選」。
私がディレクターを務めさせていただきました。
4年前、8年前にも作ったのですが、もっとも違う点は、選手たちが具体的な形で世界を見据えていること。
ですから最終予選を振り帰った後の、ワールドカップへ向けてのインタビューもたっぷりあります。
香川、岡崎、遠藤、長谷部、長友、今野、吉田各選手とザッケローニ監督にインタビューさせていただきました。
TVで「たっぷり」とか言っても少しだったりすることが多いですが、本当にたっぷりです。
長過ぎるとお感じになったらすいません。

個人的な話になりますが、大学の専攻は歴史でした。(中退ですが)
歴史を学ぶということとは今を知るため未来を見るためでもあるのですが、ワールドカップ予選のDVDはそういったふうになればいいなという思いを込めて作りました。

まあそれにしても、ブラジルワールドカップ本大会、今から楽しみです。