サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

澤穂希引退試合、というか皇后杯決勝生観戦

2015年12月27日 | サッカー

『持ってる』としか言いようがないのだろうか。

皇后杯決勝での澤選手。

後半途中からは完全にゲームから消えていた。ブレーキにさえなっていた感もあった。
この連戦のフル出場では致し方ないだろう。
監督も引退がかかった試合でなければ休ませながら使ったのだろう。

その澤選手が、後半33分、川澄選手のコーナーキックからヘディングシュートを決めINACが優勝。
まるで出来過ぎのクソつまらないシナリオを読んでいるかのようでもあった。
しかしそれこそが事実。レジェンドのレジェンドたる所以だろう。

 それまではむしろ新潟アルビレックスレディースの方がいいサッカーをしていた。
前線からハードワークするし、盛んにポジションチェンジというかシステム変更も繰り返す。
 
前半、INACの右サイド、アルビレックスの左サイドを盛んに攻められるとFWの山崎を左サイドに回し上尾野辺選手はトップ下に、といったように4.4.2から4.2.3.1へ。
上尾野辺選手の攻撃力を活かす、尚且つ守備力をカバーするためだろう。そして機を見てまた戻したりなど。 
山崎選手は体をはって頑張ってました。

 とにかくこのサイドの攻防はかなり見応えがあった。
山崎選手が左サイドに入るとINACのサイド攻撃が沈静化したが、ピンポイントのアーリークロスを入れたりと川澄選手と近賀選手のコンビが老獪なところを見せる。(老獪などという言葉を使ったら失礼かな?)

決勝点につながるコーナーキックもこのサイドから生まれた。
裏へ抜けた大野選手へのクロスがコーナーキックへ、そして澤選手のゴールとつながる。

 まさに絵に描いたような終わり方をしたわけだが、例年皇后杯決勝を見て着る立場からすると、なんだかモヤモヤ感が残る決勝でもあった。アルビレックスもいいサッカーはしてきるものの決め手を欠いたし、INACも世代交代がうまくいかず(澤選手も含めて)センターラインには物足りなさを感じた。

INACは澤さんの引退で来年どうなるのだろう?
若手の台頭にも期待したいが、澤さんよりはまだまだ若い伊藤香菜子選手のもう一頑張りにも是非期待したいところ。

 
澤さんの現役を振り返ると、なんだか凄すぎて私なんぞか言えることは何もないのだが、
ライターの江橋さんも言うように2003年のアテネ五輪予選の北朝鮮戦は強烈に記憶に残っている。
あとはどうでもいいけど、ある時、確か山の手線内で「おしゃべりしている体育会系のおねーさんたちがいるなあ」と思って声のする方を見たら、澤選手がいて大野選手や小林弥生選手とおしゃべりに興じていた。
その当時、車両内で彼女たちのこと知っているのは俺だけだろうなと思ったものですが、今だったら大変です。

まあそれはともかく決勝の観客数は2万人をこえ、皇后杯史上最多らしい。
まさに澤効果!

しかしサッカーを見てない人が多い!

サッカー見ようよ!

来年の決勝も観戦しましょう。

そして澤さん、お疲れ様でした!

(慌ててブログ書いたので、誤字脱字、へんてこりんな箇所があったらごめんなさい)