サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

「字幕付きCM」と「口パク部分」

2012年10月09日 | 手話・聴覚障害

中途失聴者でユニバーサルデザインコンサルタントの松森果林さんから、花王が字幕付きCMのトライアル放送を始めるというメールが送られてきました。
10月からということだったので既に始まっています。
まだ見てないんですが。

放送は全テレビ局ではありません。
詳しくは松森さんのブログを参照してください。
http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/20120928

松森さんには「アイ・コンタクト」の試写を観てもらい、コメントをチラシで使わせていただきました。
単行本も買ってもらiありがたい限りです。
本来は贈呈すべきだったのでしょうが、押し売りのように売りつけてしまいました。
失礼しました!

それはともかく、
番組自体にはかなりの割合で字幕が着くようになってきていますが、まだまだCMには試験的に字幕が付くという段階。
放送技術的な問題もあるようです。

最近、電車内で無音で字幕付きのCMがよく流れていますが、逆に見入ったりすりこともよくあります。
自分としては口形を読み取る練習になったりもします。
ひよっとして、音が付いていると勘違いしている聞こえない人もいるのかな?
ただCMはナレーションなで画面外の声が多いですから、どんなに口形が読み取れてもなかなか理解できません
ソフトバンクの白犬の口形は誰にも読み取れませんが…。
人物が何かしゃべっていても、声は聞かせないという演出も多いですしね。

CMではありませんが、ニュースなどでインタビュー部分の前後に音声を使用しない口パク部分がついていることがよくあります。
いろんな事情で「のりしろ」としてくっついているわけですが。
あまり気にしていない人の方が多いかもしれませんが、凄く気になります。
とはいえ自分が制作したものにも、そういった箇所があります。
泣く泣くというか、仕方なくそうしてます。
なんか、自分で自分の首を絞めているふうになってきちゃいました。

口パク部分は意味としては必要のない箇所です。
ですから聞こえない人が、その部分の口形を読み取って誤解するということがあるかもしれません。
でも短いから、そうでもないのかなあ。


聞こえ支援スピーカーによる上映

2012年10月08日 | 手話・聴覚障害

昨日は杉並区永福図書館で映画「アイ・コンタクト」の上映&講演。
ご来場された皆さま、ありがとうございました。
下記「図書館で上映」コメント欄にも、難聴児のお母様から感想をいただきありがとうございます。


「聞こえ支援スピーカー」を使っての上映&講演でした。

「聞こえ支援スピーカー」とは、ユニバーサルサウンドデザインが開発したスピーカーシステム。
http://u-s-d.jp/index.html
難聴者に聞こえやすく設計されたスピーカーということですね。
低音域を強調して臨場感を出すということではなく、中高音粋をクリアに聞かせるということのようです。
またボリュームを上げるのではなく遠くに音を飛ばせるとのことで、難聴者と聴者が同時に聞くのに適しているようです。

難聴者の方の感想でも、実際聞きやすかったようです。

聴者である私(3年前の測定では聴力レベルは13dB)にも、クリアに聞こえてきました。
ただ、ことらとしてはあまり聞こえてほしくない周りの環境音なども聞こえてきちゃう箇所もありました。
それは100%こちらの責任ですが。
元々クリアに音が録れていないところも多いためです。
言い訳をすれば、映画の資金が足りなかったからですが。
初見の方はあまり気にならなかったかもしれません。
また難聴の方々には、そのあたりの音はあまり聞こえないで、人の声のみがすっと耳に入ってきたのかもしれません。
クリアに音が録れている箇所や、音楽の部分などは鮮明に聞こえてきました。
なんだかちょっと不思議な感じでした。

講演もそのスピーカーを使用したわけですが、私の活舌が悪く、聞きとりにくかった点もあったようです。
元々の声が不明瞭であればだめ、ということですね。
反省です。
難聴者がいらっしゃる場合は、特に気をつけないと。

自身も難聴者である小川さんが
『いくおーる』 聴覚障害に関する情報ブログで上映会の様子をアップしてくれています。http://ameblo.jp/bcs33/entry-11373423866.html
小川さんは映画制作時から、雑誌『いくおーる』などを通じて大変お世話になった方です。


図書館での上映ということで会場の後方には関連本も集められいました。
単行本「アイ・コンタクト」を始め、聴覚障害関連、障害者スポーツ関連等々。
「ようこそ障害者スポーツへ」伊藤数子著 廣済堂出版 という本もありました。
既に読んでいましたが、各障害者スポーツを幅広く取り上げた本。
著者の伊藤さんは以前からの知人で、二宮清純さんとの橋渡しなどもしてくれた方。
http://www.i-project.jp/stand/
興味がある方は是非、ご一読を。


図書館で上映

2012年10月02日 | 「アイ・コンタクト」上映予定

昨日は「手話でフットサル」というイベントに参加してきました。
ろう者も聴者も、男も女も、いっしょに楽しくフットサルしましょう!という集まりです。
プレーとしては、最初2点取って自分でもビックリしたのですがその後はさっぱり。
でも、最近運動不足なんでいい汗流してきました。
参加者の中にも映画「アイ・コンタクト」を観てくれている人もいて、ありがたい限りです。
台風が近づいているので、終ったら慌てて帰ってきましたが。

今度の日曜日、10月7日は杉並区の永福図書館での上映です。
まだ定員まで余裕があるようなので是非どうぞ!
申し込みは電話かFAXで。
永福図書館 ☎03-3322-7141  FAX:03-3322-3736
現在杉並区内の図書館は臨時休館期間ですが、申し込みは受け付けているそうです。
上映時間は14時~。13時30分開場です。無料です。
私も上映終了後、何かしゃべります。
手話通訳もつきます。
難聴者にも聞きやすい工夫もされるようです。

ところで図書館には本当にお世話になってます。
というと何か変な言い方になりますが、今まで図書館で借りた本の総額はかなりになるのではないか、ということです。
いくらくらいなのかな。
数百万円??

もちろん、買って読むこともかなりありますが。
衝動買いしたりとか、図書館にないとか、資料として持っておきたいとか、知人が書いているとか。
図書館で借りて、その後買う場合もありますけどね。

図書館での上映は初めてです。
是非、全国の図書館関係者の皆さま、上映をご検討ください。
全国の図書館をご利用の皆さま、上映をリクエストしてみてください。