サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

パラリンピック出場権をかけたCPサッカー世界大会まもなく開幕(追記有)

2015年06月16日 | CPサッカー

  パラリンピック出場権をかけたcpサッカー(脳性まひ者7人制サッカー)の世界大会Cerebral Palsy Football World Championships 2015がまもなく開幕。
 開幕戦は地元イングランドと日本代表の対戦、6月16日火曜日13時(日本時間21時)キックオフ!この試合に勝てばリオパラリンピックの出場権をぐっと手繰り寄せることができます。

 自分が理解している範囲でこの大会のことを説明すると、というか自分でもよくわかっていない面があるので整理しておきます。
 大会にはランキング上位の16チームが参加。(但しランキング16位のスペインではなく17位のベネズエラが参加。地域性が考慮されたということでしょうか?)
 ランキングは、1ロシア、2ウクライナ、3ブラジル、4オランダ、5イラン、6アルゼンチン、7アイルランド、スコットランド、9USA、10イングランド、11カナダ、12オ-ストラリア、13北アイルランド、ポルトガル、日本 16スペイン、17ベネズエラ。
(ランキング1位はウクライナ、3位はイランと思っていて以前そういう書き込みをしましたが、おそらく間違っていたのではないかと思われます。失礼しました)
 大会は、4チームずつ4つのグループに分けられ上位2チームがベスト8に進出。9位以下も順位決定戦があります。
 日本はウクライナ、イングランドとともにグループA。ウクライナはランキング2位の強豪、昨年行われたヨーロッパの大会の優勝国でもあります。開催国のイングランドはランキング10位。もともとはアジアチャンピオンのイランも同組でしたが大会不参加となりました。理由は“beyond the Federation's control.” 連盟の管轄外というかあずかり知らぬことのようです。つまりきわめて政治的な理由で参加できなくなったのでしょうか?英米から排除されたのでしょうか?よくわかりません。経済的な理由で参加できなくなったということではないと思います。結果として15チームの参加となりました。 
 日本の立場からすると、グループリーグが3チームになったことで開幕戦のイングランド戦に勝てば2位通過する可能性が高まります。引き分けでも得失点差でベスト8進出の可能性が残ります。かなりラッキーです。
 
 ここでリオパラリンピック出場権獲得の条件を整理しておきます。よくわからない面もあるのですが。
出場枠は8か国。ですからざっくり言えばこの大会でベスト8に入れば出場権を得ることができます。グループリーグを2位突破、つまり初戦のイングランド戦に勝てばリオが見えてくるわけです。
 しかし実際はもっとややこしいようです。パラリンピックの出場枠は開催国ブラジルを除けば7か国。ヨーロッパ、アメリカ大陸の大会の優勝国にも権利が与えられているという情報もあります。欧州の優勝はウクライナ、アメリカ大陸はブラジル。ブラジルは開催国でもあるので準優勝のアルゼンチンに出場権があるのか?そうすると既に権利を手にしている国はブラジル、ウクライナ、アルゼンチン。つまりこの3か国を除いた上位5か国に入らなくてはならないわけです。しかしその3か国が順当にベスト8に進出すると考えれば、ベスト8に進出しさえすればパラリンピックの出場権を獲得することができます。
 よくわからないのがUK(英国)の扱い。そもそもUKはリオパラリンピックに出るのか出ないのか?北京パラリンピックには出場しているようですが、出るとしたらどういう経緯で出場権を得るのか?例えばイングランドがベスト8に入ればUKにも出場権が与えられるのか?また今大会にはイングランド、スコットランド、北アイルランドが出場しているが仮に3チームがベスト8に進出したらどうなるのか?10位くらいまで出場権が広がるのか?そういった意味では、仮に3位に終わったとしてもパラリンピック出場の可能性が残ることになります。

とにかく重要なのは開幕戦のイングランド戦!インターネット経由で試合を観ることができます。
http://www.cp2015.com/
本日(6月16日)、日本時間21時キックオフです。しかしなんとサムライブルーvsシンガポール戦の後半30分くらいの時間帯でもありますが、是非日本から応援しましょう!
私は『CPサッカー日本代表』に集中します!

(追記)
 日本vsイングランドの試合を、CPサッカーのクラブチームであるエスペランサの事務所で選手やご家族、スタッフの方々と観戦しました。結果は残念ながら0-14の大敗。なんとか1点は取ってもらいたかったのですが…。
 イングランドは地元開催ということもあってか強化もうまくいっているようです。身も蓋もない言い方をすればクラス分けのルールの範囲内でいかに軽い選手を出すかということも『強化』であるわけですが、イングランドはそのへんもうまくいっているようでした。なかなか難しい問題ではありますが…。
 個人的にはゲームの入り方に関して、もっと別のやり方もあったのではないかという気もしました。...
 パラリンピックの出場権に関して言うと、他力本願ではありますがまだ可能性は残っています。2位抜けの可能性も数字上は残っていますが現実的には難しいでしょう。スコットランド、北アイルランドを応援しつつ、9位を目指してほしいと思います。英国のチームがベスト8に進むと9位、10位まで可能性が広がりますからね。
 ウクライナ戦のゲームの位置づけも明確にして臨んでもらいたい。
 日本から応援してます。