サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

8Kパブリックビューイングでなでしこ観戦

2015年06月24日 | サッカー

 なでしこジャパンvsオランダ代表の試合を8Kスーパーハイビジョンのパブリックビューイングで観戦しました。映画館のスクリーンに映しだされた映像は超高精細。現場音も臨場感がありスタジアムの観客席にいるかのような感覚を少しだけ味わえました。
 とても見やすいなと思ったのは、オフザボールの動き。大スクリーンということもあり、画面のどの位置を見るか自分で選択できる感じです。また相手選手の背番号や特徴も自然に頭に入ってきます。なでしこジャパンの選手は立ち姿やプレースタイルで即座にわかりますが相手選手は相当気合いれないと頭に入ってこないですからね。ちなみに実況は無し。しかしスクリーンからの視覚的な情報量が多いので問題無しです。というか実況があったら邪魔な感じ。現場音に関してはゴール裏やタッチライン際のマイク近くは内容までわかる場合も多し。コーチングでかなり声を出す福元選手ならもっと面白かったかもしれません。

 オフザボールの動きが見やすいということもあったんですが、大儀見選手のチーム貢献度の高さを改めて感じました。クロスバーに当てたヘディングシュート、2点目の起点になったプレーももちろんですが、下がってポストプレー、ゲームメーク、再び前線に顔を出しつぶれ役となる。そして守備でも前線で動き回る。前線にとどまって得点の機会をうかがうプレーに固執していた4年前とは隔世の感があります。しかしそのためシュートの精度を欠くことも…。安藤選手がいれば負担はだいぶ違ったんでしょうが。試合を見ながら安藤選手の不在を強く感じる試合でもありました。前回大会で自らは得点することができなかったものの、安藤選手ががいかに世界一に貢献したか改めて思いおこされました。

 先発でメディアの予想と違っていたのがGK、山根ではなく海堀でした。オランダは高さもあるけど裏へのスピードがあり、それならばやはり海堀だったのでしょうか。最後の失点は「何が起こったのか?」と目が点になってしまいましたが…。次戦のオーストラリアもデバナ選手のスピードは警戒。海堀でいくんでしょうか?
 ボランチの先発は宇津木と阪口。オランダは守備時は4・2・3・1、攻撃時は4・3・3みたいな感じになり8番の選手が中盤の底でゲームを組み立てる感じですが、宇津木と阪口も交互にチェックに行ったりと良いバランスを保っている印象。澤が入ってからは宇津木がアンカーに入り4・1・4・1に。
 ところで澤は準々決勝と決勝で先発で使うつもりなんでしょうか?そうすればコンディションも整えられますからね。澤を先発で使う場合、宇津木を休ませるのか左サイドバックで使うのか?
 ボランチは宇津木、阪口、澤の3人で回し、サイドバックは鮫島、有吉、近賀で回すほうが良いような気がしますが。
 
 とにかく今回のなでしこジャパンは総力戦!
 佐々木監督が選手のコンディションを見極め、あるいはスケジュールをにらんで、どう選手を使っていくか?
 準々決勝以降が楽しみです。
 
 フランスvsドイツの準々決勝、その勝者と(おそらく)アメリカの準決勝の対戦もとても楽しみ。