パリ五輪閉幕。
日本人選手のメダル中心の報道がどうにも苦手で、観たい競技やたまたま時間の合う競技を生中継(TVやTVer)、あるいは録画で観ていた。
女子サッカー(日本戦全試合+準決勝、決勝)、男子サッカー(日本戦全試合)、バスケ男子(日本戦全試合)、バスケ女子(日本戦1試合)、ハンドボール男子(日本戦2試合)、ブレイキン男女決勝トーナメント、水球男子(決勝セルビア-クロアチア)、女子マラソン、そして陸上競技。陸上競技は録画して観たい競技を選んで視聴。100~1500m(特に好きなのは400m、400H)、リレー、棒高跳び、高跳び、幅跳び、やり投げ等々。
今大会もっとも強烈だったのは男子棒高跳びデュプランティスの世界記録。世界陸上を観ていなくて存在を知らなかったので、圧倒的な跳躍にぶっ飛んだ。1600混合リレーでのアンカー、ボル(女子400H)の2人抜きもインパクトがあった。
インパクトと言えば男子サッカー細谷のポストプレーでのオフサイドも。法律通りなんだろうけど憲法違反じゃね、最高裁(FIFA)で再考したほうがよくね、などとは思った。
残念だったのは男子バスケ、フランス戦の敗戦。サッカーが辿ってきた道(ドーハ、ロストフ等)をバスケも辿るしかないのか。
なでしこジャパンの大会前、大会中の怪我人続出も残念だった。女子サッカーに関しては、もはや大会のグレードは日程や集客等、五輪からW杯に移行しつつあるのではないかとも思った。
とまあ、スポーツ観戦は基本的に好きで、それなりに五輪観戦もしていたのだが、オリンピックは発展的解消し無くなってしまい単一競技の世界大会という形で残っていったほうがよいとかなり以前から思っている。スポーツの大会としても、競技数の増加、日程的な問題もあり、スポーツとしてまともに観れなくもなっているし。
90年代ころまでは無邪気に大会を観ていたが、五輪の歴史を調べると、金持ち(アマチュアリズムのこと)の大会だったり、戦争国威発揚に利用され、血塗られ、政治に振り回され、利権にまみれた歴史を知るにつれ、五輪に幻想をいだくことに懐疑的になった。
2004年アテネ五輪の際にたまたま別件でイタリアにいたが、TVではイタリア選手の活躍だらけ。 世界で別のもの、その国にとって都合の良いものだけを見ている五輪っていったいなんなんだろうという思いが強まった。
それが平和とどう結びつくというのか。
パリ五輪後の雑感でした。